吉祥女子中学校 2024学校説明会レポート

吉祥女子中学校の学校説明会に出席してきました。
生徒同士が個性を認め合いながら成長できるよう、しっかりとサポートしてくれる学校です。
中学入試や教育内容についてご紹介いたします。ぜひご覧ください!
  

今からでも吉祥女子に間に合います!
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目次

校長先生より

赤沼校長先生からお話がありました。

昨年度からコロナ禍前の生活水準に戻り、対面授業を行えるようになりました。人との交流を重視した指導に、多くの生徒が満足しています。
学校行事も通常開催ができ、運動会や吉祥祭などは生徒が主体となって運営されました。昨年度の高2にとって学校行事の通常開催は中1以来でしたが、リーダーシップを発揮したり互いに協力したりして成功を収めました。

今年度は242名の新入生が入学式を迎えました。
中学生活を始めるにあたり、失敗を恐れるのではなく、どうすれば成功するかを考えるよう、生徒たちに話しました。
失敗の原因を探って成功への努力の過程を楽しむことで成長でき、その姿を友人や家族も応援してくれます。
失敗の中で学べることもあります。吉祥女子はフォロー体制が整っているので、いろいろなことに挑戦してほしいです。

吉祥女子は、女性が教育を受ける機会の少なかった時代に、社会貢献できる自立した女性の育成を目的として創立されました。
二人の学者によって作られたというアカデミックな土壌のある吉祥女子で、学問へ関心を持ち、自ら学び、探究する姿勢を身につけてほしいという思いがあります。
そこで、広く深く学ぶ機会を提供するために高大連携にも力を入れています。

【高大連携協定】
吉祥女子はこれまで、東京農工大学東京外国語大学国際基督教大学東京学芸大学順天堂大学と協定を結んでいました。

2024年度からは東京医科大学東京理科大学とも協定を結びます。
この二つの大学からは、吉祥女子の卒業生たちの学びへの取り組みが良いのは、学校がどのような教育をしているからなのか興味がある、という理由で声がかかりました。
吉祥女子生は、卒業後も高い評価を得ています。

2024年度中学入試結果

応募者数は2023年と比べ、第1回は1006名から1007名に増加、第2回は626名から603名に減少となった。

コロナ(2019~2020年)を境に、第1回・第2回とも出願している受験生の割合が上がり、第1回志願者のうち、2回とも志願した生徒の割合は2023年度86.3%、2024年度83.7%となっている。

合格者は、第1回187名と例年より少なめとなった。
それに対し、第2回では232名が合格と、例年より多めの結果となった。

【併願校】
第1回受験者の併願校は、以前から豊島岡女子学園中学校が最も多いが、3年ほど前から恵泉女学園中学校東京農業大学第一高等学校中等部との併願も増加傾向にあり、特に山脇学園中学校が急増している。

第2回受験者の併願校は、以前から女子学院中学校が最も多い。2023年度から2024年度にかけて、恵泉女学園中学校、東京農業大学第一高等学校中等部、学習院女子中等科が大幅に増加している。

大学付属校については、第1回において中央大学附属中学校慶應義塾中等部が、第2回において中央大学附属中学校と学習院女子中等科が増加傾向にある。

【御三家との併願】
直近4年分の結果を見ると、御三家併願の延受験者数は平均211名、そのうちの吉祥女子合格者は平均137名。
2024年は特に多く、延受験者231名、そのうちの吉祥女子合格者143名となった。

★豊島岡女子学園と吉祥女子を併願した受験生のうち、吉祥女子合格者は約55%

2025年度中学入試

2025年度より算数の出題形式が変更となる。
・解答過程を書く問題を廃止
・大問1:計算問題4点×1問+1行問題4点×4問=20点
・大問を1つ増設
・各大問の配点を14~18点程度に均一化

※第1回・第2回ともに変更
出題傾向・難易度は従来通りのため、過去問での対策が有効
★第1回・第2回ともに受験した生徒の中から追加合格者が出されるため、志望度が高いのであれば両日受けるのがおすすめ

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教育内容

【教育方針】
建学の精神である「社会に貢献する自立した女性の育成」を具現化するための3つの校是があります。
①知的好奇心を育みましょう
②言葉と行動に責任を持ちましょう
③互いの価値観を尊重しましょう

これらを生徒たちが自ら実践することで、そのままの自分でいられ、それを認めてもらえる、自分の居場所を見つけることができます。

【進路指導】
中3から進路ガイダンスが始まり、学年や時期に応じた内容の講演会やパネルディスカッションが実施されます。その際、大学生や社会人になった卒業生が講師をしてくれるそうです。
そのようなプログラムを通して進路について考え、高1の秋に自分の意志と責任で文系・理系・芸術系を選択します。

【講座】
年に2回行われる教養講座では、好きな講座を受けることができます。
連携している大学で行われるものもあり、今年は東京医科大学で実際の手術を見ることができるそうです。夏期講習は選択制となっており、100を超える講座から自分に必要なものや関心のあるものを選んで受けることができます。

受験対策講座だけでなく教養的講座も用意されており、中には複数学年合同のものもあります。上記のような特別講座だけでなく、日々の補習もきちんと行っています。
数学と英語は中3から高校内容に入るため、つまずいている生徒には指名補習が行われます。
授業についていけるよう、フォロー体制が整っているので安心です。

【英語教育】
吉祥女子では、ほとんどの生徒が英語を一から学習します。
しかし、カナダやオーストラリア、アジアなどでの海外研修を通して高い英語力を身につけていきます。
1年留学では、帰国後に元の学年に復帰すること(テスト合格が必要)も、1学年下に所属することもできます。

進路指導

高2から文系・理系・芸術系(美術)に分かれます。コースとしての芸術系(音楽)は廃止されましたが、音大進学にも対応可能です。
中1・中2・高1では全員でヴァイオリンを習い、芸術的土壌を養います。

近年では理系生徒の割合が増加し、国公立大学志向が高くなっているそうです。
内訳:文系37% 理系60% 芸術系3%(2024年度の高2・高3の平均)
吉祥女子には理科室が3つあり実験が多いため本物に触れる機会がたくさんあり、大学進学後の研究にも活かすことができます。

自分のやりたいことを見つけた生徒たちは、全国の大学をさまざまな形式で受験します。
そこで、国公立大学一般受験を念頭に置きつつ、総合型選抜や学校推薦型選抜でも合格できるよう、フォローしています。
なんと、2024年度は東京工業大学の総合型選抜に4名が合格しています。さらに、医学部医学科の合格人数は69名だそうです。

まとめ

吉祥女子生は、そのままの自分をさらけ出し、互いに認め合いながら学校生活を送っています。そうすることで、行事や部活にも一体となって取り組むことができています。
そのままの自分を認めてもらえる環境で、何かに全力で打ち込みたい方にぴったりの学校です。

学校内で習い事をすることもできます。専門の先生のもとで1年更新で、楽器や茶道などを習えるので、時間を有効に使えます。
勉強はもちろん、教養も身につけて充実した生活を送りたいという方は、ぜひ足を運んでみてください。

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