東京都市大学等々力中学校 2025学校説明会レポート

今からでも都市大等々力に間に合います!
都市大等々力に合格した生徒さんへのインタビュー

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東京都市大学等々力中学校の学校説明会に出席してきました。

近年は旧七帝大や早慶への合格実績が伸びていて、進学校として日々存在感を増している学校です。

学校説明会では、来年度の入試の変更点・各教科担任からのアドバイスなどの情報が入手できました。ぜひご覧ください!

目次

校長からのあいさつ・都市大等々力の教育

現在の校長先生は、兄弟校である東京都市大付属中高で長年校長を務めてきました。昨年都市大等々力中高に転任したばかりです。

「まだ知らないことだらけ」と話す校長。教員や生徒をよく観察し、対話する日々を送っています。

都市大等々力の素晴らしい点として、校長は以下3点を挙げられました。

創意工夫された学習システム

朝学習ではなんと、AIで自動生成された問題を解いていきます。

学内塾・放課後指導も充実しています!

先生の姿

まず先生同士が仲良し。そして生徒とも適切な距離感を保って活発に交流しています。

どの先生も授業への熱量が高く、生徒からは好評です。

なんでもやり抜く生徒たち

校長曰く「子どもたちがいちばんの自慢」。

勉強はもちろん、部活や生徒会にも全力を尽くします。

昨年の学園祭には、なんと2日で13000人が来場!

生徒主体で躍動する学校行事は必見です!

入試について 科目ごとの分析・変更点

国語

今まではS特選で図表の読み取りが出題されていましたが、2026年度入試からは出題取りやめとなります。特選・帰国生入試では短文読解が出題されていましたが、こちらも2026年度入試からは無くなります。

そのため、大問構成はS特選・特選・帰国生共通で【①漢字 ②小説 ③説明文】となります。

漢字については「読み書きが正確にできれば得点源となるので、確実に解いていってほしい」とのこと。一方で文章の難度は高く、読み取りが大変。

例年少ない字数の記述問題が多かったのですが(今年は「2字の記述」も出ました!)

出題方法を検討中とのことで、来年記述問題のスタイルがどうなるかは未定です。

「普段から色々な文章を読んで読解力を養ってほしい」とアドバイスがありました。

 

算数

【S特選】

大問の数は5つ。1問5~8点の問題が18問あります。

大問1は小問6問+記述1問で構成されます。

大問2~5は概ね3問ずつ。割合・図形・規則性・その他範囲から出題されています。

特選の問題構成と異なる点として、解いた過程を書かせる問いが1問あります。

大問1を落とさず解ききれるかどうかで合否が分かれるそうです!

大問2以降も、(1)・(2)あたりの比較的易しい問題を落とさない力が大事とのこと。

(3)は難しくなりますが、得意な単元であれば挑戦したいところです。

 

【特選】

大問の数は6つ。1問5点の問題が20問あります。

大問1が計算問題3問・大問2が小問集合5問で構成されます。

大問3~6は流水算・仕事算・規則性やその他範囲から出題されています。

大問1・2は比較的易しめな問題が集まっているので、ここで満点を目指すと有利になります!

☆その他アドバイス

記述問題は、聞かれていることに正しく答える力が大切。

採点者の方々は理解度の把握を重視しており、柔軟な基準で採点しています。

恐れずにチャレンジしてみましょう!

例年、図形問題は正答率が低い傾向があります。

自分で図形を描いたり組み立てたりする経験が大事です!

規則性の問題では周期の長い数列が出るケースもありました。

 諦めずにしっかりと書き出して、法則性をつかむことが完答へのカギになってきます。

日々の計算練習と基礎問題対策は万全に!

 

理科

出題観点は以下の4つ。

①自然への関心  ②自然を理解するための基本的な能力

③問題文を読み取って理解する能力  ③基本的な理科の知識

出題テーマの傾向は、以下の3つです。

①生活に身近なテーマ  ②さまざまな科学の知識  ③実験・観察からの読み取りと表現

知識問題1つを取っても、中学受験に頻出しない生活に身近なテーマが出る可能性があります。

過去には、単一乾電池と単四乾電池の大きさを比べる問題が出たことも!

また出題テーマ③からも分かる通り、グラフの読み取り・条件の問題が出ます。

新しい知識をしっかり整理できるかが問われます。

昨年度の特選入試では、大問複数を出す代わりに、ひとつのテーマを主眼としたストーリー性のある大問1つを出題。

2026年度以降もこの手法は継続する予定であり、科目融合のものが出題される可能性が高いそうです。

関連した知識を活用する力が必要になってきます!

☆その他アドバイス

条件の読み取りと計算が合わさった問題は正答率が低いです。

単位が絡む問題も間違えやすい傾向。

どのデータ・どの知識を使うかを正しく検討できれば高得点につながります!

