中学受験には必要不可欠!「相談会」の活用法
みなさんは、どのような方法で受験校探しをしていますか?
情報収集は自宅でもできますが、せっかくですから、リアルな声も参考にすべきです。
その際に役立つのが「相談会」です。
しかし、ただ相談会に行っただけでは意味がありません。
どのような面持ちで参加すると、受験校選びに活かすことができるのでしょうか?
相談会に参加するにあたっての基本事項
相談会と言っても、主催ごとに参加校や実施内容に違いがあります。
一校でも多くの情報を集めるためには、どのような心構えで行くと良いのでしょうか?
まずは、参加するにあたっての基本事項をご説明します。
相談会は、大規模なイベントです。
従って、のんびり学校ブースを回ることは、情報収集の場として活用できていないことになります。
効率よく回るためにも、以下のルールを念頭において行動してみて下さい。
- 知らない学校ブースも積極的に見学してみる
- 相談内容は、一校あたり10分~15分程度で済ませるようにする
- 人気の学校の場合、整理券の存在や臨時のミニ説明会の開催を確認する
- 列に並ぶ際は、時間をずらし、人の少ない時間帯にする
- 人が多すぎる場合は、先に他の学校ブースを回るようにする
上記のルールは、制限時間内で複数の学校の情報を集めるためにも、必須のルールになります。
特に注意すべきは、人気校で人が集中している場合です。
その状態で列に並んでしまうと、待ち時間が発生してしまい、見てみたい学校ブースに行けなかったということも少なくありません。
効率よくブースを回るということで、意識して動いてみましょう。
学校ブースでも、人が集中している場合は、整理券を配布したり、別途説明会を開催したりします。
学校側も参加者が効率よく情報収集できるお手伝いをしますから、不明な点は遠慮なく確認して対応するようにすると、スムーズに進みます。
また、質問する時間も大切です。
気になる学校で聞きたいことがたくさんあるのは分かりますが、他にも質問したい人が待っています。
これは、相談会に参加する上でのマナーになりますから、質問項目を絞って10分~15分程度に収めるようにして下さい。
さらに、相談会ごとに時間制限や入れ替え制といった、事前ルールを設けています。
それをしっかり頭に入れておかないと、あっという間に時間切れになってしまうこともあり得るでしょう。
従って、参加前に開催ルールを確認し、当日の行動をシミュレーションしておくと、様々な事態にも対応しやすくなります。
相談会の活用のカギは学校への「質問」にある
そして、相談会活用のカギは、学校側への質問にあると言っても過言ではありません。
しかし、質問をして良いと言っても、何を聞くべきか悩んでしまいます。
経験者は以下の質問内容を通して、相談会を志望校選びに活用していました。
- 複数の学校に同じ質問をしてみて、先生方の対応を見てみる
- あえて学校の問題点を質問で聞いてみる
- 入試問題についての質問
基本的に、質問は些細なことでも、何でも構いません。
仮に、何から聞くべきかを迷った場合は、上記の内容を参考にしてみて下さい。
具体的な質問の意図について、少しお話ししましょう。
まず、複数の学校に同じ質問をすることですが、同じ質問でも学校によって考え方や対応の仕方が異なります。
これは、学校の教育方針が関係してきますので、具体的な違いを知るチャンスになります。
例えば、文化祭や体育祭の内容について質問してみるだけでも、学校の違いが見えてきますので、質問項目の一つに入れておくと良いでしょう。
2つ目は、学校の問題点を質問することです。
一般的に、問題点に関しては学校側もなるべくなら避けたい内容です。
しかし、質問に対して素直に対応し、解決策まで話してもらえると、学校の見方や信頼度が変わるかもしれません。
また、同じ課題に対する質問に対し、複数の先生方から同じ回答が得られると、学校全体の方針が定まっていると捉えることもできます。
先生方の認識の共有ができているかどうか、その判断にも役立てるのです。
特に、学校生活に不安を感じている場合は、質問しても良いでしょう。
例えば、勉強についていけるのか、いじめられないか、という内容でも構いません。
3つ目は、多くの人が気になる入試問題についてです。
学校ブースによっては、稀に作題担当の先生がいることがあります。
問題作成に関わっている先生がいる場合、詳しい話を聞けるかもしれません。
例えば、出題傾向の変更があるかどうか、勉強はどうすべきかといった些細なことで構いません。
一般的な入試対策本以上の内容を聞くことができる可能性がありますから、志望度が高いほど聞いておくべきです。
今回は、3つの質問内容に触れましたが、どれも難しい質問になりません。
「こんなことでも良いの?」という内容でも構わないのです。
学校の先生方も質問対応に慣れていますから、「聞きたいこと」を素直に話して下さい。
事前に質問内容を考える時間がある場合は、ホームページや受験案内、学校パンフレットをよく読んでおきましょう。
実際の参加者の中には、受験案内やパンフレットの聞きたい箇所に付箋を付けて、冊子を使いながら質問をしている方もいます。
これは、とても良い活用法なのです。
抽象的な質問をされるより、具体的な情報を基にして質問された方が、知りたい内容をピンポイントで聞くことができます。
意外と、先生方もこの方法を取った方が回答しやすいですから、パンフレット等を見て終わりにしてはいけません。
相談会の際にも活用すると、知りたい情報が集めやすくなります。
もちろん、相談会までに時間が取れない場合でも、質問して構いません。
その際は、事前準備の時間が取れない分、リアルな声を聞いた上で質問するのもアリです。
同じような疑問を抱いている方は多いですし、先生方も丁寧に対応してくれますからご安心下さい。
まとめ
今回は、2021年度の中学入試を踏まえた、受験校の選び方について解説しました。
受験校の情報収集や分析は、合格したいという強い意思形成や、理想とする生徒像を把握する上で大切なことです。
さらに、コロナに配慮した試験内容になる可能性もありますから、多角的な視点で考えるようにしましょう。
学校によっては、前年との違いが大きく出ることもあります。
じっくり時間をかけて検討するようにして下さい。
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