5年生の学習法 -SAPIX-

サピックス生として最後まで続けられるかが決まります

4年生から5年生になって急に難しくなったという声をよく聞きます。

5年生は週に3日の授業があり、そのすべてでカリキュラムが進みます。
週2日だった4年生や、同じ週3日でも、カリキュラムが進むのは2日(土特は復習)だけの6年生と比べると、復習の量は1.5倍になるわけですから、確かにお子さんは大変だろうと思います。
低学年からサピックスに通っていたお子さんでも、5年生の夏から冬にかけての時期に継続を断念されるケースが決して少なくはないようです。

そういう意味では、サピックス生として最後までやっていけるかどうかの試金石となるのが5年生の一年間なのかもしれません。
このページでは前期(8月まで)と後期(9~1月)の二期に分けて、この大切な学年の過ごし方を考えてみたいと思います。

 
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5年前期の過ごし方

復習のスタイルを確立しよう

週2日から3日に増えて一番頭を悩ますのは、復習時間をどう取るかでしょう。
月・水・金の授業ですから、火・木・土に復習し、日曜日に足りないところを補うというのがまず基本になります。

それぞれの曜日の何時から何時までを勉強時間とするのか、早く終わった場合はどうするのか、基礎トレ、漢字等日課としてやらなければならないことは一日のうちどの時間帯にやるのかなどを2月のうちにお子さんとよく話し合って決めましょう。
そして、決めた以上はしばらくそれを続けてみましょう。

試行錯誤があるのはかまいません。
そうしているうちに4月になって学校も新学年が始まります。

学校生活が落ち着いたころに理想のパターンが見つかればよいのです。

前期はまんべんなく復習しよう

お子さんの科目間のバランスはいかがですか。
得意不得意はすでに4年生のうちに表れているのではないでしょうか。
成績表の折れ線グラフを前に、「○○さえ良くなれば△クラスにいけるのに」とため息まじりにつぶやいた経験はどなたにもあることだと思います。

しかし、まだカリキュラムが一巡していない5年生前期に、特定の科目に比重をかけすぎるのは考えものです。
限られた時間の中でそれをすると、せっかく得意にした科目にしわ寄せが行く可能性があります。

といって学習の総量を極端に増やすと、今度はお子さんが息切れを起こしてしまいます。
火・木・土には前日の科目をしっかりと復習し、苦手科目のフォローは日曜、祭日、あるいは学校が早く終わる日にうまく時間を作って計画的に進めるようにしましょう。

その際、家庭教師をつけて時間の節約をするという考え方もあります。
苦手科目は分からないことが多いし、分からないものは普通嫌いです。
当然時間がかかるのですが、それがますます「嫌い度」を高めてしまうことにもなります。

その点家庭教師と一緒に勉強する時間は、それが2時間だとして普段の4時間、6時間にも匹敵する効果があるのです。
今でも手一杯なのに家庭教師をつける余裕はないという声をうかがうこともありますが、逆に家庭教師によって時間的効率化を図るという方法もあるのです。

得意科目を作るというのも大切なことです。
入試は総合力勝負ですから、「貯金できる科目」があると、他の科目の不足を補ったり、1つや2つは出てしまうミスをカバーしたりすることもできます。

やはり算数は特別

まんべんなく、という前項の話とはいささか矛盾するかもしれませんが、4科の中で算数が一番苦手だという事態だけは避けたいものです
5年生の6月から始まる「割合→比と割合→比と割合に関わる特殊算および図形」というカリキュラムの流れはまさに中学入試の生命線、その入り口でつまずくわけにはいきません。

限られた時間の中で優先順位を考えるときは必ず算数をトップにおいてください。

夏休みの有効利用

サピックス 5年生の夏期講習は、一日3時間×20日=60時間という比較的コンパクトなスケジュールになっています。
時間帯は午前9時~12時で、生活リズムの作りやすい、理想的なスケジュールだということができます。

当たり前のことですが、その日の授業はその日のうちに復習を済ませます。

算数のある日は算数を優先します。きちんとやれば1日4時間はかかるでしょうか。
積み残しは作らず、講習の中休み(講習は5勤1休のスタイルで進みます)の日は、できるだけ休養とストレス解消、そして理解しきれなかった部分の再復習に充てるようにしましょう。

そのうえで余力があれば、個々の課題学習にも積極的に取り組んでみましょう。
国語の家庭学習は「国語の要・読解編」を薦められますが、これはやや使いにくい問題集です。
かえって四谷大塚の「演習問題集」などがよいかもしれません。
算数はサピックスの教材が充実しています。デイリーサピックス、デイリーサポートの選択的復習が本線ですが、「分野別問題集」・「標準テスト」もそろそろ使いはじめられる頃です。
理科はジャンルごとの得意不得意をなくすことを心がけましょう。
過去のテストで正答率の低かったジャンルを洗い出し、それを1つずつ、つぶしていきます。

