山脇学園中学校の学校説明会に出席してきました。
生徒一人ひとりの「志」を尊重し、社会で活躍する人材の育成に重きを置く学校です。今年度からSSHにも認定され、新たなステージに向かう山脇学園についてご紹介いたします。ぜひご覧ください!
山脇学園に合格した生徒さんの合格体験記
「一時期成績が伸び悩んでいましたが、驚くほど成績が上がりました!」
「プロのきめ細やかな指導で、算数が得意になりました!」
「過去問を丁寧に見てもらえ、家庭学習が有効なものになりました」
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- 目次
学校概要
2023年 創立120周年を迎え、卒業生は22,000人にも及ぶ
2024年 SSH指定校に認定
所在地は赤坂。立地を活かし、大学や研究機関、企業との連携プログラムを実施。
旧短大の敷地を利用し、広大な学びのエリアを展開。
ハートと富士山があしらわれた校章には、「まるく優しい心の中に、凛とした品格を待つ人になる」という建学の精神が表されている。
中学入試結果
応募者総数は2023年度より減少しましたが、志願者実数はほぼ同数でした。また、入試前半の手続き率がよく、回を追うごとに倍率は高くなっています。繰り上げ合格者もいませんでした。
一般入試:A 3.2倍 B 4.4倍 C 6.0倍
英語入試:A 2.6倍 B 4.4倍 C 8.4倍
合格者最低点
一般入試:A 185点 B 119点 C 184点 (ACは4科320点、Bは国算200点満点)
→65%ほど得点できれば合格点に達する。科目ごとの足切りはしない。
1科入試:国語65点 算数62点 (いずれも100点満点)
→国語は65~70点、算数は60~65点ほど取れるとよい。
2024年度は国算ともに受験者が増え、平均点も上昇。
探究サイエンス入試は、名称を「理数探求入試」に、試験内容を算数・理科(各50点)に変更する。
英語AL入試は2025年度より募集停止。
校長先生より
西川校長先生からお話がありました。
山脇学園は「志」という言葉を大事にしています。この言葉には「自分の決意や目標」と「他者を思いやる心」の二つの意味があります。そのため、自分のやりたいことをやって終わりにするのではなく、それを人のために活かすよう生徒さんたちに話しているそうです。
山脇学園には、周りから大いに愛され支援を受けて中学受験を突破した生徒さんがたくさんいます。しかし、中には与えられることに慣れていたり受験で疲れてしまったりしている生徒さんもいます。
そこで、校長先生が担当する中1の道徳の授業では、「自分はこんなものだ」という思い込みを捨て、「志」を見つけてほしいというお話をされるそうです。
一人ひとりの可能性を伸ばしたいという、先生の思いが伝わってきます。
山脇学園の「志」は以下の二つです。
①一人ひとりの志の種を開拓し、最大限に伸ばすこと
そのために、中高6年間を3つのセクションに分けています。
中1・中2は学び方を学ぶ期間、中3・高1は自分の枠を広げる期間、高2・高3は自走する期間です。
そして、カリキュラムもこのステップに沿って組まれています。中1・中2で土台を作り、中3・高1で学びを深め、高2で文理選択、高3で入試演習をします。
②学ぶ力と豊かな人間性を社会で活かせるよう育むこと
社会で活躍するための力は、「知力」と「人間力」の相乗効果によって養われます。
そこで、「総合知」を「サイエンス」と呼び、自然科学や人文・社会科学など、他分野にわたる知力を磨きます。
また、「非認知スキル」も重視しています。自他の関わりを大切にし、社会の幸せにつなげることが目標です。山脇学園では「幸せ」を「ごきげん」と呼び、自分と相手をごきげんにし、社会に還元することを目指しています。
さらに、自分の枠を外すための「マイステージ」を用意しています。
従来の「タテ・ヨコの関係」だけでなく、大学・企業・地域との連携で築かれる「ナナメの関係」によって多くのことを学んでほしいと考えているそうです。
生徒さんたちはさまざまなプログラムやコンテストに参加し、2023年だけでなんと110件以上も受賞されました。
