残り150日で、プラス60点!
“過去問対策は代々木進学会におまかせください”

夏期講習が終わると、入試まではあっという間です。

今まで順調に来られた方は、より一層気持ちを引き締めてください。過去の成績は関係ありません。大切なのは、受験のその日までに合格できる力を身に着けられるかどうか、さらには受験会場でその力を発揮できるかどうかなのです。

塾の課題をこなすのに精一杯だった方、クラスアップを最優先に考えていた方、ここから先は意識を切り換えてください。あるいは本来の目的に立ち返ってください。目の前の課題やテストのための勉強はもう忘れましょう。また、何もかもやるのではなく、本当に必要なことを徹底してやるよう心がけましょう。

そして、今までの勉強に真剣さが足りず、もっと頑張ればよかったと反省しきりの方、これからは大変になるでしょう。それは覚悟してください。でも、幸いゴールは半年ほど先、皆さんが巻き返す時間は残されています。それに、6年生の後半に差しかかった皆さんには、小4、小5のころとは違う「心の大人度」が身についているはずです。あのころにはなかなかできなかったことでも、今ならきっとできます。たとえ偏差値は足りなくても、ここから「逆転合格」めざして頑張ろうではありませんか。

夏期講習までの学習は準備段階に過ぎません。塾の先生は「夏休みこそ受験の天王山」だというような言い方をよくしますが、それは皆さんを鼓舞するための言葉であり、決して真実ではありません。その証拠に、「天王山」を制したはずの皆さんがいま志望校の入試問題を解いたとしても、合格基準点には全く届かないはずです(私は届いています、という方がいらっしゃいましたら、悪いことは言いません、今すぐ志望校を上げましょう)。すべてはここから先、届かない分の点数をどう伸ばしていくかにかかっているのです。

そのための対策として、まず思いつくのは有名塾が日曜に行う「学校別講座」でしょう。しかし、この講座は予め合格可能性の高いお子さんをより確実に合格させるために設置されたものですから、誰もが希望通りに受講できるわけではありません。また、塾によっては、他塾の優秀な生徒を呼び込んで合格実績を増やしたいという意図があるため、自塾生が割を食うような形になっている場合もあるようです。さらに、講座が設置されている中学は最難関校か、その塾が実績を喧伝したい学校に限られるため、塾生全員に対する効果的な志望校対策とはなっていないのが実情です。

では、学校別講座の対象にならないお子さんに対して塾ではどのような受験校対策をとっているのかと言えば、地域的に志望者の多い学校対策の補講をしたり、担当の先生がお子さんの「過去問ノート」を集め、短評とともに返却してくれたりする程度のものでしょう。

「お子様個々」という視点で考えた場合、志望校対策として最も効果的な方法はやはり過去問演習です。当会の会員様には、合格可能性20~30%からのスタートで見事合格を勝ち取った方が多数いらっしゃいます。一人ひとり表現の違いはあっても、皆様共通しておっしゃるのは過去問演習の重要性です。

「一冊目がぼろぼろになり、二冊目が必要になるほど徹底的にやりました」
「過去問の得点が伸びてくるにつれて自信がついてきました」

合格可能性が20~30%ということは、偏差値で10前後、得点にすれば、400点満点の場合で60点以上の不足があったはずです。それを逆転して合格された方が多数いらっしゃるという事実は、そのための学習法というものが存在することを表しています。その学習法に最重要要素に当たるものが過去問演習なのだとお考えください。

もちろん、ただ漫然と「実施⇒採点⇒直し」のルーティンを繰り返しているだけでは効果は半減、四分の一減してしまいます。以下、効果的な過去問演習の進め方の一端をご紹介したいと思います。ぜひご参考にされてください。

過去問演習はこう進めましょう

開始は9月の初~中旬から  解く順序は受験計画によって変わります  答案と得点の管理  解き直しノートを作りましょう

開始は9月の初~中旬から

夏期講習で受験の全範囲を復習した後、9月初旬に模擬試験を行ってその成果を確かめる、というのがどの塾にも共通するスケジュールです。その模擬試験が終わった次の週あたりから始めるのがちょうどいいタイミングでしょう。それでなくても、夏に目いっぱい頑張った果ての疲労感、あるいは、やり遂げた意識からくる心地よい脱力感などが微妙に作用してモチベーションの低下しやすい時期です。今までの勉強は助走段階に過ぎず、ここからが本番なのだという切り替えのためにも役に立つことと思います。

夏の間に志望校以外の過去問を解いてみる、これはアリ!です。
サピックスでは『有名中学入試問題集』を購入させ、先生の指定した順で10校程度の問題を解かせていますが、秋からの本格演習に備えて意味のある課題だと思います。

一方、絶対にやめていただきたいのは7月以前のフライングスタートです。ちょっとやってみる、というのもいけません。たとえば1学期に学校説明会に行った後など、ついその学校の問題をやらせてみたくなるものですが、それは親の側の事情であって、お子さんには何のメリットもありません。過去問のフライングスタートは、問題が難しすぎてお子さんが自信をなくしたり、その学校が嫌いになったりする可能性もある危険行為だとご認識ください。

解く順序は受験計画によって変わります

次に、過去問を解いていく順序についてですが、ここでは以下のようなもっとも一般的な併願パターンを仮定して話を進めていきます。

 A. 第一志望(現在の偏差値+5以上) … 絶対に変更せず。
 B. 第二志望(同+5程度)      … 変更の可能性ややあり。
 C. 第三志望(同+2程度)      … 変更の可能性かなりあり。
 D. 安全校(-2程度)        … 状況に応じて考える。

