NN志望校別特訓およびNN難関プログレス
合格実績を重視する早稲アカにとっては「生命線」とでもいうべき講座で、塾としての力の入れ方も並々ならぬものがあります。
ちなみにNNとは「何(N)が何(N)でも」の略語だそうです。
NNの授業は小6の4月からスタートし、1学期は月2回、日曜日の9:30~18:00に行われます。
9月以降は四谷大塚の「合不合判定テスト」に重ならない日曜日に実施され、正月特訓も他の早稲アカ生とは別にNNとして受けることになります。
また、2学期から選択制で土曜特訓も開かれます。NNはすべての校舎で行われているわけではなく、志望校ごとに実施教室(会場)が決まっています。(以下は2019年の例です)
男子難関校
NN開成 | ExiV西日暮里 | NN麻布 | ExiV渋谷校 |
NN駒東 | 三軒茶屋校 | NN武蔵 | 練馬校 |
NN慶應普通部 | 武蔵小杉校 | NN早稲田 | 早稲田校 |
NN早大学院 | 荻窪校 |
女子難関校
NN桜蔭 | ExiV御茶ノ水校 | NN桜蔭 | ExiV御茶ノ水校 |
NN雙葉 | ExiV新宿校 |
共学難関校
NN早実 | 国分寺校 | NN渋谷幕張 | 海浜幕張校 |
早稲アカの塾生であれば誰もがNNを受講できるわけではなく、決まった日に行われる「選抜試験」に合格しなければならず、その基準はかなり高いところに設定されています。
また、NNは外部生にも門戸が開かれているため、他塾の優秀者層が一定数加わってくることも覚悟しなければなりません。
そうした厳しい条件はありますが、すでに志望校が固まっていて、講座名のごとく「何が何でも合格したい」というお子さんはぜひ受講してみるべきでしょう。
早稲アカには「NN志望校特訓」のほかに「NN難関プログレス(略して難プロ)」という講座があります。
これは先述した12校以外の難関校を志望する生徒、志望校特訓の「選抜試験」に不合格になり、捲土重来を期す生徒のための講座と位置づけることができます。
この講座を受ける際にも資格は必要で、「選抜試験」には難プロを希望する場合の基準も設けられています。
その基準をクリアするには、難プロ通常クラスで偏差値50前後、選抜クラスを希望するなら55以上の学力が必要になるものと思われます。
NNの指導に当たるのは各教室から選ばれた「エキスパート」と呼ぶにふさわしい先生で、科目の指導力はもちろん、志望校の傾向・対策にも精通しています。
NNからの合格率を高いと見るか低いと見るか、つまりNNの合格率に対する評価は人それぞれなのでしょうが、ことNNの授業内容(志望校の入試問題に対する特化度や担当の先生の熱意、塾としての力の入れ方…)について、マイナスの評価はほとんど聞いたことがありません。
土曜YT講座
四谷大塚の「週テスト」を用いてその週の授業の復習をする講座です。
4~6年生が対象になります。
土曜日の午後2時からスタートし、理・社20分、算・国50分のテストを受けた後、算・国20分ずつの「解説授業」があります。
6年生の夏までは大多数の早稲アカ生がこの講座を受けていると思います。
「週テスト」のある土曜日を中心に1週間が回っていくため、学習に一定のリズムが生まれてきますし、範囲が限られたテストなので、努力が結果に結びつきやすく、お子さんのモチベーションを高めることができます。
そういう点では、非常に使い勝手のいいシステムだと思います。
ただ、毎回の成績にこだわってお子さんを叱る材料にするのだけは避けてください。
それをやりすぎると、「週テスト」自体がお子さんの頭痛の種になってしまいます。
結果のよくない回があったとしても、「組分けテストのために弱点を教えてもらったんだ」と前向きにとらえていきましょう。
その他オプション講座、イベント等
季節講習会
春期、夏期、冬期の講習会があります。どの講習も、日程は長く、公立小が休みに入るのを待ちかねたように始まり、新学期ぎりぎりまで続きます。
5、6年生は授業が午前、午後にまたがるため、お弁当持ちが普通です。
夏期合宿
早稲アカの名物行事として広く知られています。
夏期講習前半終了後に、6年生は4泊5日、4年生および5年生は3泊4日の日程で1日10時間程度の特訓授業を行います。
クラス分けはされていても、全員一律の内容を演習する集団授業ですから、効率がいいとは思えません。
効果としては、学力面よりもむしろ精神面の方が大きいのかもしれません。
早稲アカ卒業生の体験談に「合宿で根性がついた」的な内容をよく見かけるのはおそらくそのためでしょう。
正月特訓
やはり早稲アカ名物となっているイベントで、マスコミの取材も多く、正月のニュース番組に登場することもあります。
NNに所属する生徒はNNの設置教室で、その他の生徒は近隣の大教室で受講することになります。
6年生の場合は朝9時から午後5時まで、「冬期講習前半4日⇒正月特訓5日⇒冬期講習後半4日」という休養日なしの超ハードな日程で行われます。
日曜特訓
小6対象で、日曜日の12:45~18:00、実質5時間で1つか2つの単元を完璧に仕上げようという講座です(例 「算数・平面図形と比」「理科・水溶液/力学」など)。
1講座から申し込めます。