東邦大学付属東邦中学校の学校説明会に出席しました。
広々とした校内の充実した設備を活用しながら、自分探しをすることができる学校です。
中学入試や教育内容について詳しくご紹介いたします。ぜひご覧ください!
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学校概要
今年で中学は63年目、高校は72年目となる。
学校法人東邦大学としては、2025年で100周年を迎える。
大学と共通の「自然・生命・人間」という建学の理念を掲げている。
この理念に基づき、科学的な人生観を持って活躍できる人材の育成に力を入れている。
2024年度中学入試結果
◇12月1日 推薦入試◇
募集40名 受験者598名 合格者40名 → 実質倍率14.95倍
受験者平均点:国語58.1 算数53.0 理科30.5 社会27.7 総合169.4
合格最低点:総合218
(国語・算数:各100点 理科・社会:各50点)
実質的な第一志望入試となるので、入念な準備が必要。
特に自己推薦書では、志望理由をしっかりと書くこと。
※入試の得点が高くても、志望理由がきちんと書けていないと合格にならないことがある。
◇12月1日 帰国生入試◇
募集 若干名 受験者80名 合格者40名 → 実質倍率2.0倍
受験者平均点:国語60.0 算数52.5 英語56.6 総合169.1
合格最低点:総合168
(国語・算数・英語:各100点)
英語はハイレベルな問題、国語・算数は推薦と同じ問題が出題される。
科目ごとの足切りはなく、3科総合点で合否を判定する。
合格者は、入学後に英語のみ取り出し授業を受ける。
◇1月21日 前期入試◇
募集240名 受験者2143名 合格者972名 → 実質倍率2.2倍
受験者平均点:国語64.7 算数69.3 理科59.6 社会59.1 総合252.8
合格最低点:総合264
(国語・算数・理科・社会:各100点)
国語
・大問2問構成。文章を丁寧に読み取る力が求められる。
・漢字の書き取り問題はなく、語彙力を測る問題が出題される。
算数
・問題文を正確に読み取る力が問われる。
・基礎の定着度かつ応用力を測る。
理科
・実際に実験をしているつもりで解くとよい。
・図表のデータをもとに科学的に考える力が求められる。
社会
・知識を持っているかだけでなく、地図や写真などをもとに答えを導き出す力があるかを測る。
★全科目において、入学後にも必要となる「じっくり考える力」を重視して入試問題を作成している。
◇2月3日 後期入試◇
募集20名 受験者345名 合格者20名 → 実質倍率17.25倍
受験者平均点:国語66.9 算数64.9 理科29.3 社会27.4 総合188.6
合格最低点:総合231
(国語・算数:各100点 理科・社会:各50点)
例年、400~600名が出願するが、2024年度は377名と少なめだった。
しかし、前期入試までの入学手続率が高かったため、実質倍率17.25倍の狭き門となった。
2025年度中学入試
大きな変更点はなし。
正式な募集要項は8月末~9月上旬にHPにて公開予定。
教育内容
東邦大学は医学部を中心とした理系総合大学ですが、中高では幅広い分野について学び、総合的な人間力を養います。
◇高大連携◇
2013年に高校募集を停止し、完全中高一貫となってからは学習進度の柔軟性が増しました。
目の前の学びだけでなく、その先を見据えて学習できるよう、大学や病院との連携プログラムが組まれています。
東邦大学の習志野キャンパスが近いことから、理学部や健康科学部と連携し、理科実験を行ったり、専門器具に触れて医療現場を体験したりしています。
また、「ブラック・ジャックセミナー」にも参加することができ、手術体験などを通じて医療への関心を深めることにつなげています。
◇学校生活◇
3学期制となっており、定期テストは5回行われます。
定期テストごとに数学と英語の補習が、学期末ごとに全教科の補習が用意されており、サポート体制は万全です。
夏期・冬期には無料講習もあり、学年ごとに豊富な講座が開かれます。
このような体制はテスト前や長期休みだけのものではありません。
普段から、朝や放課後に先生が生徒の質問対応をする光景が見られます。図書館やカフェテリアでの自習も可能です。
このように、個別サポートがあたりまえのこととして行われている学校です。
◇学習内容◇
週の授業時間は35時間で、土曜日の午前にも授業があります。
リベラルアーツ型カリキュラムが組まれており、幅広い学びを得ることができます。
また、東邦型早期完習学習によって高2までに速く丁寧に主要科目の学習を終わらせます。
そこでは、大学受験の先にも通じる力を身につけ、高3からは選択科目の演習を主に行います。
さらに、どの科目でも、授業の枠にとらわれないことを重視しています。
たとえば、国語や社会では学習内容に関する場所でのフィールドワークが行われ、数学ではトレーニングマラソン(追加課題)、英語ではスピーチコンテストにも取り組みます。
理科では、実験後にレポートを作成します。実験を行うだけでなく言語化することで、学びをより深めることがねらいです。
学校生活
各学年は約40名×8クラスで編成され、現中1は304名在籍しています。
在校生の男女比は6:4、居住地は県内:県外=7:3です。
広々とした敷地には、実技科目の教室が中高にそれぞれ用意されています。
中でも理科実験室については、中学に3教室、高校に6教室と、充実した設備が整えられています。
部活動や学校行事も大事な学び場の一つです。
部活動への加入率は中学生が85%、高校生が70%ほどです。
また、修学旅行や体育祭のような学校内の行事だけでなく、学外との国際交流にも参加することができます。
オーストラリアやシンガポールでの海外研修だけでなく、姉妹校の生徒を東邦大東邦の生徒の家にホームステイとして受け入れるという貴重な経験もできます。
進路指導
東邦大学の付属校ということにこだわらず、生徒一人ひとりがやりたいことを見つけるためのサポートをしています。
卒業生による在校生向けの講演会なども行っています。
東邦大学への特別推薦制度が設けられており、例年20名ほどが進学しています。
そのうち、医学部へは毎年定員の15名が進学しています。
例年、約9割の生徒が外部の大学に進学します。
内訳としては、学年の約3分の1が国公立大学、約3分の2が私立大学です。
進学先系統の割合は、理系7割・文系3割ほどとなっています。
まとめ
以上、東邦大東邦についてご紹介しました。
東邦大学の付属校という利点を活かしつつ、生徒一人ひとりの「自分探し」を尊重してくれる学校です。
9月には銀杏祭が開催されますので、ぜひ足を運んでみてください。