ここからは、御三家と呼ばれる3校についてそれぞれ詳しく解説していきます。
開成中学校
御三家の中でも偏差値や歴史で最初にあげられるのが、明治4年に創立され、140年以上の歴史がある開成中学校です。
全国的にも知名度が非常に高く、私立中学校の中でもトップと言ってよいでしょう。
多くの中高一貫校では高校からの募集がありませんが、開成だけは、少数ながら高校受験での募集があり、高校から入学した生徒に対しては1年間別のクラスでの集中授業などが行われています。
また開成中学校には、初代校長高橋是清の理念を元にした「開物成務」「ペンは剣よりも強し」「質実剛健」「自由」という4つの教育理念があります。
クラブ活動も非常に盛んで、剣道やサッカーなど運動部が22部、管弦楽団や鉄道研究などユニークなものも多い学芸部が29部、さらにスキーやボードゲームなどの同好会が19存在しています。
その中でもクイズ研究会や囲碁部、俳句部は全国大会の常連で、運動部、学芸部ともにOBを含めた先輩後輩の結びつきが強いのが特徴です。
さらに、知性・自由・質実剛健を重んじて基礎学力を養成することを掲げ、生徒たちの自主性や思考力、創造性を重んじ、独自のプリント教材を使用した日々の授業を重視し、習熟度などによってクラスを分けることを行っていないのも特徴です。
また、週34時間、学校6日制を採っていて、英数国理社以外に総合的な学習の時間を設け、基礎学力を含む総合的な学力の充実を図っています。
麻布中学校
明治28年創立で、平成27年に創立120周年を迎えたのが、中学男子校御三家の2番目に挙げられることが多い麻布中学校です。
戦後、東京大学への合格者数トップ10から一度も漏れたことがないただ1つの学校でもあり、政財界、芸能界など幅広く多くの優秀な人材を輩出しています。
自由闊達・自主自立の校風で、校則がほとんどなく、生徒会も存在していないのが大きな特徴です。
進学校でありながらクラブ活動が盛んで、野球やサッカーはもちろん、山岳、ワンダーフォーゲル、オリエンテーリングなど45ものクラブや同好会が存在し、高校の将棋、囲碁は全国大会で優勝した実績があります。
多くの中高一貫校と同様に、高校からの受験はありません。
難関大学への合格率が高い麻布ですが、授業は受験勉強だけに偏らないハイレベルなもので、高校1年生終了時に高校2年生で学ぶ単元は終了しています。
また、国語の卒業共同論文があるなど、書くことを重視したカリキュラムもあります。
武蔵中学校
大正11年に日本最初の7年生の高等学校として創立された武蔵中学校は、現在は中学・高校・大学で構成された一貫校となっています。
他の進学校ではあまり見られない課外授業が盛んで、天文実習や地学巡検などを行いながら自然と触れ合う機会が多いのが特徴です。
また、自由な校風で、伝統的な少数での授業を行い、教科書以外にもオリジナル教材を用いられていて、1人1人の才能を伸ばすことに主眼が置かれています。
80年以上の伝統がある太陽観測部をはじめとして運動部、文化部、同好会合わせて28のクラブ活動があり、その多くが中高合同での活動をしており、年齢を超えた交友関係を築くことができます。
東京大学への合格者数が減少している現実もありますが、自由で独特な校風と伝統を兼ね備えた学校だと言えます。
■参考PRESIDENT Online
東京大学合格実績ベスト30のうち男子校は17校