香蘭女学校中等科の入試傾向と対策

入試対策のポイント

時間/配点出題傾向
算数 50分
100点
例年大問3問で、Ⅰが計算と一行問題合計14題、Ⅱ・Ⅲが応用問題の形式が固定化されています。計算一行問題で60点分の配点になっていることが大きな特徴です。小問では「特殊算」「場合の数」「図形の求積」「速さ」が頻出で、応用問題の1つはグラフや移動等の「図形」に関する問題が出されます。基本的な問題が多く、難度は易しめといえます。
国語 50分
50点
物語文と説明文か随筆の長文読解が2問の設定ですが、物語文の代わりに、詩とその鑑賞文が出題されたこともあります。形式は記号選択、書き抜き、語句の補充、記述とバラエティに富んでいます。字数指定のない自由記述も見られます。文章は小学生にとって読みやすいものが多く、難度も標準的なものです。
理科 30分
50点
大問5問程度の設定でⅠが小問総合の形式を取っていることが特徴的です。4分野からまんべんなく出題されています。形式は記号選択と語句記入中心ですが、1行程度の記述や計算問題も見られます。基本的な知識を問うものが多く、オーソドックスな問題といえます。
社会 30分
50点
例年大問3問で地理、歴史、政治各分野より1問ずつの出題ですが、歴史分野の比重がやや高めになっています。形式は語句記入が多く、他は記号選択と一行程度の記述があります。幅広く基本的な知識を問うものになっています。リード文がやや長めで問題数もやや多いので、時間配分に注意が必要です。

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香蘭女学校中合格へのポイントは?

基本的には「国語勝負」 丁寧な読解と自由記述がポイント

香蘭女学校の国語は、女子らしい細やかな心情の読み取りと字数指定のない自由記述問題が大きな特徴です。算数は計算一行問題中心で、はっきりとした実力差は出にくい傾向にあるので、国語が合否の鍵を握る場合が多いようです。正確な心情の読み取りをもとに記述する問題は、高いレベルの読解力と表現力を必要とします。難しい文章を読む必要はありませんが、日頃から丁寧に読むことと要旨や心情を書いてみることが重要といえます。

算数は典型題に対するスピードと正確性が決め手

香蘭女学校の算数は、計算一行問題で60点の配点になっている、典型的な高得点型の入試問題です。このタイプの問題は、とにかく「スピード」と「正確さ」。出題の順番も易しい順に並んでいるので、前半部分を短時間でミスなく通過して、後半の応用問題に臨むといった作戦が必要です。応用問題も(1)(2)はさほど難しいものではありませんので、前半次第で8割の高得点を望むことが可能で、かなりのアドバンテージとなります。

理社は時間勝負 速読即解能力を

香蘭女学校の理社は、問題文の量がやや多めで、問題数も多いことが特徴です。基本的な内容が中心の出題なので、いかに数多くの問題を時間内に処理できるかが重要になります。速読即解の典型的なパターンで、幅広く穴のない知識と処理スピードが必要です。時間を決めての過去問演習や、1問1答式の問題を数多くこなすことが有効な対策になります。

合格体験記

学校情報

学校名(かな)香蘭女学校中等科・高等科 (こうらんじょがっこうちゅうとうか・こうとうか)
国公私立の別私立
共学・別学女子校
住所〒142-0064 東京都品川区旗の台6丁目22番21号
電話03-3786-1136
ホームページhttp://www.koran.ed.jp/