【2022年度版時事問題対策】東京オリンピック・パラリンピック

毎年、多くの中学の入試問題では毎年、時事問題が出題されています。
その年の重要な話題は、必ずチェックしておかなくてはいけません。
その中でも、特に注目したい話題の1つが東京オリンピック・パラリンピックです。
どのようなものか、また入試ではどんなことを問われるのかを解説します。

目次

東京オリンピック・パラリンピックとは?

日本では1964年以来56年ぶりとなる、2020年の東京でのオリンピック開催に向けて数年前から着々と準備が進められてきました。
チケットも前年5月に発売され、開会式のチケットの倍率は250~500倍にもなったそうです。

チケット代は、最も選手に近いA席で30万円と、かなり高額でした。
その金額にも関わらず、購入したいという人が殺到したのです。
なお、全体のチケットの倍率としては、およそ20倍前後となったようです。

しかし、そのオリンピック開催を妨げるものがありました。
それは、2020年から世界中に大流行した新型コロナウイルス、COVID-19です。
その感染拡大に伴い、2020年の東京オリンピック開催は延期となってしまったのです。

延期が決まってからも、開催日が未定の状態が続いて開催も危ぶまれていました。
また、無理だから中止にしようという声も、一部の国民から上がっていたのです。
しかし、様々な苦難を乗り越えて、東京遅れは2021年に無事、開催することができたのです。

その代わり、状況を鑑みて様々な初の試みもありました。
まず、オリンピックが延期されたのは史上初です。
さらに、無観客でのオリンピックもこれまではありませんでした。

もとから予定されていたものではSDGsにも関わる工夫もあり、東京オリンピック・パラリンピックのメダルは一般から集められた携帯電話やデジタルカメラなどの小型家電から収集された金属で作られました。

これ以外にも、聖火リレーのトーチには東日本大震災のアルミ建築廃材が再利用されていて、表彰台にも使用済みプラスチックが再利用されています。
このように、環境にも配慮した工夫が散見されるのです。

中学受験の出題傾向

中学の入試の時事問題でも、東京オリンピックに関連する問題が出題される可能性は高いです。
具体的には、どのような問題が出題されると予想できるでしょうか?

まずは、オリンピックの歴史に関する問題が出題される可能性があります。
第1回オリンピックが何年に行われたか、またその前身となったのはどのような大会か、その開催に尽力したフランスの男爵の名前は何か、などが出題されるかもしれません。

また、IOCとJOCについても出題されるかもしれません。
日本語での正式な名称、それぞれの現在の会長の名前や、組織の役割などが出題される可能性があるでしょう。
よく話題に上っていた、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会をJOCと混同しないよう、注意しなければいけません。

先程も言った、SDGsに関わる東京オリンピック・パラリンピックでの取り組みとして、メダルのことは出題される可能性が高いでしょう。
「都市鉱山から作る!みんなのメダルプロジェクト」というプロジェクト名やその取り組みの内容は、覚えておいた方がいいと思います。

その他の、アルミ建築廃材の聖火リレートーチへのリサイクルについても、出題されるかもしれません。
どこから出たアルミ建築廃材なのか、覚えておきましょう。

選手村のベッドには段ボールが使われていましたが、その強度を上げるために行われた工夫についても、問題となる可能性があります。
細かい計算などはさすがに出題されませんが、内部に細かく梁を増やしたなどの工夫については聞かれる可能性もあります。

大会終了後には、このベッドフレームはリサイクルされるのですが、そのリサイクル方法についても問題が出題されるかもしれません。
ベッドフレームは新聞紙などに使われ、マットレスはビニール袋などに再利用されます。

また、東京オリンピックでは選手に関して、史上初となる記録がいくつもあります。
その記録についても、問題が出る可能性はあります。
それでは、今回の東京オリンピックでの史上初の出来事には、どのようなものがあるでしょうか?

まず、日本の選手の記録として挙げられるのは、阿部兄妹の同日金メダル獲得です。
そもそも、兄と妹が同じオリンピックに出場できることが稀で、さらに2人とも金メダルを獲得、そしてその時間が同日中で30分も変わらないという点で、今後同じ記録は出ないだろうと言われるほどにレアな記録です。

また、東京オリンピックでは新しく、アーバンスポーツが競技種目として加わっています。
その結果、12歳11か月という史上最年少でのメダル獲得者が誕生しました。

ただし、過去にはアテネ大会で8歳のギリシャの選手が銅メダルを獲得したという記録や、パリ大会のボート競技でオランダの選手として出場した8歳の子どもがメダルを獲得した話があり、誰が本当の最年少メダル獲得者なのかは、五輪の歴史にある闇とされています。

人口34,000人の小国であるサンマリノの選手が、初めてメダルを獲得したことも話題になっています。
今大会では、3個のメダルを獲得しています。

また、五輪史上では初めて、トランスジェンダーの選手が出場しています。
元々は男性だった選手が女性へと変わり、女性選手としての出場でした。
この選手は、トランスジェンダーの選手が活躍できる一歩目を踏み出したものとして、この大会で現役引退を表明しました。;

オリンピック参加者のうち、女性選手が49%と男女比がほぼ均等となったのも、史上初です。
この大会で、ジェンダー平等のスポーツ界を創造する取り組みへの新たな節目となる、とも言われました。

これ以外には、トップクラスのテニス選手がラケットを観客席へと投げ入れる、前代未聞の振る舞いをしたことも話題となりました。
無観客だからけが人もありませんが、暑さによってメンタルにも影響が出たようです。

アメリカの体操選手は、競技中に途中棄権したのですが、順天堂大学で練習したことでメンタルヘルスの回復ができ、最終種目から復帰して銅メダルを獲得しました。
大会終了後は、順天堂大学への感謝をツイッターでつぶやいています。

ペラルーシの陸上選手が、帰国せずポーランドへの政治亡命をしたことも話題となりました。
ふがいない成績に、帰国した場合は大統領によって投獄される可能性もあったということで、確かに大会終了後には誹謗中傷のメッセージが多数届いていました。

金メダルを期待される選手が次々と予選落ちした東京オリンピックですが、その反面女子バスケ日本代表チームがジャイアントキリングを果たし、決勝まで進み銀メダルを獲得したのも、史上初の快挙です。

東京オリンピック・パラリンピックでは、このように多くの出来事がありました。
どれも、話題となったことで中学入試の時事問題で出題される可能性は高いと言えるでしょう。
学校の出題傾向を見て、どれが出題される可能性が高いのかを判断しましょう。

まとめ

東京オリンピック・パラリンピックでの出来事は、国内での出来事ということもあって他国で開催されるオリンピックよりも細かい点が注目されています。
その分多くの話題があるため、全体的な情報と共に詳細までチェックしておいた方がいいでしょう。
特に、開催するまでの取り組みなどには注目しておきましょう。
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講師一同、お待ちしております。

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