デイリーチェックとは
デイリーチェックは、サピックスの授業時間内で行われる前回授業の確認テストで、対象は4~6年生、算・国・理・社すべての科目で実施されます。
デイリーチェックの目的は平常授業の定着度を測ることにあります。
出題範囲は前回配布されたデイリーサピックスの内容で、算数の場合は基礎トレーニングが加わります。
国語・社会・理科は100点満点、算数は4年は100点、5年は150点、6年は200点満点になります。
また、理科・社会のデイリーチェックはデイリーサピックスの冊子内に組み込まれ、国語・算数は別紙解答用紙になっています。
教科別デイリーチェックの内容と注意点
国語
国語のデイリーチェックは100点満点のうち、漢字が40点、語句などの知識問題が60点の配分です。
テキストをしっかり復習しておけば100点満点を取れる内容です。
漢字については自己採点や交換採点をさせず、先生が細かく見てくれます。
トメ、ハネ、字体のゆがみや点画の重なりなどには注意して覚えましょう。
理科・社会
理科と社会については、デイリーサピックスの「授業の確認問題」をきちんと解き、復習しておけば満点が取れる内容になっています。
字の間違いもチェック対象ですから、正しい表記を心がけてください。
理・社については交換採点をさせる先生が多いようです。
見るとマル、バツのつけ違いがあったり、誤字が見逃されていたりすることがよくあるので気をつけましょう。
算数
特に何を、というより、復習の定番であるデイリーサポート、デイリーサピックスをきちんとやってください。
基礎トレでよく間違えるタイプの問題があれば、それも確認してください。
ただし、算数の満点は、クラス全体でも月に1回か2回しか出ないと聞いたことがあります。
算数のデイリーチェックには難易度があります。
レベルL(Low)・レベルM(Middle)・レベルH(High)の3段階に分かれ、クラスごとに使い分けています。
レベルが違うといっても、扱う問題はほぼ共通していて最後の2問だけ違っている場合が多いようです。
レベルHの最後の問題はデイリーサポートのE問題レベルが多いので、満点を取るにはそれなりの準備をしなければなりません。
ただ、必要以上の時間をかけ過ぎないようにしましょう。
デイリーチェックとマンスリーテスト
マンスリー実力テストの1問目から3問目までが、デイリーチェックや基礎力定着テストと同様のレベルになっています。
1問目から3問目までは80点の配点なので、デイリーチェックと基礎力定着テストを押さえれば、マンスリー実力テストで全体の半分以上を得点することができます。
間違えたところだけでいいですから、テスト前にはしっかり復習しておきましょう。
算数基礎力定着テスト
また、デイリーチェックと混同しやすいのですが、「算数基礎力定着テスト」というテストがあります。
これは、別名「授業前テスト」とも呼ばれるのですが、毎回授業開始の30分前から行われ、当日の授業の科目に関わらず、科目は必ず算数になります。
- 16:30~16:55 算数基礎力定着テスト(授業前テスト)
- 16:55~17:00 採点
基礎力定着テストは、2週間前の復習です。
「基礎力定着」という名前がついていますが、難易度は部分的に高くなっています。
テストの前半部分では基礎的な計算が出題されますが、後半部分にはかなり高度な思考力を問う問題も出題されます。
偏差値がまだ50に届いていないお子さんの場合、基礎力定着テストではまず表面の基礎的な問題を全問正解することを目指し、間違えてしまったものは必ず解き直しておきましょう。
裏面の問題についても、手も足も出ないほど難しいわけではありませんから、できるだけ理解に努めるようにしましょう。
50を超えるお子さんなら当然目標は満点ですが、その準備のために他の教科を犠牲してはいけません(同じ日に他の教科のデイリーチェックもあるわけですから)。
テストを受けた後は
デイリーチェックで間違った問題は少ないはずです。返されたその日、寝る前に直してしまいましょう。
理科、社会に関しては、答えだけではなく間違った箇所に関わる解説部分を読み直しておくべきです。
デイリーチェックの得点が6割に満たないようでは、カリキュラムについていくことそのものが危うくなっている可能性があります。
デイリーチェックの得点推移にも十分注意を払うようにしましょう。