中学受験のための通信教育ってどうなの? 通塾や家庭教師は必要?

中学受験のための通信教育ってどうなの? 通塾や家庭教師は必要?

中学受験というと、塾通いを連想する方が多いことと思います。一方で、部活や習い事との調整が難しい、近くに塾がないといった事情により、塾以外の勉強法を模索するご家庭もあることでしょう。その勉強法のひとつに、通信教育があります。通信教育でも中学受験に合格できるのであれば取り入れたいところですが、実際はどうなのでしょうか。こちらの記事でお伝えします。

目次

通信教育だけで中学受験対策はできる?

通信教育だけでも中学受験対策はできるのか、最初にその問いへの答えを申し上げるなら「できる」です。
ひと昔前までは、通信教育というと小学校の学習をサポートする勉強法というイメージが強かったかもしれません。しかし最近は、受験塾が通信教育も手がけるなど、中学受験に向けた通信教育も登場しています。上手に活用すれば、中学受験突破も決して不可能ではありません。

通信教育で中学受験勉強をするメリット

通信教育でも中学受験に対応できるなら検討の余地はありそうです。通信教育には通信教育ならではの次のようなメリットもあります。

費用が安い傾向にある

通塾や家庭教師に比べると通信教育は、総じて月々の費用が安い傾向にあります。
塾の場合、学年が上がるにつれて授業料もアップするのが一般的です。さらに受験学年である6年生ともなると、特別授業や講習会、模試など、通常の授業以外の費用もかさんできます。
しかし通信教育の場合は、毎月決まった教材が送られてくるというシステムです。そのため、基本的に一定の費用ですみます。

自分のペースで学習できる

通信教育のよさは、自分の生活パターンに合わせて自分のペースで学習できる点にあります。
塾に通う場合、その時間を確保しなければなりません。授業の実施曜日と時間は塾によって決まっているため、頑張って取り組んできた部活や習い事と時間がバッティングしてしまうこともあります。その場合、お子さまは、二者択一を迫られることに……。塾に行くとなると、往復する時間もかかってしまいます。
しかし、通信教育であれば部活や習い事との両立も十分に可能です。

塾通いの負担がない

塾に通うことは、子どもにとっても親にとっても思いのほか負担がかかります。
塾までの距離によっては、学校から帰ってきて休む間もなく出かけなければなりません。親が送迎する場合は親も塾の時間に合わせてスケジュールを組まなければなりませんし、子どもの体調管理にも気を遣います。
しかし、通信教育なら自宅で学習ができます。通塾にかかる時間を勉強に回すこともできますし、近くに塾がない地域でもしっかりと勉強できる点は、大きなメリットといえるのではないでしょうか。

通信教育で中学受験勉強をするデメリット

通信教育にメリットはあるものの、やはりデメリットもあります。その点もしっかりと確認しておきましょう。

勉強をサボってしまう可能性がある

通信教育は、自分でスケジュール管理をしながら進めていく必要があります。そのため、「今日は、疲れているから……」などと、つい勉強をしないままにすませてしまう可能性があることは否定できません。
1日さぼってしまうと、その遅れを取り戻すためには、次の日に2日分を頑張らなければならならず、それはそれで大変なことです。積もり積もって勉強しないままの教材がたまってしまうという実情もよく耳にします。通信教育のデメリットのひとつといってよいでしょう。

わからないところを放置してしまう

通信教育は、送られてきた教材だけで理解が深まるように作られています。しかし、そこは子どものこと。どうしてもわからないことも出てくるでしょう。塾や家庭教師を利用していればすぐに質問することもできますが、通信教育は、すぐに質問してすぐに解決することが難しい学習法です。そのため、わからないことを放置してしまう可能性があります。これは、積み重ねが重要な小学校の学習においては、危険なこと。デメリットともいえます。

通信教育で学ぶ場合、わからないことがあったときには親に聞くことを約束する、あるいは定期的に親が子どもの学習の様子を見るなど、親の関与を意識したほうがよいかもしれません。

ライバルがいない

塾に行けば中学受験を目指す子どもたちの中でもまれることになります。塾によっては、成績順のクラス分けです。そのような環境の中にいると、子どもたちの中に自然と競争心や向上心が芽生えてきます。
しかし、通信教育は自宅で学習する教材のため、周りにライバルがいません。自分のペースで勉強できるというメリットの裏側にあるデメリットといえそうです。

塾や家庭教師との併用

通信教育のメリットをうまく活かせば、通信教育だけで中学受験で合格を手にすることは可能です。しかし、お伝えしたようなデメリットもあります。塾であれば講師の目がありますし、教室に入ることで気持ちを勉強モードに切り替えて集中することもできますが、通信教育ではその点に少々不安が残ります。
デメリットや不安の解消を考えるなら、塾のフォローアップや家庭教師の併用が有効です。通信教育にプラスの力を取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

中学受験の勉強法を検討しているという方、通信教育はどうなのかなと思っている方は、どうぞお伝えした内容を参考にしてください。通信教育でも中学受験で合格を勝ち取ることはできますし、メリットもあります。一方でデメリットがないわけではありません。デメリットの解消には、塾のフォローアップや家庭教師との併用がおすすめです。お子さまの性格や家庭環境に合わせて考えてみてはいかがでしょうか。

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