青山学院横浜英和中学校の教育関係者向け学校説明会に行ってまいりました!
青山学院大学と系属協定を結んでから来年で10年。昨年は100名以上が青山学院大学に推薦入学しました! 中高一貫校・系属校の強みである進路指導のゆとりを活かし、大学進学の先まで見据えたキャリア教育や国際感覚を養うグローバル教育に注力している学校です。
青学英和の教育プログラムをぜひご覧ください!
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理事長からのあいさつ
冒頭から「青山学院大学との提携を引き続き強固にしていきたい」とおっしゃった理事長。続けて「しかし重要なのは、それが青山学院のためにあるわけではなく生徒一人一人のためにあるものだということ。青山学院以外の進学先を希望する生徒への進路指導も丁寧に行っていく」と訴えました。
そして「心を清め 人に仕えよ」という校訓のもと、教員一同も「最善を尽くす」教育をしていきたい、
そして新しい教育手法を日々取り入れられる開かれた学校にしたいとのことでした。
受験生にとっても「最善を尽くす」ため、来年からの2/1入試が変わります!
来年は2/1が日曜日で、一部のミッション校が入試日程の調整を発表しています。
青学英和も例年、2/1が日曜日だった場合は入試を午後にずらして実施していましたが、2026年度以降は2/1の入試を曜日に関係なく午前中に行うことになりました!
ぜひ、併願校を検討する際の参考になさってください!
青学英和の教育
青学英和では、単なる学力の育成にとどまらない人格の育成と内面的な成長を大切にしており、聖書から取られた「神を畏れる」「自立する」「隣人と共に生きる」という3つの言葉が教育目標となっています。それぞれ教育プログラムにおけるキリスト教教育・キャリア教育・グローバル教育と紐付いています。
「神を畏れる」キリスト教教育
校長曰く、「Faith in God(神様への信頼)の心持ちがなければ、自立も共生も難しいです」。
毎朝20分間の礼拝や聖書の授業、そして日帰りや泊まりでの修養会を通して、
自らを見つめ直し、希望を持って将来に向かう力を養っています。
生徒は日常的に情操教育に触れ、人格的に成長していきます。
「自立する」キャリア教育
キャリア塾・科学セミナーなどの出張講義や進路説明会などを通して、生徒一人ひとりの自立したキャリアデザインを支えます。
キャリア塾では各業界の専門家が出前授業を行っています。
2024年は外務省・国境なき医師団・神奈川弁護士会・日本航空・読売新聞社等の先生がいらっしゃったそうです!
「隣人と共に生きる」グローバル教育
グローバルシチズン育成のために、英語力だけはなく、多様な価値観を理解し異文化と共生できる力を育む教育を行っています。
たとえば、中1~高1の希望者はトロントで2週間のSTEM学習ツアーに参加できます。
また、高1の希望者はカナダ・ブリティッシュコロンビア州の公立高校に3ヶ月or1年の中長期留学ができます。
しかも長期留学の際は、復学する際にもとの学年に戻ることも可能です!
海外の姉妹高やカリフォルニアにあるCBU大学など、留学先は他にも多種多様。
ホームステイをしながら行動力と英語力を磨き、異文化理解を深められます。
給食
昼食の時間になると、校内で作られた給食を生徒全員で食べます。70年以上続いている伝統の給食です!
学校オリジナルの献立となっており、栄養満点。日々の学校生活を支える、青学英和の特色の一つとなっています。
科目指導
英語は習熟度別で少人数クラスを編成しています。学年全員が中学までに英検準2級・高校卒業までに英検準1級を取得することを目指しています。
今年度から、帰国生や英語の得意な生徒向けに「英語Global Class」を新設!Global Classでは、英語の授業が基本的にオールイングリッシュで行われます。
数学でも少人数制の授業が行われ、全員が大学受験の有無に関わらずⅡBまで必修する決まりです。
理科教育においては「自分の考えをまとめて伝える力の育成」が大切にされており、探求活動と実験を組み合わせた探Questionという独自の取り組みを行っています!班ごとに自由に決めたテーマで、1年間実験や観察を行いながら結果をまとめていきます。
学習支援
自習・補習環境も整っている青学英和。
宿題の提出や授業連絡のために、生徒一人一人にChromebookを支給。
放課後はアイリス学習センターという校内自習室で、Chromebookを用いた自習が可能です。
Classiが活用されており、生徒にとっての苦手な問題をAIが分析して出題してくれるようになっています!
分からない問題があるときは、全国にいるチューターに遠隔で質問を行うことも可能です。
青学英和の授業は週5日制ですが、年20回、土曜日の午前中には土曜セミナーという講座が行われています。
個別型・集団型が設置されており、1コマ70分の間にじっくり質疑応答ができます。
さらに夏休みの間には補講も行われており、学力強化に役立ちます。
高校生向けの補講科目にはキリスト教史などもあります!学力強化はもちろん、自分の好奇心を掘り下げる学びができそうです。
休みの日でも勉強する習慣を身につけられるのは心強いですね!
