中学受験における目安となる時間について

中学受験に向けて勉強を始めたとき、一体どのくらい勉強すればいいのかと不安になる人は少なくありません。
どれだけやっても、他の人はもっとやっているのでは?と思ってしまうこともあるでしょう。
目安となる時間は、志望校の偏差値や学年、平日や休日でも異なります。
どのくらい勉強するのが一般的か、解説します。

目次

学年別の平均の勉強時間

中学受験に向けて勉強を進めていくと、毎日どのくらい勉強すればいいのかが分からなくなることがあります。
他の受験生の子どもに聞いても、人によって勉強時間は異なると思います。

中には、毎日夜中まで勉強して寝不足という子どももいるでしょう。
また、反対に1日1時間程度しか勉強していない、他の習い事なども続けているという子どももいるかと思います。

子どもの受験の合否を心配している親御さんであればあるほど、周囲の情報が気になり模試を受けた場合はその結果に左右されることになると思います。
大切なのは、自分の子どもに合った勉強法、勉強時間となっているかどうかです。

それでも、受験勉強の平均がどのくらいかは気になるでしょう。
どんな問題もすらすら解けるようになると勉強の必要性すらありませんが、そうではない場合はどのくらい勉強するのが一般的なのでしょうか?

まずは、学年ごとの平均時間を見てみましょう。
中学受験の勉強を始める年代は年々低くなっていて、現在は多くの人が小学校3年の後半になると勉強を始めています。

小学校3年生

小学校3年生の場合、中学受験まではかなりの時間があります。
そして、学校では受験に必要となる分野をほとんど教わっていないでしょう。
その時期では、学校の宿題以外の勉強を習慣づけるのが主な目的となります。

平均的な学習時間は、平日であれば1時間程度、休日なら2時間程度です。
学校の宿題、及び塾に通っている場合は塾の課題などに取り組む時間を除いて、このくらいの時間が平均です。

この時期は、まだ本格的な受験対策は行わずに、その前段階として基礎を固めていく勉強に取り組むべきです。
漢字や計算などを繰り返し解いていき、ケアレスミスを減らすようにします。
また、苦手な科目を作らないように、偏りなくすべての科目を勉強することを習慣にしましょう。

また、中学受験では長文の問題が多く、読解力が重要となります。
この時期は、一人で長文を読む習慣をつけるのにも向いています。
基礎固めと並行して、長文を読むのにも慣れていくようにしましょう。

小学校4年生

4年生になると、中学受験の勉強にも本格的に取り組んでいきます。
この時期は、学習時間の平均が平日は1~2時間程度、休日は3時間程度となります。
受験勉強の内容と学校の授業の内容との大きな違いに、戸惑うことも多いでしょう

勉強する際は、決して焦らないことが大切です。
問題が全く分からないのも、当たり前のことなのです。
それよりも、学習時間や中学受験の問題に慣れておくことが大切です。

間違えるのも、当たり前です。
受験の時までにマスターすればいいので、間違えたところは放置せずになぜ間違えたのか、正しくはどう解けばいいのかをしっかりと身に着けるため、正解するまで繰り返し解いていきましょう。

小学校5年生

5年生になると、中学受験の本番を意識するようになります。
塾の時間を除いた平均の勉強時間は、平日は1時間から3時間程度と伸びていき、休日は4~5時間程度勉強をするようになります。

課題の量も増えてきて、その内容も今までよりかなり難しくなっています。
この時期は、その差につまずいてモチベーションを下げてしまいやすい時期でもあります。

モチベーションを下げると危険なので、やる気を失わずに勉強を継続できるよう、親御さんもフォローしてあげなくてはいけません。
まだまだ遊びたい盛りの年頃なので、心身ともに健康な状態を保つよう気を配りましょう。

小学校6年生

6年生は、夏休み前とそれ以降では勉強時間も変化します。
1学期のうちは、5年生のころと変わりません。
この頃になると受験生としての自覚も芽生え始めるのですが、まだ明確ではなく親御さんが不安になったり焦ったりしやすくなる時期です。

夏休みは、塾の夏期講習があります。
その時期は、1日あたり6~8時間程度勉強するようになります。
また、志望校の学校見学や会場の下見などを行うことも多いでしょう。
そうしているうちに、夏休みはあっという間に過ぎてしまいます。

2学期になると、志望校を明確にしてその対策に取り組んでいきます。
この頃になると平均で、平日は3~4時間、休日は夏休みと同じく6~8時間程度は勉強していきます。

冬休みになると受験直前となり、追い込みの時期です。
その頃の平均的な勉強時間は、平日が3~5時間、休日は8~10時間となり、いよいよ受験本番という意識を持って勉強に取り組んでいきます。

冬は体調を崩しやすいので、体調管理もしっかりと行いましょう。
勉強もなるべく長くしたいと思うでしょうが、夜はしっかり寝て朝は起きるという生活リズムを崩さないように、取り組んでいきましょう。

志望校別の勉強時間の目安

平均的な勉強時間は、志望校によっても異なります。
難関校を受験する人は、より長く勉強することになるでしょう。
偏差値ごとに、おおよその目安について解説します。

偏差値が50~59の中学

偏差値が50~59の中学を受験する場合、勉強で意識するべき点は基礎固めです。
問題の解き方に慣れて、完璧に基礎を理解するまで繰り返すことが大切です。
平均的な勉強時間は、平日2時間以上、休日は3~4時間ほどです。

偏差値が60~69の中学

偏差値60~69になると、難関校と呼ばれます。
基礎はもちろんのこと、基本問題の本質を理解しておく必要があります。
そうして、出題方法が変化したとしても問題なく解き方が分かるような応用力を身に着けておかなくてはいけません。

実力アップのためには、より多くの応用問題の解き方を覚えておく必要があるでしょう。
この偏差値帯を受験する生徒の多くは、得意科目が2科目以上あります。
しかし、得意科目に磨きをかけるばかりではなく、不得意科目をなくしていくのも重要です。
平均的な勉強時間は、平日が3時間以上、休日は4~5時間程度です。

偏差値が70以上の中学

偏差値70以上になると、全国でもトップクラスの難関校です。
ポイントとなるのは、問題毎の解き方を素早く正確に見抜いて、どれだけ時間をかけずに解答できるかという点です。

基礎問題、応用問題、発展問題、演習など様々な問題が出題されるので、そのすべてに素早くこたえられるようにするにはテクニックも磨く必要があります。
また、志望校によって出題傾向も大きく異なるのが特徴なので、それぞれの学校の過去問にも積極的に取り組んでいくべきでしょう。

平均的な学習時間は、平日が4~5時間、休日は8時間程度となっています。
難関校を受験するということを自覚している子どもが多いのですが、受験に入れ込み過ぎると自分では勉強を止められなくなり、声をかけられるまで続けてしまうこともあります。

勉強に集中することは、確かに大切です。
しかし、生活リズムを整えて十分な睡眠をとり、心身ともに健康を保つことも大切です。
そのために、親御さんも十分なフォローをするよう心掛けてください。

まとめ

中学受験に向けての勉強は、いくらやっても足りないような気がする、ということも良くあります。
特に、保護者としては子どもが遊んでいれば、つい勉強しろと言いたくなってしまうことがあります。
どのくらいの勉強時間が平均的なのかを知れば、その焦りも少なくなるでしょう。
また、勉強する時はする、それ以外の時間は自由にするといった切り替えも必要です。
子どもと二人三脚で、受験に成功するよう取り組んでいきましょう。

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