開成中学の傾向と対策

開成中学は、男子御三家といわれる学校の1つです。
毎年、高校から東京大学への合格者数がトップクラスの学校なので、非常に人気があります。
しかし、その入試も難関として知られているのです。
開成中学の特徴や、入試の傾向と対策について解説します。

目次

開成中学はどんなところ?

まずは、開成中学がどのようなところか、紹介します。
開成中学は、東京都荒川区にあります。
中高一貫の私立男子校で、学校法人開成学園が運営しています。

偏差値はおよそ71から77となっていて、東京都内では筑波大学附属駒場中学校に次いで2番目の高さです。
生徒数は、中学が1学年300人、高校が1学年400人です。
中高一貫校ですが、高校からの一般入学者も受け付けています。

開成中学は、1871年に創立された共立学校が前身となっています。
校名が開成になったのは1895年からで、その後、何度か名称が変更されて1947年に現在の開成中学校となりました。
また、開成高等学校は1948年に発足し、新制6年制の中高一貫校へと移行しました。

開成中学では、校名の由来にもなった開物成務という考え方を大切にしています。
これは、中国の古典の1つである易経から取られたもので、“人間性を開拓、啓発して、人としての務めを成す”という意味です。
創立以来、学校の精神や校風に大きな影響を与えているのです。

また、開成中学は生徒の自由を尊重していることでも知られています。
自主性、自立性を重んじて、生徒それぞれの積極的な自由を応援しています。
個性を認めてもらえるので、問題になるような生徒も少なく、いじめなどもまず起こりません。

開成の名物として、ボート部があります。
このボート部では、毎年4月に戸田漕艇場で筑波大学付属高校とボートレースを行っていて、2021年時点で46勝46敗と一進一退の攻防を続けています。
このレースでは、高校3年生から指導を受けながら中学1年生と新高校生が応援練習をして、当日に応援団と新入生が総出で応援するのが伝統となっています。

入試は毎年2月1日に実施されています。
受験科目は国語、算数、理科、社会の4教科で、合計310点で判断されます。
合格発表は、2月3日正午に学園のホームページに掲載されます。

開成中学の入試の出題傾向

開成中学の入試問題の傾向を、教科別に解説します。
開成高校は、算数が中学受験の中で出題レベルが最高峰であることで知られています。
他の強化もおろそかにはできませんが、算数には特に力を入れなくてはならないでしょう。

算数の問題では、まず規則性と場合の数の書き出しという問題が出されています。
これは、単に読むだけでは問題の本質が見えてこないのですが、条件に従って書き出していくと本質が分かるようになるのです。
問題の条件を読み取る力と、書き出しを正しく行う作業力が問われます。

算数の原点ともいえる、数の性質を問う問題も出されます。
式を用いて、数の特徴や理由などを考える必要があります。
また、旅人算とも言われる速さと比の問題も良く出題されますが、難易度は幅があります。

立体や平面の図形に関する問題は、以前であれば発想力を問われる難問が多かったのですが、近年では相似に着目した典型問題を組み合わせたものが多くなっています。
全体的に、考え方を書くスペースが大きいので、自分の考えをしっかりと書き込みましょう。

国語は、物語文、論説文、随筆文のいずれかが主に出題されます。
この中の1つということもあれば、2つ出題されることもあります。
開成の場合は、主人公が小学生ではない物語文など、受験生が共感し辛いものが良く選ばれます。
また、5年以上前に出版されたものが選ばれやすいのです。
設問の傾向は、中心となっているのが記述問題です。
しかし、漢字の書き取り問題も出題されます。
漢字は標準レベルのものなので、落とさないようにしましょう。

記述問題には、3つのタイプがあります。
出題された文章から抜き出して解答するものと、自分なりに解釈してまとめて答えるもの、自分の考えを答えるものです。

基本的には、与えられた文章から設問の指示に従った文章を探し、対比や因果などを論理的に考えることが求められます。
高度な情報処理能力を求められる問題なので、考えるだけでは答えが出てきません。

理科は、学校のレベルの割に難易度が高くありません。
1~2問は毎年難易度が高い問題も出題されますが、ほとんどは標準以下の難易度です。
そのため、ほとんどの受験生は正解して差が出にくい教科なので、時間配分にだけ気を付けましょう

記述、作図、選択、計算の4つの形式が万遍なく出題されます。
また、分野も生物、化学、物理、地学からそれぞれ出題されるのです。
そのため、苦手な分野を作らないようにするのが最も重要です。

社会は、毎年大問が2~5題、設問数は総計で50~70問出題されます。
歴史、地理、公民それぞれの問題が出題されることもあれば、融合問題が出題されることもあります。

記号や空欄記入の総合問題が多く、その他にグラフや図表といった資料の読み取り問題、開成中学や東京を中心としたご当地問題なども出題されます。
試験時間が40分しかないので、時間配分には注意が必要です。

開成中学の入試の対策

各教科の入試対策では、どういった点に注意すればいいのでしょうか?
入試対策のポイントを、教科別に解説します。
特に難易度の高い算数では、総合力が必要となります。
算数の中でも書き出しが必要な問題は、条件を素早く把握して手を動かしていくことが重要です。
書き出しながら規則性を見つけ、それを利用して式を立てるという発想を身につけるため、過去問をたくさん解いていきましょう。

数の性質に関しては、条件に合う式をとりあえず立ててみて、大まかな検討をつけます。
但し、難易度が高い場合は途中式などで部分点を狙いましょう。
速さと比を求める問題は演習量がすべてなので、難問も解いてやりやすい解法を見つけましょう。

図形に関しては、基本的な発想力を問われます。
典型問題を何度も解いて、計算違いをしないように注意しましょう。
全体的に記述スペースが多いので、部分点を得られる記述の方法についても学びましょう。

国語は記述問題が多く、毎年100~150文字の記述問題も出題されています。
まず、問題文を素早く読み取れる速読力と、重要な部分を見つけられる理解力、そして記述をまとめられる文章力が必要とされます。

どのような文章が出題されるのかはわからないので、幅広いジャンルの文章に対応できるように読み込んでおきましょう。
それ以外の設問内容に関しては、一定のパターンがあります。

入試に用いられる文章の題材は似通っているものが多いので、近い文章の入試問題の過去問をいくつも解いてみましょう。
物語文は、小学生には馴染みが無いものも多いので読み慣れておきましょう。

理科は難易度が低いため、点数を落とさないように注意しましょう。
そのためには、出題形式のパターンを踏まえて効果的に対策しましょう。
全体的に思考力が必要とされる問題が多いので、疑問を持ちながら学習していきましょう。

社会で問われるのは、知識量です。
とはいえ、丸暗記した知識では役に立たないので、各分野を関連付けて学習していく事が大切です。
資料の読取は素早くできるようにして、ご当地問題は定番なのでこれもしっかりと下調べしましょう。

まとめ

開成中学は、中学受験の中でも難関とされる学校です。
そのため、準備はしっかりと行わなければ、合格には結びつかないでしょう。
特色ある問題も多く出されるので、そういった問題は落とさないように対策をしておきましょう。

東京都で中学受験対策の家庭教師をご希望の方は、是非一度、代々木進学会にご連絡下さい。
お電話・メールどちらでもお問い合わせ頂けます。
講師一同、お待ちしております。

お問い合わせ・学習相談(無料)0120-21-5419 受付時間:10時から20時(祝日を除く月から金) 資料請求(無料):お問い合わせ・ご相談などもお気軽にどうぞ