サピックス3年生のカリキュラムと学習法

3年生は準備期間として重要な時期です

サピックスでは1~3年生を「低学年」と位置づけ、「授業を通して学習する喜び、発見する驚きなどを体験しながら自分で考え、工夫する学習態度を養う」ことをその期間の目的としています。

授業は週1回(3年生の場合は60分×2)、算数、国語を隔週で実施していきます。
理科は算数と、社会は国語と同じ日に後半60分の一部を使って行われます。

テストには「※確認テスト」「復習テスト」「※組分けテスト」「実力診断サピックスオープン」(※はクラス昇降を伴うテストです)の4種類があります。
科目はいずれも算・国の2教科のみです。

サピックスの学習が本格化しはじめるのは4年生からですが、3年生はその準備期間として重要な意味を持つ学年です。
学習面で気をつけていただきたいことをいくつか紹介いたします。

 
サピックス(SAPIX)対策コースの詳細はこちら

授業に臨む心構え

サピックス生の入試における強みの一つは、単に知識を問うだけではなく、思考力や表現力を必要とする問題に強いということです。
その理由は、平常授業自体が「教える授業」ではなく「考えさせる授業」になっているからです。

考えさせるといっても、ただ問題とにらめっこをさせるのではありません。
自分の作った答と他のお子さんの答を比較させたり、時には全員で討論させたりして、「なぜそうなるのか」「こうしたらもっとよくなるのではないか」ということを発見させるのです。

まず授業に集中できる力、積極的に自分の考えを示したり、相手の話をよく聴いて理解したりする力を養いましょう。
そして、これからサピックスでがんばっていく以上は、知ることや考えること、工夫することや理由づけることを喜びとできるようなお子さんに育ってほしいと心から思います。

それはこの先ずっとお子さんの財産となるものですし、またそうなれば入試はもう半分成功したようなものなのです。

復習の進め方

3年生の使用教材は以下の通りです。

  1. 算数 デイリーサピックス、チャレンジサピックス、基礎力トレーニング
  2. 国語 デイリーサピックス、チャレンジサピックス
  3. 理科 デイリーサピックス(サイエンス・ウォッチ)
  4. 社会 デイリーサピックス(ソシオ・スコープ)

授業はデイリーサピックスを使用して進めます。

ご家庭での復習はまずデイリーサピックスの見直しから入りましょう。
いろいろ質問しながら授業の内容をたどっていきます。次に、算数は裏面の問題(授業で扱った問題と同じ問題)で確認をし、復習問題へと進みます。
国語はテキスト前半の問題を全部やっておきます。
これだけでもかなりの量ですから、後半は取っておき、確認テストの前に使ってもいいかと思います。

チャレンジサピックスの算数は計算、国語は語句や漢字の知識がほとんどです。
これはとにかく丁寧に、正確に進めることを心がけましょう。

量的には土日あたりにまとめてやることも可能ですが、先のことを考えると、復習は早めに習慣化させたいものです。
一日15分程度でもかまいません、できるだけ毎日続けるようにしましょう。
もちろん算数基礎トレの演習も同じです。

理科、社会の場合は、復習というよりも、デイリーサピックスに紹介された話題をもとに、親子で話し合ったり、関連する本や図鑑、インターネットのページなどを調べたりして、お子さんの興味を育てることを重視する方向で考えてください。

ただ、社会でいえば都道府県の名前や位置、理科ならいろいろな生き物の姿や色などに詳しくなっておくと、高学年の学習に入ったときとても助かります。
そのために使える教材もサピックスでは販売していますから、覚えるというよりも、そういうものを通じて自然に身につけるのが理想です。

■SAPIX小学部3年生参考
サピックス3年生のカリキュラム

これからサピックスに入会される方へ

低学年のお子さんをお持ちの方で、いまはまだ塾に通っていないが、いずれサピックスに入室したいと考えられている方も多いかと存じます。
そのような場合には、まずは家庭教師との学習で力を蓄え、自信を持って入室テストに臨むのがよい方法です。

 
各受験コースの資料請求(無料)はこちら

サピックスの学年別学習法