日能研の全国公開模試とは?

日能研の全国公開模試とは?

中学受験を志している人は、色々な模試を受けるでしょう。
その結果を見て、志望校を検討することも多いでしょう。
様々な模試が実施されていますが、その中でも3大模試といわれる模試は特に重要です。
今回はその3大模試の1つである、日能研の全国公開模試について解説します。

日能研の全国公開模試とは?

日能研では、首都圏を中心として全国の小学生が参加する模試を開催しています。
毎年、およそ12,000人もの受験生が参加している模試で、日能研の生徒ばかりではなく外部生も多数受験しています。

全国公開模試は、その中でいくつかの種類に分けられています。
4年生から6年生までが受けられる実力判定テストや、5年生向けのPRE合格判定テストもその中に含まれています。
ただし、4年生は実力判定テストだけ、5年生は実力判定テストとPRE合格判定テストの2つしか受けることはできません。

6年生を対象としたテストは、以下のようになっています。
・実力判定テスト
・志望校選定テスト
・志望校判定テスト
・合格力実践テスト
・合格判定テスト
・合格力完成テスト・ファイナル256

開催される時期としては、まず2月と4月に実力判定テストが計3回行われ、5月には志望校選定テストが2回行われます。
6月には、志望校判定テストが1回実施されます。

その後、8月から12月にかけて合格判定テストと合格力実践テストが、それぞれ5回ずつ行われます。
そして、12月と1月に合格力完成テスト・ファイナル256が合わせて3回行われます。

この合計19回にわたるテストをすべてまとめたものが、「全国公開模試」と呼ばれています。
では、それぞれのテストの内容について、解説していきます。

実力判定テストの内容

最初に行われる実力判定テストは、中学入試問題を基に作成された問題によって、自分の実力を判定するテストです。
現在の実力を知ることで、合格するために必要な力と身に着けておきたい力が何か、確認できます。

テストの結果は、点数と偏差値で示されます。
偏差値は、5ポイント刻みで人数分布が示され、自分がその中のどこに位置するかが一目でわかるので、受験者の中での自分の位置がすぐに確認できます。

正誤一覧表で、どの問題を間違えたのかがわかります。
正誤以外にも、正答率と誤答率、無回答率も示されます。
ここで重要なのが、どれだけ正解できたかということよりも、どれを間違えたのかという点です。

正解した問題は、次に似たような問題が出されても正答できる可能性は高いでしょう。
それよりも、間違えた問題を次に間違えないため、なぜ間違えたのか、どう解けばいいのかをしっかりと身に着けることが大切なのです。

志望校選定テストの内容

志望校選定テストは、日能研が持っている700校以上の私学のデータを基にして、それぞれの中学を受けた際の合格率を示すためのテストです。
この結果から、自分の志望校をよりリアルに決めることができます。

テストを受けると、志望校選定のための情報が確認できます。
それぞれの学校で、合格最低偏差値とR2(合格可能性20%)から、R4(合格可能性80%)までの偏差値を表示します。

テスト結果とその情報を基にして、志望校の併願パターンを地域・成績を考慮して提示されます。
他地域の中学受験を検討している場合は、会員用Webサイトから自由にエリアを選んで表示できます。

テストの結果は、設問ごとの正誤情報と採点結果、それぞれの解説と正答、基本的な成績情報や志望校選定のグラフです。
志望校を決めかねている場合も、これを基にいくつかの学校に絞り込むことができるでしょう。

志望校判定テストの内容

受験を控えた夏に行われる志望校判定テストでは、今の自分の実力と志望者動向などを把握して、志望校までどのくらいの距離があるのかを確かめることができます。
志望校を絞り込んで、そこに合格するための準備を始めるためのテストです。

テストの結果から、志望校に合格できる可能性を確認できる「志望校判定情報」では、偏差値を基にして「検討」「努力」「可能」の3つのエリアで表示されます。
合格可能性が50%になるR3からが、可能ゾーンです。

このテストを受けた人には、来年度の入試に向けた志望者動向という資料が無料で配布されます。
これを見て、志望校選択や受験校決定などを行います。

テスト結果として表示されるのは、以下の5点です。
・設問ごとの正誤情報
・答案画像による採点結果
・設問ごとの解説・解答
・教科ごと、全体それぞれの偏差値などの基本成績情報
・志望校ごとの判定グラフ

合格力実践テストの内容

合格力実践テストは、今まで培ってきた知識や技術を、得点力へと変えるテストです。
テストの内容は、記述に特化している難問か、オールマイティな内容の総合のどちらかを選択できます。
申し込みの際は、志望校を1校選択する必要があります。

テストの結果は、まず集計結果が示されます。
実際の順位の他、自分が間違えた問題の中で、全体の正答率が高いものを正解した場合は何位になっていたのかということも表示され、1点の違いでどう変わっていくのかが明確になります。

事前に志望校を登録することで、その入試での出題頻度が高い分野の問題から正誤表が並びます。
これを見ることで、課題や弱点を知ることができます。
特に、正答率が50%以上の問題については、徹底的に復習しましょう。

この試験でわかるのは、以下の通りです。
・設問ごとの正誤情報
・答案画像による採点結果
・設問ごとの解説・解答
・基本成績情報
・志望校頻出分野順成績情報
・合格答案例
ちなみに、この試験では偏差値は表示されません。

合格判定テストの内容

合格判定テストは、いよいよ入試本番が近づいてきた時期に行われる、全国公開模試の中でもメインとなるテストです。
志望校は、A判定登録校は8校、B判定登録校は4校まで登録できるので、合計で最大12校まで登録できます。

また、このテストは全国で受験するため、日能研教室以外でも中・高・大学等の外部会場も用意されます。
本番さながらの雰囲気の中で、受験することができるでしょう。

結果は、まず受験校ごとの合格判定グラフが表示されます。
さらに、受験生の中の志望者ない順位も知ることができます。
志望校別に、画面上で簡単に切り替えてみることができ、平均偏差値からみる志望校のグラフなども見ることができます。

この判定は、日能研がこれまで積み重ねてきたデータをもとに行われるので、R4偏差値と同様の精度を持ち合わせています。
つまり、この結果はかなり信頼できるものといえるでしょう。

問題ごとの正答率も、志望校別に表示されます。
志望者の中で、自分が間違えた問題をどれだけの人が正解しているのかがわかるので、ほかの受験者とのギャップを明確に知ることができます。

また、志望校が同じ人がどのような併願をしているのか、その状況も知ることができます。
併願パターンごとの、志望者人数も知ることができます。
併願校を決める際には、参考になるでしょう。

合格力完成テスト・ファイナル256の内容

志望校に応じた出題形式で行われ、合格力を完成させるためのテストです。
繰り返し受けることで、弱点を最終チェックできます。
本番を控えて、ためし受験としても活用されるテストです。

受験者1人ひとりに、合格力を高めるにはどうしたらいいのかという処方箋シートが表示されます。
これに取り組むことで、弱点を克服しながら入試対策ができます。

まとめ

日能研の全国公開模試は、目的別に6つのテストがあります。
特に受験生が多いのは後半に行われる合格判定テストですが、それ以前の模試を受けていくことで自分の弱点を把握し、実力を段階的に引き上げていくことができるため、できる限りすべて受験するのがおすすめです。
模試の結果と、日能研の持つ豊富なデータから志望校の合格判定など高精度で行われます。
首都圏で中学受験対策の家庭教師をご希望の方は、是非一度、代々木進学会にご連絡下さい。
お電話・メールどちらでもお問い合わせ頂けます。
講師一同、お待ちしております。


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