具体的には、どのような形で入試を行うのでしょうか?
まず、この試験は受験性が数人ごとにグループ分けされます。
そのグループ単位で、PBLを進めていくのです。
グループごとに分かれたら、まずは高校2年生などの在校生がお手伝いに来ているので、その人たちの話を聞きます。
しかし、これは受験と直接関係ないので、あまり気にしなくてもいいでしょう。
何の話を聞けるのかというと、先輩方が受験をした時の体験や、学校生活の中でどのようなことがあったのかといったことを、笑いを交えて話してくれるのです。
これは、どちらかというと緊張をほぐすために話してくれるのです。
試験開始の定刻を迎えても、まだ試験は始まりません。
最初に、5分間の集中タイムが設けられています。
そこで、深呼吸をしながら改めて試験に向きあう心構えを整えるのです。
その後は、1人ずつ自己紹介をしていきます。
どう読んでほしいかも、名札に書いておきます。
その際は、グループにそれぞれついているファシリテーターの先生も自己紹介します。
試験は、タブレットを用いて行われます。
用意されたものを使用して検索の練習をしたら、いよいよスタートします。
ここからは動画を視聴して、PBLを開始するのです。
動画を見る際は、メモを取っても構いません。
その後、動画を見た中でどのような問題点があったのかを話し合い、その解決方法を全員で考えていくのです。
問題点と解決方法をまとめて、グループごとに発表します。
実は、ここからがこの入試の本番です。
本日のトリガークエスチョンが提示されるので、それをグループ内で話し合うのです。
その際は、ヒントが提示されることもあります。
2021年の入試では、まず2本のニュース映像を見たうえで「新型コロナウイルスの流行による良い変化について」というテーマでタブレットを用いて検索し、一人ずつ発表しました。
その後、本番が開始します。
まず、AIと世界一の棋士との対決動画を見て、その後AIの発展に伴う未来予想図が提示されました。
そして、トリガークエスチョンは「AIとともに作る理想の未来」とは何か、ということです。
それに対して、受験生はタブレットを用いて検索したり、メモを取ったりしながら自分の考えをまとめていきます。
このとき、監督をしている教頭先生からは「突拍子もない意見でもOK」というコメントもされます。
委縮した当たり前の考えよりも、自由な発想の考えでもいいから自分の力を出し切ることをまず考えるべき、というスタンスなのです。
その意見は、まずグループ内で発表します。
それぞれの考えについて、どこがよかったのかを伝えていきます。
その際に重視されるのは、相手に自分の意見を伝えることのできる話し方と、人の発表を聞く態度です。
全員の発表が終わったら、その中でどの意見が最も優れているかを決めて、それをグループ全体の意見にします。
どうやって決めるかも、自分たちで考えることとなります。
その後は、いったん休憩時間を挟みます。
例年なら在校生がサポートについているのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で在校生はいません。
代わりに、オンラインで話ができるというサプライズが用意されていて、受験生を元気づけてくれました。
休憩が終わると、グループ代表の意見をより良いものとするため、ブラッシュアップを行います。
それぞれ、こうしたほうがいいのでは?という意見を出し合っていくのです。
その様子も先生が見回って確認していて、声掛けなども行います。
それによって、さらにグループでまとめていくという一体感が盛り上がっていくのです。
意見がまとまったら、グループ内で代表者を一人決め、前に出て発表します。
試験は、これで終了となります。
試験中にグループとして頑張った受験生同士は、急激に仲良くなっていました。
今年はソーシャルディスタンスの注意もあり、生徒同士の席もアクリル板で遮られていましたが、それでもグループの意識はしっかりと高まっていたようです。