先取り学習に関しては、別に悪いことではありません。
特に、中学受験をするなら是非とも、学習を先のほうまで進めておくべきです。
それはなぜでしょうか?
中学受験で出題される問題は、当然ながら学校によって異なります。
しかし、全く無関係という訳ではありません。
小学校の学習範囲の中から出題される、ということは共通しているのです。
とはいえ、小学校の教科書に掲載されているような問題がそのまま出題されることはありません。
教科書にあるものを基本問題として、その内容をさらに複雑にした応用問題が出題されるのです。
基本問題は、いわば木の幹です。
大抵の場合は一本道であり、解き方を覚えていくことが大切ではありますが、覚えてしまえばそれほど難しくはありません。
それに対して、応用問題というのは木の枝です。
1本しかない幹に対して、枝は無数に分岐していくため、同じ範囲の問題からいくつもの応用問題が見つかるのです。
そのため、応用問題を広い範囲でカバーするのは大変なのです。
そして、学習内容が先に進めば進むほど、基本問題であっても複雑になっていきます。
そうなると、応用問題もさらに幅が広くなり、カバーしていくのも大変になるのです。
つまり、4年生の内容よりも5年制の内容、5年制よりも6年生の内容の方が時間を必要とする、ということです。
4年生の時に4年生、5年生の時に5年生の内容の基本問題を解き、そこから応用問題に進むというやり方をしていたら、果たして6年生の内容は間に合うものでしょうか?
少なくとも、同じペースで勉強していては間に合わないと考えるのが当然です。
また、学習する料についても、年々増えていくのが当たり前です。
基本問題にかかる時間が増えていく中で、さらに応用問題までとなると勉強が追い付かなくなる可能性が高いのです。
そこで、まだ時間があるうちに先の勉強範囲について、基本問題だけでも解けるようにしておくのがおすすめとなるのです。
現在の学習範囲の基本問題と応用問題を解けるようになった時点で時間が余るようにして、それからは徐々に先取り学習を進めていくのです。
そうすれば、最後の学習範囲までの基本問題を時間に余裕があるうちに解いてしまえるので、残った時間は応用問題だけに費やすことができるようになります。
そうすれば、応用問題にもじっくりと取り組むことができるでしょう。
また、応用問題の中にはその後学習することを利用すれば、簡単に解けるものもあります。
そういった問題があった時は時間を節約できるので、また次の範囲へとすぐに進むことができるでしょう。
中学受験は、学校によっても出題の傾向が異なり、それも毎年のように変化があります。
そのため、中学受験対策として勉強をする際は、受験する学校の傾向を読み取り、それに合わせた応用問題を中心に解いていくことが多いのです。
それは、全ての範囲の応用問題をカバーするには時間が足りないからです。
しかし、先取り学習を進めていくことで、その時間も節約することができるのです。
そうすれば、勉強できる応用問題の範囲もより広くなっていくでしょう。
ということは、これまでの傾向から外れた問題が出題されたとしても、そこをカバーできる可能性が高くなるということです。
こうした理由から、中学受験を志しているのであれば可能な限り先取り学習を進めておいた方がいいのです。
それが、合格率アップにつながっていくのです。
ただし、やりすぎるとモチベーションの低下にもつながりかねません。
受験本番が近くなってから、もうやることがないと油断しないようにペースを考えて、受験直前まできちんと勉強を続けられるようにしましょう。
そのためには、保護者が適切にフォローしてあげることが大切です。





