中学受験の始め方を解説!やるべきことや入試までの流れとは?

中学受験の始め方を解説!やるべきことや入試までの流れとは?

お子さまの中学受験について考えようとするとき、どのような流れで物事を進めていけばよいのでしょうか。高校受験や大学受験とは違い、中学受験には親御さんの協力が必要不可欠ですし、お子さまにもそれなりの負担がかかります。まずは、その事実をしっかりふまえて考えましょう。具体的な中学受験の始め方、学年ごとのポイントについて、簡潔にまとめてお伝えします。

目次

中学受験を始める前にやるべきこと

中学受験を始める前に親子ともに知っておいてほしいのが、中学受験はお子さまにとって負担がかかるということです。

私立中学の入学試験問題は、小学校の学習内容を基礎とはしているものの、それを発展させた小学校では習わないような問題も多く出題されます。つまり、中学受験をするのであれば、小学校の授業とは別に受験に向けた特別な勉強をしなければならないということです。偏差値の高い学校ほど、いわゆる「難問」が出題される傾向にあり、思考力や分析力が培われていないと解くことができません。そのため、志望校に特化した勉強が必要とされているほどです。

また、多くの進学塾では、小学校3年生の2月から中学受験に向けた授業をスタートさせます。ゴールは6年生の1~2月ごろ。つまり受験勉強はかなりの長丁場になるということです。途中で成績が伸び悩むこともあるでしょうし、勉強ばかりの毎日に嫌気がさしてしまうこともあるかもしれません。中学受験は、漠然とした憧れでは乗り切ることができないくらい大変なものなのです。

まずは、中学受験についてお子さまとしっかり話し合うことが大切です。親が受験させたいと思っても、お子さまにその気がないのなら、やめたほうがよいかもしれません。本人の意志がなければ、どうにもならないからです。
必要なのは、お子さま自ら「この中学校に通いたいから勉強する」という志を持つことです。そして、中学受験でお子さまにかかる負担を、親もサポートする覚悟と持つことです。

私立中学には、その学校独自の素晴らしい環境があります。高校や大学の付属であれば、入学後の学校生活をのびのびと楽しむこともできるでしょう。ぜひ親子で受験の意義を確認し、目標を定めてみてください。

3・4年時にやるべきこと

中学受験をすることに決めたら、その後の過ごし方も考えていきましょう。学年ごとに分けて解説しますので、ご家庭なりのざっくりとしたスケジュールをイメージするうえでの参考にしてください。

3年生までの過ごし方

3年生までは、本格的な受験勉強の必要はありません。ただし、その後スタートする受験勉強においては、家庭での学習が必須です。そのことをふまえ、3年生までのうちに家庭学習の習慣をつけておくとよいでしょう。そうすれば、スムーズに中学受験の勉強を始めることができます。

学校外での学習方法を検討

4年生は、本格的な受験勉強を始める学年です。とはいえ、中学受験を家庭学習のみで乗り切ることは至難の業です。進学塾では、3年生の2月に新4年生のカリキュラムをスタートさせますから、塾に通うにしても家庭教師を依頼するにしても、早めに資料を取り寄せ、学校以外での学習方法を検討しておきましょう。体験授業に参加したり、入塾のテストを受けたりして、ある程度の目星をつけておくと安心です。

学校見学

受験へのモチベーションを高めるためにも、4年生のうちから学校見学に足を運んでみましょう。タイミングとしては、オープンスクールや文化祭をおすすめします。

5年時にやるべきこと

4年生から中学受験の塾に通っている場合は、そのカリキュラムにそって勉強を進めてください。特に対策をしてこなかった場合でも、5年生から始めれば、まだ間に合います。ぜひ次のことを実行していきましょう。

本格的な受験勉強を始める

塾や家庭教師のもとで、本格的な受験勉強をスタートさせます。このときに大切なのが、家庭学習です。進学塾のカリキュラムは、5年生のうちに6年生の単元が終わるように組まれています。スピードも早いので、家庭でも先取りを意識して勉強を進めていきましょう。

志望校の絞り込み

6年生になると、志望校別の授業を組む塾もあります。受験への意識を高めるためにも、5年生のうちに志望校を絞りこんでおくとよいでしょう。その際、いくつかのチェックポイントがあります。

まず、校風や教育方針に共感できるか、お子さまに合っているかということ。宗教を基盤にする学校も多く、学校ごとにカラーが異なるので、知名度や偏差値だけで選ばないことが大切です。偏差値は、高ければよいというわけではありません。合格ラインを示す指標であり、自分の学力に合っているかどうかを判断するものとしてとらえておきましょう。

そのうえで、通学時間も検討してみてください。中学生ということをふまえると、1時間以内の通学が望ましいといわれています。

6年時にやるべきこと

6年生は受験本番の学年です。すべきことを確認しておきましょう。

前半は総復習、後半は過去問演習

難問ぞろいの入試問題も、基礎の上に成り立っています。また、学力は復習することで定着していきます。そこで実行したいのが、総復習です。きちんとスケジュールを立てて、6年生の夏休みまでに終えるようにしましょう。9月以降は志望校の入試に合わせ、過去問題演習をこなしていきます。
夏休みや休みの日に実施される模擬試験も、できる範囲で受けておいてください。入学試験の練習にもなりますし、合格判定を志望校決定に活用することもできます。

願書の記入と出願

入学願書を取り寄せ、記入して出願します。受験票をしっかりと保管して、当日に備えましょう。最近はインターネット出願の学校も増えているため、自分の志望する学校の出願方法を事前に確認しておきましょう。

まとめ

中学受験の始め方について解説しました。これから中学受験について考え、動きをスタートさせるという方は、ぜひお伝えした内容を参考にしてみてください。大切なことは、お子さま自身が納得して受験に臨むこと、お子さまにも親にもそれなりの負担がかかると知っておくことです。志望する中学への入学を目指して頑張っていきましょう。

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