いきなり第一志望から入っていくのは避けるべきです。9月中にCを3~4回分。10月中にBを4~6回分進めてみてください。その過程で入試問題との向き不向きもチェックし、場合によっては志望校変更も考えます。万一の変更に備えて、配点の多い算・国のみ、他の候補の学校も絡めてみるというやり方もあります。

入試まで残り100日(東京・神奈川の場合)を切った11月からいよいよAにチャレンジというのが一般的な計画の立て方でしょう。Aの算・国(・理)については、途中で出題形式の激変がない限り過去10年分は演習しなければなりません。算数や、国語の記述問題、理科の計算問題については考え方、解き方が刷り込まれるまで何回も繰り返す必要があります。その時間も考慮に入れておいてください。Dについては、とりあえず志望校の変更が可能な期間内に1度やっておけば十分です。

この例のように志望校を偏差値表の縦方向に散らせる受験計画には、大きな失敗につながりにくいというメリットがあります。それゆえ多くの方が採用しているわけですが、別にこの方法がベストだと決めつけているわけではありません。下記のような受験を選択される方も毎年一定数いらっしゃいますし、結果的にはそれが良かったという場合もあります。

  • 慶應以外に進ませる気はないので2月1~3日で慶應3校を連続受験するつもりだ。
  • 第一志望は雙葉だが、豊島岡女子も捨てがたいので2月1日~4日まで連続で上位校受験になる可能性がある。

また、不本意ながらこのような状況に置かれてしまった場合もあるでしょう。

  • 成績が低迷して、すべての受験校がチャレンジになりそうだ。
  • 中学受験に舵を切るのが遅れて、志望校さえ決められない状況だ。

どのようなケースにおいても過去問演習は避けて通れないものです。お困りのときは代々木進学会にご相談ください。過去問演習をふくめ、受験まで150日の学習計画を、お子さん個々の状況に合わせてご提案させていただきます。

答案と得点の管理

解き終わった過去問の答案用紙は、学校別にファイルを作って保存しましょう。2学期以降はどの塾でもプリント教材が増えます。「後でやっておこう」は厳禁、油断しているとすぐに紛れてしまいます。お子さんの手に余るようでしたら保護者の方が手伝ってあげてください。

お子さんに得点意識を植え付けるために、また過去問の結果をデータとして生かすために、得点管理はしっかりしてください。

得点管理とは、時間の管理・採点と解答の管理・記録の管理です。

時間の管理

塾によっては「はじめのうち時間は気にしないで」という指導をすることもあるようですが、それはあまりお勧めできません。言うまでもなく、受験は時間との勝負であり、その部分を鍛えるのも過去問演習の大切な役割だからです。時間内で解ききれない場合は、制限時間が来たところまでを採点対象とし、残りの問題はその後別枠の時間で解くようにしましょう。

採点と解答の管理

採点は厳しく行ってください。理由がどうであれ、誤答は誤答として扱い、妥協してはいけません。記述問題も、「だいたい合っているから〇」ではなく、求められている要素がきちんとそろっているかどうかを確認してください。

また、意外に多いのはお子さんがこっそり解答を見てから解いている場合です。そこで出てきた得点には全く信憑性がありませんから、お子さんの学習の進捗度、合格可能性を測ることが不可能になってしまいます。これは極端な例かとは思いますが、お母様が解答を預かっていたにもかかわらず、お子さんが本屋さんで解答を見ていた、という実例もあります。

記録の管理

実施年月日と実施年度、得点は必ず記録に残しておいてください。また、合格者平均、受験者平均がわかる場合は併記しておくといいでしょう。いろいろな面で役立つときが来ます。

解き直しノートを作りましょう

過去問は必ず解き直し、正解、別解、関連事項や今後への反省事項をまとめて書いておくノートを作りましょう。ノートは学校別、科目別にするのが普通ですが、塾に提出する義務がなければ、理科・社会は一冊に集約した方が効果的です。この2教科のノートは知識が中心になりますし、大切な知識は分散せず、一括で管理する方がいい
に決まっていますから。

このノートは自分に欠けていた知識や解法だけをまとめたノートですから、役に立つこと請け合いです。ある年度が終わって次の年度の問題を実施する前に必ず読み返すようにしましょう。模擬試験に向かう電車の中、試験会場での休憩時間等に読み返すのも大切なことです。

余談になりますが、この解き直しノートをご自分の「努力の証」として大切に取っておき、中学校に進んでからも自分の励みとしている先輩が大勢いらっしゃるそうです。

過去問演習でプラス60点が期待できます

志望校の入試問題傾向を知り、的確な対策を立てることができる、これが過去問演習のもたらす効果の第一です。「同じ問題は二度と出ない」と過去問演習に否定的な意見を耳にすることもありますが、それは皮相的な見方に過ぎず、正しくは「同じ傾向、同じ切り口の問題は何度でも出る」なのです。

もちろん過去問演習が志望校対策のすべてではありません。2学期以降やらなければならないことはたくさんあります。

 ●夏までに定着できなかった知識を補強すること。
 ●定着させた知識をリンクさせ、正解に行きつく回路を多数作り出すこと。
 ●実戦的な解法パターンを活用できるようにすること。
 ●国語の記述解答や、算数の「考え方、解き方」欄のまとめ方等、「点になる表現力」
  を鍛えること。