豊島岡女子学園中学校の学校説明会に出席してきました。
大学受験に向けた教科学習はもちろん、探究活動やグローバル教育にも力を入れている学校です。
教育内容や中学入試についてご紹介いたします。ぜひご覧ください!
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校長先生より ~教育内容~
竹鼻校長先生からお話がありました。
◇豊島岡の特色◇
豊島岡は毎朝の運針を大切にしています。
8時15分になると全校生徒が一斉に運針を始め、1メートルの布に、一心に針を通していきます。この5分間、校舎は静寂に包まれます。
①無心になること
ひたすら縫い目を揃えることだけに専念し、集中力を養います。
②基礎の大切さを知ること
何事も基礎が重要であるということを、裁縫の基礎である運針を通して学びます。
③努力の積み重ねの大切さを学ぶこと
たった5分であっても、毎日こつこつと続けていれば徐々に縫い目が揃い、縫える長さも伸びていきます。
④特技を持つこと
豊島岡が他校にはない運針という特技を持っているように、生徒たちにもそれぞれの特技を持ってほしいと思っています。
針の進め方や縫い目には、その日の精神状態が表れます。そのため、生徒たちが運針をしている間、教員はその様子を観察し、心が乱れていないかチェックしています。
豊島岡が「女子裁縫専門学校」として創立されたことが、運針の起源となっています。
創立以来の教育方針である「道義実践・勤勉努力・一能専念」は、運針によって現在まで受け継がれています。
◇スクールミッション◇
豊島岡は、「志力を持って未来を創る女性の育成」をスクールミッションとしています。「志力」とは、志を立てて、それを実現する力のことです。
これを達成するために、科学的思考による課題解決力や挑戦する力、世界で活躍できる力を、各教科の学習と探究活動、グローバル教育を通して養います。これらの活動には、すでに探究活動を経験した卒業生も協力してくれます。
◇探究活動◇
2018年にSSHに認定され、2022年に完全中高一貫校となってからは、6か年のカリキュラムをより充実させ、探究活動とグローバル教育の質の向上に力を入れています。
探究活動のカリキュラムは、6年間で段階を踏んで取り組めるものとなっています。中学生のうちに基礎的な内容に触れ、高2で文理選択をし、文系2クラス:理系4クラスに分かれます。高2の3学期にはそれぞれのテーマで論文を執筆し、高3では理系のみ受講となります。
豊島岡独自のT-STEAMでは、T-STEAM:Jrに中1~2全員が参加し、チームでのモノづくりを通して課題解決能力を身につけます。
そして、より難度の高いT-STEAM:Proに中1~高2の希望者が参加し、他校生も交えて活動をします。2024年度は15校が参加し、そのうちの一校であるウッタム校はインドからオンラインでエントリーしています。
さらに、2023年度からは探求型宿泊学習を開催し、壱岐島や大樹町、パースなどで、社会的課題や宇宙などさまざまなテーマについて研究や発表をしています。
これらの活動の成果は、Academic Dayで発表します。保護者だけでなく他校の先生も見に来るので、刺激を受けるよい機会となります。
◇グローバル教育◇
英語の授業で身につけた英語力を基礎にして、希望者が英語力を磨く経験を積めるよう、サポートしています。
海外プログラムを多数用意しており、これまでのニュージーランドやボストンに加え、2023年度からはインドスタディツアーを開始しました。
校内プログラムとしては、中学生の選抜での取り出し授業や模擬国連、日本インド協働プログラムなどがあり、早いうちから英語に触れることができます。昼休みにはネイティブの先生と英会話をすることもでき(予約制)、英語を身近なものとして感じられます。
2025年度中学入試
これまでの4教科入試に加え、算数・英語資格入試が新設される。
4教科入試については、昨年度から変更なし。
4教科入試と算数・英語資格入試は併願可能。ただし、繰り上げ合格者は4教科入試においてのみ出される。
まとめ
高い進学実績を誇る豊島岡では6年間の各教科の学習はもちろん、探究活動やグローバル教育、部活動など、勉強以外にも大いに力を入れています。「いろいろなことに挑戦したい」「自分を高めたい」と思っている方にぴったりの学校です。
2025年度から英検を利用した入試が始まりますが、入学後は一から英語学習を行いますので、4教科入試で受験する方も安心して入学することができます。ただし、中1は英会話のみ習熟度別クラスとなります。
通常の説明会や桃李祭だけでなく、長期休暇中も学校を見学することができます。ぜひご自身で足を運び、学校の雰囲気に触れてみてください。