東京女学館中学校 2024学校説明会レポート

東京女学館中学校の学校説明会に出席してきました。
創立時から国際交流に重きを置き、世界で通用する高い品性を備えた女性を育成している学校です。
中学入試や教育内容についてご紹介いたします。ぜひご覧ください!

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目次

校長先生より

渡部校長先生からお話がありました。

◇英語教育◇
東京女学館では、創立時から国際交流を重視した女子教育を行ってきました。
2004年から国際学級を設置し、北米の現地校に近いカリキュラムを組んでいます。その結果、国際社会で活躍する人材を数多く輩出してきました。

この英語教育を強化するために、各学年に1クラスの国際学級を、2026年度入学生から2クラス編成とします。1学年6クラスという編成は変わりませんが、国際学級2クラス・一般学級4クラスになります。

特に力を入れたいのは、海外大学進学を視野に入れたケンブリッジ英語教育です。そのため、現在、ケンブリッジ国際認定校に申請しています。これまでも海外大学を目指す生徒はいましたが、海外で通用する高い英語力の養成にこれまで以上に尽力します。

 

このように、より一層グローバル化に挑戦していきますが、一般学級にも変わらず力を入れ続けます。
一般学級では文部科学省の指導に忠実に従って英語教育を行い、5年目となります。間違いを恐れずに英語でコミュニケーションをとろうとする生徒が増え、良い結果も出ています。

また、教科横断型のSTEAM教育も並行して実施しています。医学部希望者も一定数いますので、習熟度別授業などでサポートしています。
国際学級・一般学級ともに強化を続け、東京女学館の強みを磨いていきます。

 

◇教育方針◇
東京女学館は、今から136年前に伊藤博文や渋沢栄一らによって創立されました。欧米の婦人と同等に話ができるような国際性教養、そして気品を備えた女性を育成することを建学の精神としました。

また、新たに教育目標を「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」とし、「インクルーシブリーダーシップ」を大切にしています。
同じ人物が常にリーダーになるのではなく、誰もがあるときはリーダーに、あるときはサポーターになって、仲間とともに一つのことを成し遂げる力を育てます。ときには仲違いをすることもありますが、そういった経験をすることで他者を敬う心が培われます。

さらに、定めて約50年になる教育モットー「品性を高め、真剣に学べ」は、各教室に掲示されています。
中高6年間は繊細で成長著しい、人としての核を形成する時期です。この時期を東京女学館で過ごすことで、主体的に考えて行動し、学ぶことのできる人材となっていきます。
渋谷という立地も活かし、博物館や美術館、大使館に直接足を運んだり、プロから茶道などの芸術に実際に学んだりすることで、感性も磨いていきます。

 

学校の枠を越えた学習としては、北里大学・東京女子大学・津田塾大学と連携して進めています。
大学の先生の講義を受けて探究学習につなげたり、自分でも論文を書いてみたり、研究室を訪れて先生に質問をしたりと、中高では通常できない経験をすることができます。

中高一貫校であることで、進路指導にもじっくりと時間をかけることもできます。
私たちは、この学校を出会いと発見の場にしてほしいと願っています。

2024年度中学入試結果


第1回・第2回の算数では記述問題が1題ずつ出題され、途中式が合っていれば部分点が与えられた。
平均得点率が60%になるように作問されている。全科目の合計で合否が判定されるため、全体で65%以上の得点を目標に対策をするとよい。

一般生入試では、2/2 PMの一般学級入試と同じ問題が用意されて帰国生入試よりも難易度が上がるため、合格ライン得点率は低めになる。
また、一般学級同様、全科目の合計で合否が判定される。

2026年度中学入試

2025年度は、一般学級・国際学級ともに大きな変更はない。
2026年度より、国際学級2クラス+一般学級4クラスの編成となり、各学級の募集人員が変更となる。

◇国際学級入試 変更点◇
【帰国生入試】
試験日:2025年11月30日(日)、2025年12月9日(火)
英語 :独自試験を廃止し、英検の得点換算のみで判定
(準2級 40点 | 2級 45点 | 準1級以上 50点)
面接 :廃止

【一般生入試】
試験日:2026年2月1日(日)PM、2026年2月2日(月)PM
英語 :帰国後3年経過しており帰国生入試を受けられない受験生のために、英検取得者に加点する。
(準2級 5点 | 2級 10点 | 準1級以上 15点)

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国際学級

◇カリキュラム◇
北米の学校のカリキュラムをベースにしており、英語圏現地校に近い学びを得ることができます。
現在、ケンブリッジ国際認定校として申請中であり、海外大進学のサポート体制を強化していきます。
IB(国際バカロレア)やケンブリッジに認定されていないと進学できる海外大が限られることや、世界ではIBよりもケンブリッジに認定されている学校が多いことが理由です。

