富士見中学校の入試傾向と対策

入試対策のポイント

時間/配点出題傾向
算数 50分
100点
大問4問の設定で、Ⅰは計算と一行小問、残りは応用問題となっています。小問では「特殊算」「割合と比」等の基本的な問題が出題されていて、応用問題では「図形」の出題が目立つことが特徴的です。「図形」は難度は高くはないですが、切断や折り返し、展開図等工夫が凝らされた出題がされています。
国語 50分
100点
長文読解2問の設定で、物語文、説明文、随筆より2問出題されます。漢字や熟語、語彙の問題は長文に含まれます。文法や文学史が出題される年もあります。設問は記号選択・書き抜き中心ですが、記述も数問あります。全体的には心情理解と要旨の把握に重点を置いたオーソドックスな出題といえます。
理科 40分
60点
大問4問で、4分野からバランスよく出題されています。基本的な知識を幅広く問う問題になっています。物理分野はやや難度の高い計算問題も出題されますが、内容的には基礎中心のものです。解答形式は、記号選択、語句や数値の記入がほとんどですが、作図や短めの記述も出題されています。
社会 40分
60点
例年大問2問の設定で、分野をまたいだ総合問題の形式を取っています。テーマに基づいた長いリード文を読んで、それに関する設問が与えられますが、地理・歴史・政治が順番を問わず、入り混じって出題されているのが大きな特徴です。知識を他の知識と関連付けて理解しておくことが必要な問題といえます。

富士見中合格へのポイントは?

算数は見た目と難度が違う問題に注意

富士見中の算数は、全体的な難度は標準的なものといえますが、典型題とは見かけが少し変わった設定の問題が目立つことが特徴です。一見して易しそうに見える問題でも意外に解きにくかったり、引っかかってしまうような問題、逆に一見難しそうに見えても実は簡単に解ける問題があります。過去問対策を通じて、その辺りの傾向を把握しておかないと入試の際に思わぬ不利を被ることになりますので、注意が必要です。

国語の難度は標準的 記述の出来で差がつく

富士見中の国語は、文章のレベル、設問とも標準なもので、国語が得意な女子にとっては得点差がつきにくいものになっています。得点に差がつくのは、3~4問ある記述、要旨や心情を正確に読み取ることと同時に、少ない字数で的確に説明することが必要なものです。選択肢や書き抜きの問題で着実に点数を積み重ねた上で、記述で差をつけるという戦い方をするためにも記述対策はきちんとしておきたいものです。

理社は物理・化学の計算問題がポイント

富士見中の理科は、例年物理・化学分野で計算問題が多く出題されることが特徴です。女子の苦手としやすいものではありますが、難しい設定のものではなく、典型的な問題が多いので、対策次第で克服は可能です。苦手だからといって避けて通るのではなく、得点差をつけられる部分と意識してチャレンジしていくことが大事です。

学校情報

学校名(かな)富士見中学高等学校 (ふじみちゅうがくこうとうがっこう)
国公私立の別私立
共学・別学女子校
住所〒176-0023 東京都練馬区中村北四丁目8番26号
電話03-3999-2136
ホームページhttp://www.fujimi.ac.jp/