マンスリーテストの攻略 -SAPIX-

マンスリー確認テスト

マンスリー確認テストの出題範囲は直前の約1か月程度(デイリーサピックス4~5冊分)に限られますから、比較的点は取りやすく、平均点も高くなる傾向があります。
4科合計の平均点が300点を超えるのはあたりまえだと思っていいでしょう。

それだけ皆さん対策を立てて臨まれているわけです。

 
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まず大事なのは普段からの心がけ

テスト前だからといってサピックスのカリキュラムは待ってくれません。
テスト対策にだけ重点を置いて、その週の授業の復習がおろそかになっては元も子もありません。

当然テスト対策と授業の復習は並行して進めなければならないのですが、皆様いつも痛感されているとおり、時間には限りがあります。
わずかでもテスト対策の勉強が効率的に進むよう、普段からできる準備はきちんとしておきたいものです。

まず、机上の整理を徹底することです。

ある月のマンスリーテストが返ってきてその解き直しが終わったら、そのテストの範囲となっていたテキストやプリント類は必ずファイルしてしまいましょう。

そして机の上には次回マンスリーテスト範囲の教材だけが乗っている状態にしましょう。
デイリーサポートの解答が見つからずに小一時間探してしまった、などという経験はありませんか?
常にそのとき必要な教材だけを手近に残して、他の教材に紛れてしまう危険性を減らすのです。

また、探すとしてもその時間が短くすむようにします。
お子さんができない場合はお母様がやってあげてください。

次に、テキストやプリントには答を書き込まないということです。

デイリーサピックスの確認問題、発展問題、デイリーサポート等をご家庭で解く際は、テキスト本体に直接答を書き込まず、コピーをしてやるか、ノートに解答欄を作ってやるようにしましょう。

また、実施後に、自力ではできなかった問題の番号に必ずチェックを入れるようにしましょう。
そうすれば、「まだできない」ところと「もうできる」ところ(復習の必要なところと不要なところ)の区別を簡単につけることができます。

時間が足りないときにはチェックのある問題だけやればいいので、何もかもやり直すという無駄を省くことができます。
それとは逆に十分時間があって慎重な復習をしたいという場合は、もう一度全問解き直すこともできます。

さらに、テキスト本文への書き込みや強調も必要最小限に抑えましょう。
特に理社のデイリーサピックスなど、お子さんによってはページのほぼ全体にわたって線引きがされている場合があります。
これでは線引きによる強調の意味がありません。

理想をいえば、線引きや丸囲みというのは、デイリーステップやポイントチェック、確認問題などをまず解き、その間違い直しをしていく過程で、「これを知っていれば答が書けた」「ここを読んでおけば選択肢を間違えなかった」という事項に対してのみ施されるべきものなのです。

週ごとの復習テストであるデイリーチェックは、マンスリーテスト前にあわてて見直すことのないようそれぞれの週できちんと確認を済ませておくべきです。
基礎トレも計画通りに実施して、補強ポイントが一目で分かるようにしましょう。

テスト前2週間にこれをやっておこう

理科、社会といった知識が前提となる科目は、必ずデイリーサピックスの読み直しから始めましょう。
ここで、忘れたこと、見落としていたことがあれば線引きを加えていきます。
書けるかどうか不安な漢字は必ずノートに書いてみます。

その後で、デイリーステップ、ポイントチェック、確認問題、発展問題のうち、一度間違ってチェックを入れてある問題をまず解き直しましょう。
ここでも正解できなかった場合は必ず本文に戻って、間違えた理由を明確にしましょう。
特に選択肢問題において、どの部分がどう誤っているかをはっきりさせることは重要です。
その際、社会の解答には解説がついていませんから、お子さんひとりで調べきれないときはぜひ手伝ってあげてください。

また、授業で習った週には手が回らなくて取っておいた発展問題、時間がなくて空いていたページがあればここで完全にやってしまうようにしましょう。

理科、社会は特にテスト対策の効果が上がりやすい科目です。
時間の許す限り分厚くやっておきたいところです。その際気をつけていただきたいのは、たとえどんなに急いでいても、漢字で書く、書けなければ練習する、各選択肢の誤りをふくむ部分は明確にする等の「かけるべき手間」は必ずかけてほしいということです。

受験全体から見てマンスリーテストはあくまで通過点、決して終点ではありませんから。
算数の基礎トレーニングを毎日やっていれば、苦手な範囲(間違えることの多い問題番号)は明らかになっているはずです。
原則としてテストの二は基礎トレからの出題ですから、そこは絶対にできるようにしてください。

続いてデイリーサポート、デイリーサピックスに進みますが、まずチェックのある問題だけをやり直すようにしましょう。
すべてをやろうとして時間切れになるより、全体を見て大きな「穴」を先に埋めておくという発想です。
そのあたりがスムーズに進めば、サポートの問題レベルを上げてみたり、他の問題集で微妙に条件の違う問題を解いてみたりするのもよいでしょう。

算数の場合は、チェックのある問題を一から解きなおそうとしても、解けない場合が多いのではないでしょうか。
それでもかまいません。再度間違ったものは再復習した上でダブルチェックを入れておき、テスト直前の週末に再々復習してください。

「急いでいてもかけるべき手間はかける」という原則は算数の場合も同じです。
必ず手を動かして式や計算を書いてみてください。
図も描いてください。
対応表やグラフ、ダイヤグラムが必要ならそれも描いてみてください。