デイリーサピックスは問題集としても優れていますから教材はそれだけでも十分なのですが、もし一度やった問題には気が向かないのであれば、市販の問題集を併用してもいいと思います。

理科は市販のものでも十分使えます。
社会は「白地図帳」で地誌の総まとめをしましょう。
自由ページをコピーして、まだ覚えきれていない地名や関連事項をまとめ、それを自分のための暗記帳として使うのも有効です。

カリキュラムに縛られない学習ができる夏休みではありますが、そのすべてを勉強に使おうとすると、さすがにお子さんが音を上げてしまいます。
受験前に楽しめる最後の夏としての計画も、ぜひ考えてあげてください。

5年後期の過ごし方

復習のペースを崩さない

9月からの算数は「比と割合」を応用した特殊算や図形問題が連続して出てきます。
いずれも中学入試算数の核となる部分で、どの学校を受けるにせよ避けて通れない内容ばかりです。

また、社会は入試での出題割合が最も多い「歴史」に切り替わります。
1年半かけて仕上げた地理と比べると、歴史の進度はかなり速く感じるはずです。
一度の授業で覚えなければならないことも格段に多くなり、事件や人物の混同や漢字表記のミスが起こりやすくなります。

このように重要度の高い内容が続くと、当然のことながら復習に手間がかかるようになります。
それまで翌日に行っていた復習も、授業から帰宅してすぐ取りかかることが必要になるかもしれません。
そうしてでもペースを守り続けないと、まず確実に「積み残し」が発生してしまうのです。
その「積み残し」が、気がついたら雪だるま式に膨らんでいた、という事態だけは避けたいものです。

復習に余裕がなくなってきたときはぜひ家庭教師を利用ください。
定期的にサポートが入って算数1教科、国語1教科だけでもスムーズに進むようになれば他の教科も楽になります。

顕著になる能力差

5年生も後半になると、一度のテストで大きく成績が上がることは少なくなります。
上位層の顔ぶれも一定し始め、そこに食い込むことはなかなか難しくなってきます。
そのくせ成績の急落はよく起こり、一度下がった成績はそう簡単に上がらなくなってきます。
なぜそのようなことが起こるのでしょうか。

もちろん個人の先天的能力差というものはありますが、それは理由のほんの一部でしょう。

一番大きな理由は「蓄積」の差だと考えられます。
蓄えてきた知識の差、解いてきた問題量やその復習量の差、それらすべてを含めた学習の質の差が顕著に現れてきたものと見てもいいでしょう。
出発点ではわずかな誤差も、時間と距離を経るうちに次第に大きな隔たりとなっていくようなものでしょうか。

次に考えられるのは、テストそのもののレベルが上がっているということです。
時期を追ってレベルが上がるのは当然のことですが、5年生後半の組分テストなど、その科目に対する深い理解がなければとても高得点は望めない出題となっています。
成績が伸び悩んでいるお子さんの答案を見ると、ある一定のレベルに設けられた「壁」にことごとくはじかれているように見えてしまうのです。

この時期成績が低迷して、A~Cクラスに定着しかけている方は注意して下さい。
一度定着しかけたクラスレベルを6年生になってから上げるのには非常な努力が要求されます。
また、家庭教師を利用するなど、学習方法の徹底した見直しを図り、実行したとしても、その成果が表れるのに最低3か月はかかるものです。

一刻も早い対応をお考えください。

学年の変わり目にしておくべきこと

冬休みから新年度(2月)の初めにかけて大きな復習のチャンスが来ます。
冬期講習は夏期講習と同じ午前の時間帯で、算数、国語が4回、理科、社会が2回の授業ですから、その復習はさほど大変ではありません。
この機会に2学期全体を振り返り、弱点があればしっかり補強しておくようにしましょう。

また、「積み残し」というほどではなくても、完全な理解を得られないまま通過してきた単元がきっとあるはずです。
それらをここで再復習しておくことも大切です。こうしたときの復習に備え、普段から心配のある単元については付箋をつけるなどしておくと便利です(テストの対策にも役立ちます)。

いざ時間ができてから何をしようと考えるのではなく、あらかじめ計画を立ててロスが出ないようにしましょう。

特定の科目を苦手とするお子さんにとっては、根本まで戻って復習をする絶好の機会となります。
たとえば算数なら、まず「割合」の最初まで戻り、それから「食塩水」「速さ」「比と割合」と順にたどりながら丁寧に復習していくことができます。
そこまで時間のない場合でも、5年生になってからのテストの1~3を完全に解き直すことで、平均レベルの問題だけは完璧に理解するというような方法が考えられます。

新学年の最初の1週間は授業がありませんから、ここでもまとまった時間をとることができます。
6年生になると、「GS特訓」「夏期集中志望校練成特訓」「SS特訓」「正月特訓」などがあるため、こうした復習期間はほとんどなくなってしまいます。

 
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