栄光学園中学校の入試傾向と対策

入試対策のポイント

時間/配点出題傾向
算数 60分
70点
大問3~5問からなる問題構成で、問題数が少ないことが特徴です。小問数も少なく、1問をじっくりと考えさせる趣向になっています。図形分野からの出題が多く、特に「立体図形」では他に類を見ないような問題が出題されています。「場合の数」「数の性質」等もよく出題され、緻密で正確な作業と数的処理を必要とするものです。応用力・思考力が問われる独特の問題になっています。
国語 50分
70点
例年長文読解が2問と漢字、ことばのきまり・知識が出題されることが多く、長文は小説・物語文、説明・論説文からバランスよく出題されます。2022年以降の漢字の配点は10点、2021年以前は15点と配点が高めです。形式はほとんどが字数制限のない自由記述式で、深い読解力と高い表現力が問われています。合格者平均が低いことから、かなり厳密な採点評価がなされていると思われます。
理科 40分
50点
大問1~3問の構成で以前は各分野からまんべんなく出題されていましたが、近年は1つのテーマを掘り下げるような独特な出題になっています。設問数は少なく、実験データをグラフにして、自分で計算させる設問や解答の理由を記述させる等独自性の高いものになっています。
社会 40分
50点
大問4~6問、総問数20題程度の総合問題形式の出題が特徴的です。地理・歴史が融合した問題で、1つのテーマに関する長いリード文を読み、原因や理由、自分の考え等を記述させるという独特の形式のものです。 知識のみでは対応できない、本質的な理解と自ら考える力が問われます。
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栄光学園中合格へのポイントは?

入試問題の独自性は首都圏随一

「量より質」通常の受験対策では対応不可能栄光学園中は神奈川私立の中でも聖光学院と並ぶトップ校で、首都圏でも最難関の入試といえます。その所以は入試問題の高い独自性に基づいています。いずれの教科でも、少ない問題数で深い思考力と問題対処能力を要求する出題は、他の難関校入試では類を見ない独特なもので、量をたくさんこなすというより、1つのことをじっくりと考えるような学習が必要なものです。

「その場で考えられるか」思考力重視の算数

解法過程記述で得点に差がつく栄光学園中の算数の問題は、御三家中の問題とも傾向の違う独自性の高い出題です。パターンや典型題とは無縁で、その場で試行錯誤したり、自分で作図したり、推理したりすることで解法の筋道が見えてくるもので、容易に正解に到達することが難しいものもあります。解法過程の記述が加点対象となっていることは、学校側の思考過程重視、自ら道を切り拓くことの能力を見ているものです。諦めずに途中でも解法の過程を筋道立てて書いていくことで、思わぬ高得点をもらえたりすることもあります。

国語は論理的な思考力がポイント

栄光学園中の国語は記述がほとんどであることが特徴ですが、物語文はともかく、論理的な文章での記述にポイントがあります。文章の論理を正確に理解し、それを論理的に説明することができるかどうかにかかってきます。その意味では通常の「うまくまとめる」「表現する」といった記述とは違うものですから注意を要します。

理社は1つのテーマをもとに出題

対策はとりにくい栄光学園中の理社は、年度によってどの分野の出題があるか予測がつかないものです。データ処理、分析力を問われる理科は、通常の受験勉強とは異なったもので、日頃より実験・観察を行って、データにまとめたり、推察したりしているお子さんに向いています。社会も同様で資料やリード文から情報を読み取って整理し、分析して、それを記述で表現するといったもので、いずれも通常の受験勉強のみでは対応が難しいものです。

合格体験記

学校情報

学校名(かな)栄光学園中学校・高等学校 (えいこうがくえんちゅうがっこう・こうとうがっこう)
国公私立の別私立
共学・別学男子校
住所〒247-0071 神奈川県鎌倉市玉縄4-1-1
電話0467-46-7711
ホームページhttp://ekh.jp/