緊急事態宣言は、大規模な自然災害や感染症のパンデミック、原子力事故などの災害、テロ、内乱、暴動などが生じた際に出されるものです。
国家の存続に関わるような有事が生じた際に、内閣総理大臣が宣言するものであり、その宣言に基づいて特別法が発令されます。
今回出された緊急事態宣言は、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づいて出されたものです。
この法律は2012年に成立したもので、国民保護法をモデルとして制定されています。
今回の新型コロナウイルスの発生により一部が改正され、2020年3月14日から最長で2年間は新型コロナウイルスも対象とされることになりました。
それに伴って、改正された法律については新型コロナ(ウイルス)特措法とも呼ばれています。
日本で緊急事態宣言が出されたのは、これが初めてではありません。
直近では、東北地方太平洋沖地震によって起こった、福島の原子力発電所の事故に対して2011年に原子力緊急事態宣言を発しています。
このときは、原子力災害対策特別措置法に基づいて出されています。
それ以前だと、1982年に日本国有鉄道の経営が極端に悪化したことで、国鉄緊急事態宣言、が出されています。
その翌年から民営化の動きが始まり、1987年に現在のJRグループが発足したのです。
ところで、ニュースを見ていると時々、「非常事態宣言」という言葉が使われていることがあるのにお気きでしょうか?
緊急事態宣言と非常事態宣言、意味としてはそれほど大きく変わりませんが、どちらが正しいのか、ということも覚えておきましょう。
日本で、政府から出された場合は必ず、緊急事態宣言と表記されます。
それはなぜかというと、日本の法律の規定については、緊急事態宣言に文言が統一されているからです。
あえて違う言葉で表現する必要性がない限りは、必ずその通り使われるのです。
では、非常事態宣言というのは何なのか、ということですが、こちらは主に日本以外の国で出された場合に使われます。
海外では、英語での表記が主となりますが、その際はEmergencyのように表記されます。
これを日本語に訳す際、メディア等が非常事態、あるいは非常事態宣言と翻訳しているため、2つの言葉が入り混じっているのです。
つまり、意味としては同じものです。
一応、日本で出される場合は緊急事態宣言となりますが、非常事態宣言でも変わらない、ということを覚えておきましょう。





