はじめに、サピックスのクラス替えについて確認しておきましょう。
サピックスでは成績順にクラス分けをしますが、その判断基準となるテストが、ふたつあります。
ひとつは、入塾を希望する子どもの入塾テストも兼ねて日曜日や祝日に行われる「組分けテスト」です。年に2~3回実施されるテストで、学年により多少回数が変わります。
子どもの現在の実力を確認するテストと位置づけられ、特に出題範囲は設けられていません。つまり、それまで学んだ範囲すべてから出題されると考えて差し支えないといえます。
ただし、新規で入塾を希望するお子さんも受けることをふまえ、サピックスで学習したことであっても、小学校で教わっていないような内容まで出題されることはありません。
もうひとつのテストは、月に1度実施される「マンスリー確認テスト」といい、その月に学習した内容を把握できているか否かを確認するためのテストです。そのため、出題範囲も当月の学習内容に限定されています。
次に、サピックスのコース分けについて簡単に確認しておきましょう。
サピックスでは、最上位のαコースとそれ以外のコースを設定し、校舎ごとに通塾する人数により、それぞれのコースの中で調整しながらクラス分けをしています。つまり、αコースの中に4つのクラスがある校舎もあれば、2つのクラスで運営する校舎もありますし、全体のクラス数が10程度の校舎もあれば、20を上回る校舎もあるということです。
このクラス編成が成績順のシステムになっています。つまり、通う子どもたちは、毎月、クラスが上がったり下がったり、場合によっては変わらなかったりということを体験することになるのです。ただし、「組分けテスト」と「マンスリー確認テスト」では、クラスの昇降のルールに少しだけ違いがあります。その点も確認しておきましょう。
「組分けテスト」は、クラスの昇降幅に制限がありません。つまり、15のクラスを設けている校舎の場合、いちばん上のクラスからいちばん下の15番目のクラスに落ちる可能性もあるということになります。実際にこのようなケースはないとはいえ、非常にシビアな世界です。
一方の「マンスリー確認テスト」では、クラスの昇降幅に制限が設けられています。これは各校舎が設定しているコース数にもよるのですが、コース数の少ない校舎では昇級も降級も1コースまで。しかし、校舎が設定しているコース数によっては、昇級・降級2コース、もしくはそれ以上となります。






