デイリーサポートは3部で構成
デイリーサポートは、「導入と基本編」「アプローチ編」「実戦編」の3部で構成されています。
3部のうち、どの部分を中心に扱うか、またどの問題を演習するかは所属クラスによって異なります。
「導入と基本編」
「導入と基本編」は各単元の基本となる考え方を問う問題で構成されています。
分量はプリント3枚です。
「アプローチ編」
「アプローチ編」はそれぞれの問題に類題が1題付く形式となっていて、類題は数字を替えただけ、いわゆる「数値替え」の問題です。
解法の理解を確認し、定着する役割が与えられています。
「実践編」
「実践編」はA~Eの問題に分かれ、それぞれの問題ごとに難易度が設定されています。
難易度は星の数(★、★★、★★★)によって示され、少ない方が易しく、多い方が難しくなっています。
デイリーサポートの内容
デイリーサポートには、表と裏に全く同じ問題が載っています。
授業で表面を解き、自宅で復習する際に、裏面を使ってもう一度解くことができます。
何度も同じ問題を解かせることで、知識を定着させることが狙いのようです。
解説はいたって簡素です。
解答集には、解説がないか、あるいは、解説があっても簡単な式のみになっているものがほとんどです。
授業中の説明をしっかり聞いていないと復習のときに苦労することになります。
デイリーサポートで成績を上げるには?
デイリーサポートに関してご家庭から多く寄せられるお悩みは、一生懸命こなしているのに一向に成績が上がらないというものです。
中には星三つ(★★★)まで欠かさず解いているのに成果が現れないという方も多くいらっしゃいます。
どこに原因があるのでしょうか。
まず考えられるのは、意味をよく理解せずに、ただ板書してきた解き方を機械的に当てはめて答を出している場合です。
数値が変わっている程度の問題ならこんなやり方でもマルがついてしまいます。
ある数字をある方法で処理するとき、そこにどういう意味があるかを理解しなければ、成績向上には結びつかないのです。
もっと深刻な場合もあります。
復習それ自体が目的のようになって、とにかく問題を終わらせようとしている場合です。
手取り足取り教えたり、「ヒント」と称して「先に進ませるための誘導」をしたり、これでは力のつくはずがありません。
さらに、復習の回数が足りないという場合もあります。
理解の速さ、定着の速さには個人差があり、一回の復習だけではそれができないお子さんも多いのです。
解けなかった問題だけではなく、一度は正解したとしても不安の残る問題は、その週の日曜日、マンスリーテスト前、夏休み・冬休みなど、節目節目に復習の塗り重ねをしましょう。
志望校に合格する秘訣の第一はやはり算数に強くなることです。
サピックス算数のメイン教材であるデイリーサポートを有効に使いこなすことで、合格への道をより確かなものにしましょう。