学習院女子中等科の入試傾向と対策

入試対策のポイント

時間/配点出題傾向
算数 50分
100点
大問6~7問の設定で計算問題が2題、小問はなく、後は全て応用問題という構成です。全ての問題で解答過程を書き込む形式になっています。単元的には「場合の数」「規則性」「速さ」「割合と比」等がよく出題され、「図形の求積」も工夫の必要な難度の高い出題があります。コンパスや定規を用いての作図問題もよく出題されます。全体的に応用力をみる出題となっています。
国語 50分
100点
例年大問1問と漢字の構成で、漢字は20題とパターン化しています。長文は物語文1題というスタイルが続いています。文章自体はそれほどひねったものはありませんが、解答形式はほとんどが字数指定のない記述です。登場人物の心情を客観的に分析し説明するもので、論理的な読解力と記述力を必要とするものです。
理科 30分
60点
例年大問4問の構成で4分野からまんべんなく出題されていますが、物質の性質、天体の分野は頻出です。実験や観察データを基にして事象の理由を説明する記述問題も多く、テキストのみの学習では対応できないものになっています。身近な現象が多く取り上げられている点も特徴的です。
社会 30分
60点
大問3~4問の設定です。地理・歴史分野のウェイトがやや高く、政治分野の代わりに現代社会の問題点(国際関係や経済問題等)がよく出題されます。用語の記入と記号選択に加えて、1~3行程度で理由や現代的課題と対策を合わせて説明させるものが数問出題されています。理科同様、個性的な出題が目立つ問題です。

学習院女子中合格へのポイントは?

120年以上の歴史を誇る伝統校 入試問題も独自性重視

学習院女子中は首都圏屈指の伝統校で根強いファンが多い学校です。入試問題もスタイルが確立していて、独自性を持ったものになっています。オール記述式の国語、理科の身近な現象に関する出題、国際問題や経済問題が扱われる社会、どの科目も個性的な出題が目立つもので、過去問対策が必要な学校といえます。

算数は応用問題中心 途中過程の記入がポイント

学女の算数は、計算問題2題に応用問題5~6題というパターンで固定されています。小問はなく、応用力をみるための出題方針といえます。単純な典型題もよく見られますが、図形を中心に難度の高い問題も見られます。解答過程を書く形式なので、例え正解まで至らずとも、考えた過程を残しておくこと、手がかりとなる考えを説明したりすることによって部分点を稼ぐことができます。諦めずに最後まで粘ることが大事です。

国語はオール記述 書く力だけでなく、考える力も必要

学女の国語は、オール記述+漢字20題のパターンが固定されています。字数制限なしで情景や心情を説明する記述では、「自分で読み取って、考えて書く」ことが必要なもので、単なる「記述」問題とは一線を画すものです。登場人物の心情について話し合ったり、書いているといった訓練を必要とするものです。

合格体験記

学校情報

学校名(かな)学習院女子中・高等科 (がくしゅういんじょしちゅう・こうとうか)
国公私立の別私立
共学・別学女子校
住所〒162-8656 東京都新宿区戸山3-20-1
電話03-3203-1901
ホームページhttp://www.gakushuin.ac.jp/girl/