駒場東邦中学校の、入試問題の出題傾向を教科別に解説します。
2.1.算数
この学校の入試で特に難しいとされているのが、算数です。
まずは、算数の傾向から解説します。
算数の問題は、過去と比較すると問題数は少なくなっています。
また、難問の比率も減っています。
出題される問題として多いのが、平面図形および立体図形の図形問題です。
図形も、単純な問題ではなく図形の移動や拡大、変化などを組み合わせた問題が出題されるので、推理する思考力が必要とされます。
立体図形の切断面の面積や、切り取られた立体の体積などを求めるような問題がよく出題されているのです。
特によく出題される平面図形も、多くの知識を必要とする問題が出されます。
また、他の学校ではあまり見られないような、数学的視点を問われる特殊な問題も出題されます。
この学校の特色ともいえる問題で、数学でいえば証明問題にあたるような問題などが、毎年出題される宇野です。
非常に手間がかかる、手を動かさなければいけない問題が毎年出題されるのも、この学校の特徴です。
ポイントを掻き出しながら規則性を発見して、解答への糸口をつかむまで根気よく計算を繰り返すような問題が、重視されているのです。
この算数では、解答までのプロセスも重視されます。
途中式や考え方に対しては部分点がもらえるので、解答にたどり着かなくても途中式はしっかりと書いておくことが重要となります。
2.2.国語
国語は、毎年大問が1つ、物語文だけという構成になっています。
この物語文はおおよそ6000から8000文字ほどのボリュームがあり、これは難度も含めて毎年同様です。
合格者の平均点は、120点満点中60~70点となっています。
駒場東邦中学校の国語の入試で出題される物語文のテーマは、毎年一貫して「異質な他者の理解」が取り扱われています。
主に、受験生と同年代の主人公の物語が出題されます。
記述問題が毎年出題されますが、字数制限が厳しいというのも特徴です。
字数は20文字から120文字、平均すれば80~100文字ほどの問題が例年5~6題出されています。
これの解答が、毎年合否を分けるポイントとなっています。
駒場東邦中学校の入試は算数が難関ということで知られているのですが、それだけでは決定的な差が付きにくい面もあります。
そのため、国語も合否に大きく影響する可能性が高いのです。
2.3.理科
理科の問題は、毎年小問集合で1題、4分野から大問1題ずつという構成になっています。
バランスよく各分野から出題されていて、学習を積み重ねてきたかどうかが試されます。
合格者平均点は5割前後なので、6割が目標です。
小問集合の内容は様々で、時事問題が出題されることもあります。
総じて難易度の低い問題が多いので、なるべく全問正解を目指しましょう。
他の大問では、グラフの作図や読み取りの問題もよく出題されています。
2.4.社会
社会は、記述勝負というのが定番です。
毎年5~6題は記述問題が出題され、解答は数行にわたるものが多いので、しっかりと対策をしなくてはいけません。
大問1問のみで、歴史と地理、公民、時事問題が入り混じっています。
比率としては歴史が大きいのですが、他の分野も併せてバランスよく理解していないと、半端にしか理解できないこともあります。
導入文が長いというのも特徴で、知識だけではなく読解力や分析力も重要です。