中学受験対策はいつからスタートするべきなのか? 学年ごとの対策を解説!
中学受験は、あらかじめ対策をしておくものです。
しかし、一体いつから対策をスタートすればいいのか、わからないという人も多いでしょう。
対策をスタートするのはいつでもいいのですが、そのタイミングで行うべきことは異なってきます。
4年生から、学年ごとに対策するべき内容について紹介します。
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いつから対策を行うべきか
子どもになるべくいい教育を受けて欲しい、という親御さんは多いでしょう。
そのために中学受験をするのですが、中学受験に対する意識も昔と今では大きく異なっています。
今は、中学受験が珍しいものではなく、当たり前になりつつあるのです。
それによって変化が起こっているのが、中学受験の倍率です。
受験する人が増えたことで、倍率もかなり高くなっているのです。
その中を勝ち抜いて合格するには、受験対策が必須と言えるでしょう。
しかし、対策といってもいつから始めればいいのか分からない、という方も多いと思います。
始めるタイミングとしては、いつからがいいのでしょうか?
一般的に、中学受験の対策を始めるのは小学校3年生の終わりから、4年生になる頃とされています。
大手塾の中学受験対策コースがその頃からとなっていることからも、始めるタイミングとして適しているのが分かるでしょう。
なぜかというと、中学受験対策で必要となる範囲を学ぶために必要な期間が、およそ3年と想定されているからです。
3年生までは低学年、4年生からは高学年となっていて、高学年になると授業が高度になり、ついていくのが難しくなるため、余裕のある3年生の終わりから中学受験対策を始める、と考えられているのです。
ただし、本格的に中学受験の対策を始めるのは5年生になってからということが多いため、5年生になってから対策を始めたとしても決して遅いというわけではありません。
また、3年間も中学受験対策に専念するというのは長すぎて、子どものやる気が持続しない可能性もあるのです。
子どもの学力や性格などを鑑みて、どのタイミングで中学受験の対策に取り組み始めるべきか考えてみましょう。
タイミング別の、対策方法について解説します。
4年生から始める場合の対策
4年生になると、高学年となり授業内容も今までより難易度が高いものとなっていきます。
この時期に塾通いを始めて中学受験対策に取り組み始めると、受験だけではなく学校の勉強で分からない所があればそれを解消することもできます。
授業内容についていけなくなり、勉強が嫌いになりやすいのもこの時期です。
一旦つまずいてしまうと、その後も勉強をするのが苦痛になり学校の勉強は勿論、受験対策にも苦手意識を持ってしまいがちです。
塾で分からない所を詳しく解説してもらうことができれば、苦手意識も解消されるでしょう。
この頃は、まだ本格的な対策を始める必要はありません。
学校の授業の内容に加えて、少しずつ受験に関する勉強をしていけばいいのです。
宿題の他に、1日おきでもいいので学習範囲以外の受験対策に取り組んでいきましょう。
4年生からは授業の難易度が上がるため、毎日それ以外の勉強をさせてしまうと授業にもついていけなくなる可能性があり、個々の分野の理解度が下がるため、今後の受験対策の勉強にも影響してしまうのです。
そのため、まずは授業についていく事を優先しなくてはいけません。
本格的に受験対策を行うのは、5年生になってからで十分です。
4年生のうちは、その土台作りを中心に行いましょう。
勉強に取り組む時間も、少しずつ増やしていくようにしてください。
5年生から始める場合の対策
3年生、4年生の頃から塾に通っていたとしても、中学受験対策を本格的に開始するのは5年生になってからです。
そのため、これまで塾に通っていない、受験対策をしていないという場合でも、5年生から始めることができれば十分でしょう。
5年生になると、習い事などをすべてやめて中学受験の対策に専念する、という人も多くなります。
そして、中学受験対策が本格化するタイミングで塾に通い始めるのです。
本気で中学受験に取り組むというのであれば、遅くてもこの時期から対策を始めておくのがおすすめです。
しかし、この時点で3年生や4年生から塾に通っていた他の子どもとは、差がついている可能性も少なくないのです。
この差というのは、学力に限ったものではありません。
それ以前の基本的な学ぶ姿勢、学習習慣に差がついてしまっているのです。
学力そのものには大きな差がないかもしれませんが、学習習慣の差が今後学力の大きな差にもつながっていくのです。
学習習慣の差というのは、1日に取り組むことができる勉強量や、勉強をする際の集中力の差です。
同じ時間勉強して、どれだけのことを身につけることができるのかという差がここで生じるのです。
5年生になってから対策を開始するのであれば、この点に注意しましょう。
その差を埋めるためには、学校から出される普段の宿題であっても集中して、真剣に取り組むことができるよう低学年の時点から意識しておくべきです。
5年生の受験対策としては、普段の宿題や塾以外で毎日1~2時間程度、受験勉強に取り組むようにしましょう。
そうして、長時間勉強を続けられるように慣らしていきます。
この頃になると、塾で行われる受験対策も本格的になっていくため、塾通いが疲れてしまうという子どもも増えてきます。
自分の子どもにそういった兆候が見られた場合は、家庭での休憩時間を増やすなどの対策も必要となるでしょう。
6年生から始める場合の対策
6年生から中学受験の対策を始めるというのは、はっきり言ってしまえば遅すぎます。
早ければ低学年から対策を始めている人もいるので、そう言った人に1年足らずで追いつくというのは並大抵の努力ではかなわないのです。
とはいえ、絶対に無理というわけではありません。
進路に悩んで、6年生になってからようやく受験することを決めたという家庭もあるでしょう。
その場合でも、中学受験に合格するのが不可能というわけではないのです。
ポイントとなるのは、集中力です。
子どもは、自分がやりたいことであればかなりの集中力を発揮します。
子どもから中学受験を言い出した時は、高い集中力で勉強を進めていくことができるでしょう。
学習スピードでいえば、低学年から勉強に慣れている子どもよりも、むしろ6年生になってから中学受験をすると言い出した子どもの方が早いのです。
ただし、6年生から対策を始めるとなると絶対的に時間が足りません。
そのため、志望する中学を絞り込んで、その中学に特化した内容で効率よく勉強を進めてていかなければ間に合わないでしょう。
小学6年生の一般的な自主学習の時間は、週20時間といわれています。
1日3時間前後ですが、中学受験では1日で3時間以上試験を行うのが一般的です。
その時間内は集中し続けられるよう、普段から意識して勉強を進めていきましょう。
まとめ
中学受験の対策を始めるタイミングは人それぞれですが、絶対に無理というタイミングはありません。
どのタイミングで始めるとしても、それぞれメリット・デメリットがあります。
また、子どもの性格によっては長期間受験勉強を続けるのは難しい、ということもあるでしょう。
そのため、中学受験の対策は子どもに合うタイミングを選んで開始するのがおすすめです。
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