市進学院の集団授業におけるクラス編成と名称は以下の通りです。
[学年標準応用発展]
- 4年生VV10-
- 5年生VLL10
- 6年生ACF
市進学院のクラスはこの3段階だけで、クラスの人数が一定以上に達した場合は5L1、5L2…というように同レベルのクラスが横に枝分かれしていきます。
クラスの人数は中学受験の塾としては決して少ないとは言えません(教室規模によって違いますが)。
1クラスあたりの偏差値の幅が広いため、同じクラスなのに生徒間のレベル差が大きいという問題もあります。
発展クラスは全教室に設置されているわけではないので、昇級する場合は他の教室に移動しなければならない場合もあります。
クラス分けの基準になる偏差値は市進学院の定例試験によるものです。
発展クラスの場合は連続して60を超えること、応用クラスの場合は50を超えることが一応の目安になりますが、クラス担任の判断や教室事情によって若干の違いはあるようです。
また、標準クラスから応用クラスへの昇級より、応用クラスから発展クラスへの昇級のほうがより慎重に判断される傾向もあるようです。
クラスアップ対策=定例試験対策
市進学院においてクラスを上げる方法は、
とにかく「定例試験の成績を上げ、キープすること」
に尽きます。
それ以外の要素(お子さんの性格、志望校、受験への前向き度など)も考慮されますが、成績が一定レベルに達しない限りアップはありえません。
定例試験は年に8回行われます。
そのうち3回は春・夏・冬の講習後に行われ、それぞれ「○○講習実力試験」という名前で呼ばれます。
試験の日程と出題範囲は前もって「学習日程カレンダー」に記載されています。
ただし、6年生秋以降の定例テストは特定の範囲がない「総合問題」がほとんどになります。
定例テストの効果的な対策
定例テスト対策の第一は「ホームタスクとプリントの再復習」です。
再復習に備えて、普段からホームタスク、プリントの答はノートに書いて、本体には解いた結果を示すチェックだけが残るようにしておきましょう。
- 「自力で完全にできたもの→無印」
- 「間違えたけれど二度目で解けたもの→A」
- 「解答を見ながら解いて理解できたもの→B」
- 「解答を見てもよくわからなかったもの→C」
というようなランク付けをしておくのが理想的です。
いくら定例テストが大切だといっても、平常授業のカリキュラムは常に進んでいます。
その週の授業の復習をきちんと済ませた上でのテスト対策ですから、どうしても時間は限られてしまいます。
そのときランク付けがしてあると、できるものをもう一度やったり、今はまだ手の出ないものに時間をかけたりする無駄を省くことができます。
テストの2週間前からは、とにかくAランクとBランクの問題を徹底的にやってください。
「分かるけれども点になっていなかった部分」を確実に「点にする」ことが、偏差値を確実に上げるための鉄則です。
次に「タスクテストの見直し」です。
タスクテストはある意味ホームタスクのエッセンスのようなものです。
その単元の最重要事項が扱われているのですから完璧にしておかなければなりません。
特に理科と社会については、正解の確認だけでなく、関連知識のまとめもしておくとより効果的な復習になります。
ホームタスク、プリントとタスクテストの解き直しが済んだら、算・理は「トライアルによる類題演習」に進みましょう。
社会は、おそらく皆さん「新小学問題集」をお持ちだと思いますので、定例試験の範囲と重なるところをやっておきましょう。
それから漢字、計算の「ベーシックトレーニング」もテスト範囲に含まれています。
ホームタスクのように普段から正誤のチェックをつけておけば、短時間で必要な部分だけを復習するのに役立つはずです。
漢字1問で偏差値が1つ、計算1問で偏差値が2つ変わるわけですからおろそかにはできません。
クラスアップの秘訣は“持続性”
市進学院では、他塾のように一回のテストの得点で機械的に輪切りにするようなクラス決定は行っていません。
定例テストの得点を目安に、担任教師が「総合的に判断する」ことになっています。
判断の基準の1つは「持続性」です。
一度だけ基準を超えても、それを持続する力がまだ備わっていないと判断されればアップは見送りになります。
成績が上がり、クラスアップのチャンスをつかんだと思ったら、その次のテストこそ全力で臨むようにしましょう。
また、クラスが変わったとき、特に授業のレベルの違いを感じるのは算数です。
4科総合の偏差値で見るとはいっても、算数に関しては確実に基準を超えておきたいものです。
「難問」にとらわれない
先述のランク付けでCランクに入る問題は手をつけなくてもかまいません。
Aランク、Bランクの問題を固めて実力を蓄えていくうちにCランクの問題数は自然に減っていきます。
標準クラスから応用クラスに上がるには、定例テスト全体の50%強の得点ができればいいのです。
発展クラスに上がる場合でも75%程度の得点があればまず大丈夫でしょう。
それに対し、ホームタスク、プリント、トライアルをやった程度では対応しきれない問題の割合は、算数で20%くらい、他の科目では10%以下なのです。
できる限り上位のクラスで頑張る
成績が下がったときには速やかにその原因を突き止め、同じ失敗をしないようにしましょう。
アップのときと同じで、ダウンについても慎重に判断してくれる先生が多いはずです。
何が足りなかったのかをよく相談し、次の定例試験は具体的な目標を持って準備するようにしましょう。
実は市進学院では、基準を大幅に下回る成績を取ってしまっても「今回は厳重注意で」とダウンが見送られる場合が多いのです。
わずか2~3段階しかないクラス編成ですから、ダウンによる心理的インパクトは大きくなりますし、退会などトラブルにもつながるため、担任の先生としては避けたいのでしょう。
そういうところに甘えてはいけませんが、仮にクラスダウンを宣告されても、簡単には承知せず、もう一度頑張ってみることをお勧めします。
たとえば6年生で、4科偏差値が58の場合でも、算数がある程度ついていけるようならぜひFクラスで頑張ってください。
偏差値が46の場合でも、できるだけCクラスに残してもらってください。
市進学院に限らず、入会テストによる「足切り」がほとんど行われていない塾では、基礎クラスの運営が非常に難しくなっているものです。
ましてや市進学院の基礎クラスでは、偏差値20台のお子さんと40台のお子さんが机を並べているわけですから。
家庭教師を利用してのクラスアップ
市進学院の定例試験は、塾のテストとしてはくみしやすい部類に入ります。
「くみしやすい」というのは、十分な対策さえ立てれば結果が期待できるという意味です。
今まで上手くいっていなかったとお感じの場合はぜひプロの家庭教師をお試しになってみてください。
もしお子さんが現在Aクラスであれば、話は急を要します。
中学受験生が当然乗っていなければならないレールにまだ乗れていない可能性があります。
Cクラスの場合は、お子さんが持っている能力をまだ発揮できていない可能性があります。
実際に市進生を教えてみると、せっかくよい素質を持ったお子さんが力を余していることに驚くとともに、「もったいないなあ」と感じてしまうことが多いのです。
Fクラスのお子さんの場合、アップするクラスはもうありません。
といって守りに入ってはいけません。
むしろサピックスなど中学受験大手塾のことをよく知っている家庭教師を利用し、最前線で戦う力を養ってみてはいかがでしょうか。
きっと効果があるはずです。
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