そういう部分もふくめて、算数の解き直しには思いがけない時間がかかることがあります。
テスト対策への取りかかりは特に早くしましょう。

国語の対策はデイリーサピックスAの知識事項を中心にしてください。
知識部分(マンスリーテストの一、二)の平均点は非常に高いため、ここの復習をさぼってしまうと大差がつきます。
漢字1つが偏差値1つだと心得ましょう。

5、6年生の読解問題については、まったく同じ文章が出題されるわけではないので、テキストを読み直しても効果はあまり期待できません(別の効果はありますが)。
テスト対策としては、むしろ前回、前々回のサピックスのテストを解き直して、正解できなかった原因を探ってみるような学習が役に立つでしょう。
「問いの条件を見落としていた」「根拠になる部分と選択肢の対照が甘かった」など文章の内容ではなく、解き方そのものの再確認をするのです。

ただし国語のBテキスト(デイリーサピックスB)と同じ文章が出題される4年生は、テキストの精読をしなければなりません。授業中のノートと引き比べながら、先生の説明をよく思い出すようにしましょう。
ご両親がいろいろ質問しながら読み進めるのもよいと思います。

質問のポイントとしては、ほとんどの文章は物語文ですから、状況の変化と気持ちの変化、その気持ちの表れに着目させるよう工夫してみてください。

テストを受ける前にこれをチェックしよう

最終チェックにかける時間はわずかしかありません。

算数や理科の計算問題はダブルチェックのついた問題が解けるかどうか、理科の知識分野や社会は線引き箇所がほんとうに理解できているかどうかの確認をしましょう。

国語の漢字や社会の用語記述に不安が残る場合は、これで絶対覚えるという覚悟で3回だけ書いてみましょう。

マンスリー実力テスト

マンスリー実力テストは範囲のない文字通りの「実力テスト」ですから、短期間で結果に結びつけられるような対策は特にありません。
むしろ、6年生の後半に行われるテストだということを踏まえて、受験対策としての活かし方を考えるべきではないでしょうか。

志望校も決まっているこの時期であれば、クラス昇降を気にするより、弱点分野の最終チェックとしてこのテストを活用すべきなのです。

過去のテストの復習も大切

この機会に過去のテストの復習をしましょう。
過去のテストというのは、5年生からのマンスリー確認テスト、組分けテスト、サピックスオープン、さらには6年生の夏休みに解いた「有名中学入試問題集」などです。

時間的に全部は無理です。
解いてみるのは不正解だった問題だけにします。
もしまだ解けないようなら、解説をていねいに読み、その通りに再現できるところまで詰めておきましょう。
解説を読んでもよくわからない、という場合は思い切りよく捨ててしまう手もあります。
そこは問題の全体正答率やお子さんの得意不得意で判断してください。

苦手単元の克服に役立てる

こんな勉強の仕方もあります。

たとえば算数の「空間図形」「場合の数」、理科の「天体の動き」「かっ車と輪じく」…といったように、個人個人で「出されたら嫌だな」と思う範囲を徹底的につぶしてみるのです。
時間もありませんから2つか3つの単元でかまいません。
その代わり徹底的にやるのです。

出なかったらどうしよう、などと余計なことを考える必要もありません。
かりに実際のテストには出題されなくても、それをしたことは後で必ず役に立つのです。

復習テスト

マンスリーテストのない月に実施される「復習テスト」にはクラスの昇降が伴いませんが、先述した「月ごとの学習内容の定着度を測る重要なチェックポイントとなる」という点ではマンスリーテストと同じ重要性を持つものです。

「マンスリー確認テスト」と同じレベルの準備を行ってください。
今のクラスのためではなく、未来のクラスアップのために。

テストはあくまで通過点、先につなげる「見直し」を

マンスリーテストを受けたら必ず見直しをしましょう。
見直しをしないテストは受けた意味がありません。

国語の読解、算数、理科の実験観察問題など思考力の必要な問題は、正解だけではなく、解き方、考え方そのものの見直しをしましょう。
解答解説をよく読んで、ミスの内容、不足していた知識、テストの場ではできなかった発想などを細かくチェックし、その結果をノートに残しておきましょう。
たとえば「(正解は)『ア』→選択肢『ア』の中の~という表現は本文の…という表現の言い換え」「(テストでは描けなかった)立体Aの展開図→補助線HGが決め手」「(てんびんの図を描いて)ここに支点があると仮定する」等、次に生かせるような内容を式や言葉や図表でわかりやすく残しておきます。

理科や社会、国語の知識問題についても、正解だけではなく、勘違いした理由やその関連事項をまとめておくようにします。
たとえば、「大崎市の宮城伝統こけし」を答えられなかったらそれに関連して「東北地方の伝統工業」の一覧地図を作る、また四字熟語「付和雷同」を忘れていたら、同時に学んだ四字熟語のうち未定着のものを書き留めておく、というような幅のある復習をします。

答としては選ばなかったがどこに間違いがあるのか分からなかったなどという選択肢問題も、そのままにしてはいけません。
それらのことをまとめた「解き直しノート」は、一定量以上進めば必ずお子さんの財産になります。

マンスリー実力テストや組分けテスト、各種模擬試験を受ける前に必ず読み直して同じような間違いを二度としないように心がけていきましょう。
テストはあくまで通過点の一つ、決して受験勉強の終点ではありません。

 
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