青山学院高等部の入試傾向と対策
科目別ポイント
英語
試験時間50分 配点100点
出題傾向
例年、リスニング1題に長文読解2題の構成だったが、2014年度から文法問題が加わり、大問1にリスニング、大問2に文法問題、大問3・4に長文読解という構成になった。
対策
リスニングと長文読解だけで、全体の点数の8割を占める。そのため、これらの問題で点数を取れるか否かが合否を左右することとなる。 リスニングについては普段から慣れておくのが一番の対策だ。リスニングに慣れるには、文章の音声を聞くだけでなく、その文章を自分で音読もする方がいいだろう。人間の脳は自分で発生した音声でなければ認識しにくくなっているからだ。使用する教材は、英検の3級ないし準2級のものやラジオ講座がおすすめだ。 長文読解については日頃から英文を読むことに慣れておく必要がある。読解用の教材を手元に置いておき、1日に必ず1つの文章を読む習慣を作るといいだろう。5分程度でいいので時間を決め、その限られた時間の中で英文を読む。また、大量の英文を読むには返り読みをしていては時間のロスになってしまうので、前から後ろへ英語の語順で理解することも必要だ。意味の塊ごとにスラッシュで区切る、スラッシュ・リーディングをうまく使えるようになると英文を読むスピードが格段に速くなるだろう。ちなみに、青学の単語・熟語のレベルは極端に高くはないので、基本的なレベルの単語・熟語は必ず押さえておこう。実際の入試で意味が分からない単語・熟語に出会ったときは、ひとまず飛ばしてしまって存在しないものと考えてしまったり、文脈から類推したりするのも有効だ。
数学
試験時間50分 配点100点
出題傾向
例年、大問8題の構成で内容に変更はない。大問1は計算、大問2は確率、大問3は角度の計量、大問4は方程式の文章題、大問5は関数、大問6~8は図形の問題。標準レベルの出題である。50分で8題解かなければならないので時間的な余裕はないだろう。
対策
どれも基本的なレベルなので、落とさないようにしたい。基本的な問題の反復練習を普段から心がけ、正確に解けるようにしておきたい。 基本的なレベルを問われるが、問題数が多く時間に余裕があるわけではないので、解く際にはスピードが要求される。本校の問題は途中式を書かなくていいので、問題によっては時間を短縮することができるだろう。計算問題などでは工夫すればかなり速く解ける種類の問題もあるので、そういった問題で時間を稼いでおきたい。
国語
試験時間50分 配点100点
出題傾向
大問4題の構成。大問1・2は論説文、大問3は随筆、大問4は古文。例年、大きな変更はない。問題文は各問3000字前後、古文のみ1000字前後。小問の数は年度によって変わるが、30~40問程度。全体的に問題文の量が多く、また、問題数も多い。
対策
青学の国語は、問題量の多さが特徴だ。50分で大問4問の文章10000字程度を読解し、さらに小問を合計31問解かなければならない。全てに同様の力をかけて解くのは不可能であるから、ある程度は強弱をつけて読んだり、いくつかの小問を捨て問にして飛ばしたりする作戦も有効だろう。 問題文は各問3000字前後あるので、正確にかつ素速く読んでしまわなければならない。そのため、普段からある程度の文量の文章を読む練習をしておこう。冒頭から最後まで同じ調子で読むのでは時間がかかりすぎてしまう。問題文を読む前に、小問をざっと頭に入れてしまって文章の概略をつかむのが有効だ。しかし、正誤問題などの間違った肢まで見てしまうと混乱の元となるので注意が必要だ。また、普段の学習で、小問から読んでしまうと、本当の読解力がつかないので、普段は封印して本当の読解力のつく練習をしよう。 本当の読解力はどうしたら身につくだろうか。それは、普段から文章に触れることだ。本や新聞やネットの記事を読んだりするのが効果的だ。また、それらの文章を要約したりすると更に力がつくだろう。要約の他に、自分で文章を実際に書いてみるのも読解力を高める効果がある。英語の長文読解も論理的な文章を読み解く力になる。
合格体験記
学校情報
学校名(かな) | 青山学院高等部 (あおやまがくいんこうとうぶ) |
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国公私立の別 | 私立 |
共学・別学 | 共学 |
住所 | 〒150-8366 東京都渋谷区渋谷四丁目4番25号 |
ホームページ | http://www.agh.aoyama.ed.jp/ |