青山学院大学との連携プログラム
青学英和は青山学院大学と連携することで、より深い学びや将来を見据えた進路選択のサポートに力を入れています。
まず、青学大の教授による出張講義が開かれています!大学生向けの内容を中高生にも分かるようアレンジした講義で、
生徒にとっては自分の興味関心が大学でどう活きるのかを知るよい機会となっています。
高校学年に上がると、大学生とのワークショップ「学問入門講座」を青学大の渋谷キャンパス・相模原キャンパスにて受けられます。
年齢の近い学生と一緒に学ぶことで、「こんな学生になりたい!」といった憧れが醸成されます。幅広い分野の講義から自分の興味のあるものを選んで受講可能です。
実際の大学さながらの講義内容を通して、学問のおもしろさに触れることができます!
進路
①高校3年間の学業成績 ②高校3年間の学力試験の成績 ③人物
の評価をバランスよく満たした生徒には、青山学院大学への推薦資格が与えられます!
今年は学年の7割が推薦資格を獲得し、そのおよそ55%が青学大に進学しています。
もちろん他校の学校推薦型選抜・総合型選抜・一般入試などにも対応した進路指導を行っています。
2025年度入試の振り返り
昨年度の入試結果・倍率はこの通り。
2023年・2024年と比べて、倍率はゆるやかに下がってきているようですが、依然として一般第2回(B日程)の人気は高いです。
また、各教科の振り返りとともに、2026年度入試につながる情報もいただけました!
国語
昨年の大問構成は[1]漢字 [2]語句 [3]文章の並べ替え&語句 [4]評論文 [5]小説 でした。
漢字の問題については、とめ・はね・はらいをしっかりと!
大問[2][3]の語句問題では、慣用句や四字熟語の基本的な語彙力が問われます。
長文は文章量が多いので時間配分には要注意。時間配分や問題の取捨選択も必要となってきます。
また、[4][5]の両方に記述問題が出ました。来年の入試も同様に、どちらの大問にも記述問題が出る予定です。
部分点があるため、キーワードを入れながら書く練習をしてほしいとのことでした。
算数
昨年の大問構成は[1]計算 [2]小問集合 [3]小問集合 [4]図形と点の移動 [5]平面図形 でした。
[1][2][3]には多種多様な問題が出ます。ここが解ききれるかどうかで合否が分かれていますので、短い時間で解けるように!
一方で、書き出すと答えが分かる問題もあるため、地道な姿勢も忘れないようにしましょう。
問題文やグラフを正しく読み解く力・空間図形をイメージする能力も大事とのことです。
理科
物理・化学・生物・地学から1題ずつ出題されます。2025年は定規を使用した作図問題は出題されませんでした。
「暗記」ではなく、原理を「理解」しているかが重要とのことで、問われ方が違っても対応できる力が大切です。
グラフや表の読み取り・記述問題はもちろん、作図問題等も練習し、過去問をしっかり解いて準備しましょう!
社会
大問は3つ。2025年は地理・歴史・総合問題が出題されました。
図表・グラフ・資料の読み解きが増加傾向にありますので、読み取りと知識を組み合わせるトレーニングをしましょう。
選択問題については、誤っているものを選ぶ・全て選ぶといった問いに注意!
単語を書く問題については、漢字で答える問題で差がついています。
記述問題は2題出題されました。2026年も出題予定とのこと。
理由を説明する問題や例を挙げる問題などを検討しているそうです。
2026年度入試の変更点
主に帰国生入試の変更点が発表されました。
・一般帰国問わず、コロナの影響で20分だった休憩時間を15分に戻します。
・帰国生1回入試は、英語の試験に筆記試験が追加されます!
時間は50分・配点は80点、英検2級レベルの内容とのことです。
英語での面接時間は15分から8分に短縮。面接は20点満点です。
・帰国生1回の合否判定が厳しくなります!
国語・算数・英語の各科目のボーダーラインを越えた受験生について、総合点で順位付けして判定を出すとのことです。
合格すれば、英語の授業をGlobal Classで受けられます。恐れず挑戦してみてはいかがでしょうか?
・帰国生1回・2回共に英語資格の提出が不要になり、日本語面接も廃止されます!
まとめ
校訓や教育目標を生徒と先生が共に大切にしており、学校を訪れる人への思いやりに満ちた学校です。
何より生徒一人一人の進路選択を大切にしている学校でした!
そして校舎・校地も広々としていて緑が多く、静かで心地のよい学校でした。
説明会が行われた大ホール(ブリテンホール)の座席数と音響設備は市民ホールにも匹敵!
もはや大学かと思うほどの施設の充実度に感動です。
7月には受験生・保護者向けの学校説明会も開かれます。ぜひ一度、青学英和を訪れてみてはいかがでしょうか?