 

社会

理科と社会のテストは休憩を挟まずまとめて行われるので、

過去問演習に取り組み、自分の得意に合わせた取捨選択・作戦立てをしていきたいところ。

S特選コースで出ていた分野融合問題は、今年度の入試以降無くなります。小問も減るそうです。

地理・歴史・公民の配点は均等になっています。

とはいえ社会は高得点勝負の傾向あり!基礎的な問題を落とさないのが肝心です。

論述問題も出題されます。記載内容が合っていても、問いの形式に合った答え方をしなければいけないので要注意です。

日頃から論述のトレーニングを行い、併せて用語も漢字で書く習慣をつけてほしいとのことでした。

 

英語(帰国生入試・英語1科入試)

帰国生入試・英語1科入試ともに英検2級~準1級レベル。

英単語・英熟語・英文法で点数の差がついています。

単語を答える問題は、語法・コロケーションに気をつけていきましょう。

文法問題では複数の文法事項を組み合わせたハイレベルな問題が出ます。

長文は社会問題に関する話題が出ます。社会に興味を持ち、「英語で解釈できる」受験生を求めているとのこと。

英語での記述はもちろん、問題文で述べられたテーマに関して日本語で記述を行う問題も出てきます。

英語・日本語で、自分の言いたいことを根拠を持って主張できるようにしましょう!

 

AL(アクティブ・ラーニング)入試

都市大等々力の特徴的な入試方式です。

与えられた資料を読み取って作文を行う個人ワークと、難しめのグループワークが行われます。

①思考力 ②表現力 ③問いに答える力 の3点が問われます。

前年度の入試内容を紹介します。

個人ワークの課題は、有名な漫画の一節を読んだのち、得られる教訓を答えるというものでした。

グループワークでは「公」をテーマに園児向けの人形劇を作るという課題が課されました。

試験官に「この子がいたらクラスがまとまるだろうな」と感じさせる受験生が高得点を取る傾向にあります。

AL入試で受かった受験生は、入学後も優秀な成績・進路をとることが多いとのこと。

思考力・表現力・問いに答える力に自信のある受験生は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

2025年度入試概況

各日程・各科目の入試倍率は以下の通りです。

AL・英語1教科型は激戦傾向!

2/1午後入試は特選・S特選ともに倍率が低くなっていますので、どうしても都市大等々力に行きたい!という受験生にとって狙い目かもしれません。

☆付録:受験者の主な併願校一覧

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2026年度入試の変更点

・2教科型入試を導入します!

午後入試において、2科・4科のどちらかを選んで受験できるようになります。

出願の際にどちらか選択しますが、当日学校への連絡なしで変更することも可能となるようです。

合否の判定は2段階になります。

 ①4教科型・2教科型をまとめて国算の成績を集計して判定を出し(ここで2科生の合否決定)

 ②その後4科成績で4科生の判定を出します。

4科生の2段階判定でそれぞれ合否が異なる場合は、受験生にとって『有利な判定』を採用するとのことです。

理社が苦手な受験生でもチャレンジしやすくなります!

 

・試験時間が短くなります!

国語と算数は前年まで各50分ずつでしたが、各45分に短縮されます。

帰国生入試の英語についても同様に、50分から45分に。

理社についても、前年まで合わせて60分だったところが50分に変更される予定です。

これに伴い、集合・解散時間も変更されます。

午前入試の解散時間は12:10から11:40に、30分早くなります。

午後入試の集合時間は14:30から14:50(2科入試は15:55)と遅くなります。

受験生がゆとりを持って移動できるようになります!

 

・合格発表の時刻が変わります!

2/1午前入試では当日22:00→当日21:00

2/1午後・2/2・2/3午後入試では当日22:00→当日23:00に変更となります。

 

・受験生が問題を持ち帰るようになり、保護者控室での掲示がなくなります。

自己採点ができるようになります!

まとめ

たくさんの変更点がある都市大等々力の入試。

入試以外にも変更のアナウンスが1つあり、高2→高3に進級する際にクラス替えを行うようになるそうです。

報告会の中では、「今後は兄弟校の東京都市大学付属高校とより強く提携していきたい」という言葉もありました。

日々変革が続く都市大等々力に、私たちも目が離せません!

直近(今年実施分)の過去問が8/1にアップロードされるとのこと。

「古い過去問は1年分消えてしまうので、今のうちに保存しておいてください」とのアナウンスがありました。

 

ボリュームのある入試報告会が終わった後は、少し校舎を見学させていただきました。

壁・床は白を基調としたカラーリングで清潔感があり、教室の廊下側の壁は透明。外から授業がよく見えます。

校内の至る所に、学校のスローガン「noblesse oblige」が掲示されているのも印象的でした。

 

6月から1月までほぼ毎月学校説明会が開かれ、それとは別に校舎見学会も開催されます。

ぜひ足を運んでみてください!

今からでも都市大等々力に間に合います!
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