サピックス1・2年生のカリキュラムと学習法

サピックス生としての土台固めの時期

サピックスでは1~3年生を「低学年」と位置づけ、「授業を通して学習する喜び、発見する驚きなどを体験しながら自分で考え、工夫する学習態度を養う」ことをその期間の目的としています。

1、2年生の授業は1日1教科で週1回(1年生は45分×2、2年生は50×2)、算数、国語を隔週で実施していきます。

テストには「※確認テスト」「復習テスト」「※組分けテスト」(※はクラス昇降を伴うテストです)の3種類があります。
科目はいずれも算・国の2教科のみです。

御三家等有名中に合格されるお子さんには1、2年生から入室された方が多いようです。
この時期にサピックス生として伸びていくための土台を固め、中学入試の成功につなげていきたいものです。

 
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授業はとにかく楽しもう

1、2年生の算数はとにかく楽しい内容になっています。
授業では本物のサイコロやカード、黒板の図やグラフなどビジュアル要素が多用され、デイリーサピックスにもクイズやパズルのような問題がたくさん扱われています。
公式やパターンによって「覚える」のではなく、その場で直観する、発想することを重視しているのは明らかです。

いきなり話は飛びますが、筑駒、開成の算数には、瞬間的に「見える」力があれば断然有利になる問題が出ることがあります。
究極的にはそういうところにつながっていくわけですが、とにかく今は大いに授業を楽しんでください。

国語はたくさん読むことを通じて「想像力」を養います。
この「想像力」とは、人物の気持ち、作者の思いを正しい方向で理解する力です。
ひとりよがりの「妄想」を排除し、作中人物の気持ちに寄り添うことで、お子さんは彼らの身に起こったことを「追体験」することができます。
そうしたことの積み重ねがやはり入試問題の読解につながっていくわけです。

算数でも国語でも、お子さんとの帰り道には、その日の授業で発見したこと、感動したこと、授業を終えて得意に思っていることや悔しく思っていることを聞いてあげてください。

そして十分なリアクションを示してあげてください。
お子さんの授業に対する姿勢がより積極的になればしめたものです。

家庭学習の進め方

お子さん一人の復習はまだ難しいと思います。

算数は横について1問1問の考え方を確認しながらデイリーサピックスを解き直していきましょう。
授業では扱いきれなかった部分を含めてもそんなに時間はかからないと思います。

基礎トレはまず正確さを重視し、次第に速さの意識を加えていきます。
易しすぎると感じるお子さんも多いでしょうが、その場合は市販の計算問題集(学年にはこだわらず、お子さんのレベルに合わせて)を併用してもいいでしょう。
もし雑なところがあれば、先々のためにもきちんとやり直しをさせましょう。

国語はまず丁寧に音読を聞いてあげてください。
意味がわかっているかどうか不安な言葉があれば、印をつけておいて後で説明します。
その後で、場面ごとをいくつかに分け、どんな事件が起こったのか、そのとき主人公はどう思ったのといった「変化」の部分を押さえていきます。

そこまでを1回で済ませておけば、デイリーサピックスの問題は何度かに分けて実施しても大丈夫です。
もし国語に問題がなく、すぐに復習が済んでしまうお子さんの場合は、他に問題集などをやらせるよりもしっかりした読書をさせていただいたほうが将来的にはプラスになります。

■SAPIX小学部2年生参考
サピックス2年生のカリキュラム
■SAPIX小学部1年生参考
サピックス1年生のカリキュラム

これからサピックスに入会される方へ

低学年のお子さんをお持ちの方で、いまはまだ塾に通っていないが、いずれサピックスに入室したいと考えられている方も多いかと存じます。
そのような場合には、まずは家庭教師との学習で力を蓄え、自信を持って入室テストに臨むのがよい方法です。

 
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