台風は、毎年観測された順に1号から名前が付けられています。
つまり、台風15号はその年の15番目の台風、19号は19番目の台風です。
これは、日本に来ることなく消滅した台風も番号に含まれます。
日本だけではなく、アジア各国で連携して対応するためです。
台風15号が発生したのは、2019年9月5日です。
関東地方にはたびたび台風が上陸していますが、その中でも観測史上最大クラスの勢力を誇る台風であり、9月9日に三浦半島を通過して東京湾から千葉へと上陸しました。
千葉に上陸した後は、茨城へと進んでいったん会場に出ましたが、そこから再上陸して福島や宮城を通過し、東進していきました。
この台風による死者は3名、負傷者は重傷者13名、軽傷者137名の合計150名に及びました。
また、家屋への被害が甚大となりました。
千葉県を中心に、8都県で合計391棟の住宅が全壊、一部損壊も含めると75,000棟以上が被害に遭っています。
また、住宅以外にも1660棟の建物が被害を受けています。
この台風で、千葉県内の送電塔が2本、電柱が84本倒壊し、およそ2,000本の電柱が損傷しました。
その結果、神奈川や千葉を中心に約93万戸が停電してしまったのです。
わずかな停電は珍しいものではないのですが、この停電はかなり長期に及びました。
9日から始まった停電は、1週間経過した17日の時点でも6万戸で電気が復旧できず、完全復旧までは2週間以上かかりました。
ただし、実はこの台風15号は平成30年に生じた台風21号よりも勢力は弱く、被害も小さかったのです。
それなのに、なぜ注目されているかというと、次に生じた台風19号のせいでもあるのです。
台風19号は、2019年10月6日に発生しました。
台風15号のわずか1か月後です。
そして、12日には日本へと上陸しました。
静岡県の伊豆半島から上陸した台風19号は、関東地方を通過して福島へと移動していきました。
13日には海上へと移動したのですが、日本に与えた影響はすさまじいものだったのです。
台風19号がもたらした被害の原因となったのは、雨です。
関東甲信地方や静岡県、新潟県、東北地方では、各地で観測史上1位の降水量を更新する、記録的な大雨となったのです。
大雨特別警報が14都県に発表され、過去最多の発表数となりました。
特に降水量が多かった箱根では、24時間降水量が942.5mmとなり、それ以外の地域でも500mmを超えるところが多数ありました。
その結果、洪水や土砂崩れが各地で発生したのです。
人的被害が最も大きくなったのは福島県で、複数の河川が氾濫して広い範囲で決壊し、30名の死者が出ています。
宮城県でも、阿武隈川支流で破堤や土砂崩れが起こり、19名の死者が出ました。
全体では、死者86名、重軽傷者を合わせた負傷者が476名に及びました。
また、3名が行方不明となっています。
浸水被害に遭った建物も約3万棟、損壊した住宅は6万6千棟以上でした。
日本政府は、この台風の被害を重く見て、激甚災害及び特定非常災害を適用しました。
特定非常災害が台風に適用されたのは、これが初めてです。
また、大規模災害復興法における非常災害も適用されることになりました。
14都県390自治体に対して、東日本大震災の時も適用された災害救助法も適用されることになりました。
しかし、適用範囲は東日本大震災を超えて、過去最大に及んでいます。
この台風による被害総額は、3961億円とされています。
台風15号と合わせて、多くのイベントが中止、あるいは延期となっています。
ラグビーワールドカップで、一部の試合が中止になったことは記憶に新しいでしょう。