学習支援
山脇学園では、生徒の主体性と対話を重視した授業をしています。たとえば、ペア学習やコーチングなどを通して、生徒を主役にした授業が行われます。
ICT機器やオンライン環境も整っており、生徒の学習を支えています。
また、校内にはScience IslandやEnglish Islandなどの学びのエリアが充実しています。昨年にはLearning Forest(図書館)とSelf Study Island(自習室)が改装され、華やかながらも落ち着きのある空間で、勉強に集中することができます。
さらに、放課後講座や季節講習、駿台講師による講座などが豊富に用意されています。
チューターも週2日(テスト1週間前は毎日)質問対応をしてくれます。約半数はOBなので、学校生活や卒業後の話などを聞くこともできます。
英語教育
語学力だけでなく、グローバルに活躍するためのマインドの育成を大切にしています。
授業は、中1から5段階の習熟度別で行います。日本人の先生とネイティブの先生がいて、クラスが上がるにつれて、ネイティブの先生による授業が多くなります。
中1では約7割の生徒がG1(初心者クラス)に在籍しますが、学年が上がるとG2以上に在籍する生徒がどんどん増え、中3では約半数が英検準2級以上を取得します。
「総合知」育成プログラム
総合知を高めるために、英語4技能5領域を伸ばすEIS、言語技術を磨く知の技法、研究スキル・観る力を習得するサイエンティスト、課題解決能力を身につける技術、科学倫理の視野を育むELSIなどを行っています。
また、中3ではチャレンジプログラムに取り組みます。
自由テーマで探求するマイチャレンジ、英語に特化した英語チャレンジ、自然科学を学ぶ科学研究チャレンジから選択して課外活動を行い、文理選択をするための判断材料とします。
終了後には、YSE(ヤマワキサイエンスエキスポ)で探究活動の成果を発表します。
高校ではリベラルアーツコース・サイエンスコースに加え、2025年度から国際教養コースが開講します。「英語で」学び、国際系学部や海外大学への進学を目指します。
また、日本文化や日本の価値について世界に発信できるよう、中学で琴・礼法・華道を学びます。
進路指導・キャリア支援
入学してすぐに大学受験を見据えるのは難しいため、中1ではまず自分を知ることから始めます。その後、中2で社会のしくみについて学び、その社会の中で自分はどう生きたいかを中3で考えます。
そして、それを実現するにはどんな大学・学部に行くべきかを高校で考えます。そのために、多くの企業や大学との連携プログラムや講演会を実施しています。
進路としては、毎年約9割の生徒が四年制大学に進学します。
2023年度卒業生からは過去最多の6名が医学部に進学しました。海外大学への進学者も毎年数名いるそうです。
卒業生250名に対して75大学153学科と、進学先の大学・学部は多岐にわたります。これは生徒一人ひとりの「志」を尊重しているためです。志望先が地方の大学だったり、就職だったりしても、全力で支えてくれる学校です。
系統としては文系5割・理系3割ほどですが、年々理系を選択する生徒が増えているそうです。
山脇学園のこれから
めざましい進化を続ける教育業界の中で、「校長が変わっても変わらない学校」を目指し、強くてしなやかな組織作りを進めています。
チーム制での運営や目標管理を徹底し、年間4~5回の教員研修も行っているそうです。また、教員同士で授業を見合ったり、授業について生徒にアンケートを取ったりして、腕を磨き続けています。
まとめ
生徒さんの授業中や行事での様子をいくつかの動画で拝見しました。みなさん活発な中にも凛としたたたずまいのある雰囲気をまとい、校風がしっかりと継承されていると感じました。
現在では髪型に規則はないようですが、行事や式典の際には生徒さんが自ら三つ編みにするとのこと。伝統を守ろうとする気持ちが表れています。
生徒さんはもちろん、学校全体の雰囲気も素敵です。ぜひ足を運んでみてください。
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