また、ケンブリッジ国際教育では、高い英語力を身につけることはもちろん、より良いマインド自信・責任感・内省する力・イノベイティブな力・社会貢献)を持った学習者を養成することも目的としています。
これが女学館の人間教育と共通していることも、ケンブリッジを選んだ大きな理由の一つです。

 

◇授業◇
授業では、Language Artsに基づいてアカデミックな内容を扱っており、文法より内容を重視しています。中学校では英語の小説に触れますが、高校ではより社会性の高いトピックを題材にして学習します。

中学校では習熟度別に3グループに、高校では2グループに分かれ、各グループをネイティブ教員と日本人教員が受け持ちます。
中学卒業までに英検2級以上取得、高校卒業までにTOEFL iBTのスコア80クリアを目指します。

中には、入学時は初心者グループだったけれども、中3ではトップグループに入るという生徒や、TOEFL iBTでスコア100を超える生徒もいます。

 

◇海外研修◇
近年はAIの発達が著しく、翻訳をAIに任せることもできます。しかし、人に十分に対応できるのは人だけだと考え、コミュニケーション力や発信力を培うことを大切にしています。
タスマニアやボストンなど、さまざまな場所へ研修に行きますが、ただの語学研修ではありません。ディスカッションをする中で、英語ベースで自分を見つめて深めたり、国連本部を見学したりと、アカデミックなプログラムを用意しています。
これらを経験した生徒たちはやる気に満ちあふれて帰国します。

 

◇進学実績◇

国内・海外どちらの大学の受験にも対応しており、一期生から安定して高い結果を出せています。
国際学級には前向きにチャレンジする生徒が多く、The World Scholar’s Cup の世界大会に出場するなど、国外でも活躍しています。

進路指導

◇指導方針◇
女学館では、生徒一人ひとりの個性を大切にした進路指導を行っています。
キャリア教育と学習指導を両立させるために、生徒の発達段階に応じて中高6年間を2年ごとの3ブロックに分けています。

【中1・中2:自己理解】
自分に合った生活習慣・学習習慣を見つけ、確立させます。
【中3・高1:個性の伸長】
世の中にある問題や職業を知り、一気に視野を広げます。そして、自分が社会にどう貢献するかを考えます。
【高2・高3:自己実現】
自分の進みたい道や入りたい大学を見つけ、実現のために力を伸ばします。
高2から文理選択をし、大学受験に向けて学力を高めます。

 

ブロックごとにさまざまなプログラムが用意されていますが、なかでも特徴的なのは「フォーサイト手帳」です。
入学後、最初に手帳指導を行い中3まで徹底します。この手帳は生徒だけでなく教員も持っており、朝終礼や授業の際に記入指示をします。生徒たちはそれぞれ予定を書き込み、一日を振り返って何ができたか、翌日はどうするべきかを考えます。

ここでは、ただ手帳に予定を書けるようになることではなく、計画を立てて主体的に行動できるようになることを目指します。
学年や生徒の性格に合わせて使い方を指導しており、初めは先生や保護者の手を借りる生徒が多いですが、徐々に自身でPDCAサイクルを確立できるようになっていきます。

 

◇サポート体制◇
教員だけでなく、卒業生も在校生のサポートをしています。女学館を卒業した大学生・大学院生がチューターとして在校生を支えます。週6日、3~5名がチュータールームを開室しています。
勉強方法についての質問に答えるのはもちろん、部活や受験、留学についての相談にも乗ってくれます。中1に対しては、最初の中間試験に向けた学習法ガイダンスを実施しています。

また、中3の「15歳のハローワーク」で生徒の保護者へ職業アンケートを行ったり、高1で自分の生き方についてスピーチをしたりといった、6年間の段階的なプログラムを通して自身の進路を見出していきます。

進学実績


中高一貫校なので縦のつながりが強く、先輩の努力する姿を見て「自分も頑張りたい」と思う生徒が多いようです。
また、クラスメイトの受験状況に惑わされずに自分の目標に向かって努力し続ける生徒が多いことや、互いを純粋に応援しあうクラスの雰囲気があることも、結果が出ている要因となっているといえるでしょう。

 

進学先割合を見ると、ほとんどの生徒が私立志望であることがわかります。

入試方式を見ると一般選抜で受験する生徒が例年 65~80%いるため、得点力を身につけることを重視して指導を行っています。

指定校推薦では、2025年度入試より北里大学 医学部医学科国際基督教大学 教養学部アーツ・サイエンス学科が追加となります。

まとめ

創立時から重視してきた英語教育に、さらに力を入れています。2026年度からは国際学級のクラスが増えることに伴い、入試回数も増加となります。入学時の英語力は問われませんので、今は英語の勉強をしていない方でも心配いりません。中学に入ったら英語力を磨きたいと考えている方は、志望校として候補に入れてみてはいかがでしょうか。
一般学級でも、それぞれの生徒の希望進路に合わせたサポート体制が整っています。自分の夢や目標をじっくりと探し、叶えていける学校です。
まずは実際に足を運び、雰囲気を肌で感じ取ってみてください。

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