塾に通う時間帯は何時頃? 部活や習い事、休日のお出かけは可能?
中学受験を目指して塾に通うと、部活や習い事との両立が難しくなるという声を耳にします。
確かに塾に通う曜日や時間帯によっては考え直さなければならないこともありそうですが、実際のところはどうなのでしょうか。
世間の声に惑わされず、お子さまにとってベストな判断ができるよう、通塾の時間帯や曜日についてまとめました。ぜひ参考にしてください。
目次
小学生が塾に通う時間帯は?
まず、中学受験を目指して小学生が塾に通う場合の時間帯を確認しておきましょう。
小学生の場合17時から21頃まで
具体的な時間帯は塾によって異なりますが、小学生の授業時間は、おおむね17時から21時ごろまでで設定されています。学校が終わってから通うことを考えると、17時ごろから始まるというのは妥当なラインではないでしょうか。
終了時間については、多くの塾が、学年が上がるにつれて遅くなっています。それだけ学習量が増えるということで、受験に向けての勉強が本格的に始まる4、5年生は17時から20時ごろ、受験本番の学年である6年生は21時ごろまでとする塾が多いようです。
一回の授業時間は60分から90分
次に授業時間について見てみましょう。難関校への合格者を多数輩出することで知られるサピックスでは、次のようになっています。
4年生の1日の時間割は、60分授業が3コマです。5年生になると90分授業が2コマです。トータルの時間は変わりませんが、1コマ当たりの授業の密度が濃くなるということです。6年生になると80分授業が3コマ。1コマ当たりの時間は5年生より短くなりますが、3コマあるのでトータル240分の授業です。
塾によっては、どの学年でも同じ授業時間を設定しているところもありますが、傾向としては、高学年になると授業時間が長くなるととらえて差し支えないでしょう。
小学生が塾に通う日数
次に、塾に通う日数について見ていきましょう。
週2回から3回塾に通う
4年生までは多くの塾が、週2日程度の通塾ですが、5年生になると週3日となるところが多くなります。さらに6年生になると、土曜日や日曜日に特別授業が設定されることもあります。つまり、4、5年生では週に2日、6年生になると最低でも週3日、多いときには週に5日塾に通うケースもあるようです。
休日のお出かけはできる?
5年生までであれば、基本的に授業は平日のみなので、お出かけはできます。ただ、6年生になると少々難しくなるかもしれません。先ほどご紹介したサピックスをはじめ多くの塾では、土曜日や日曜日にも授業や特別講座を設定するためです。公開模試が実施されることもあります。
家族旅行などを計画したい場合は、塾のスケジュールを確認し、夏休みなど学校が長期休暇に入っているときや、テストが終わった直後などに狙いを定めるとよいのではないでしょうか。
塾に通いながら習い事や部活を続けられるのか
お子さまが習い事や学校の部活に参加している場合は、塾と両立できるかどうかも気になるところです。実際はどうなのでしょうか。
4、5年生のうちは両立も可能
先ほどもお伝えしたように、ほとんどの塾では、4、5年生の通塾は週に2日となっています。お子さまに「続けたい」という気持ちがある場合、塾と、習い事や部活動の曜日が重ならなければ、十分に両立できると考えて差し支えないはずです。もしも習い事の曜日と通塾の曜日が同じになってしまったときには、習い事の曜日や時間帯の変更について相談してみてはいかがでしょうか。
ただ、6年生の場合は、両立が難しくなることも考えられます。通塾の日数が増える分、学習量も増え、家庭学習の比率も高めないとついていけない可能性があるからです。もちろんお子さまの気持ちが第一ですし、絶対に無理というわけではないので、とりあえず両立を目指してみてはいかがでしょうか。その上で、どうしても無理そうなときに、どうするかを検討することも方法のひとつです。
習い事と受験、どちらを優先するか?
習い事と受験、どちらを優先するかは判断の難しいところですが、大切にしたいのは親子でよく話し合うこと、お子さまの気持ちも尊重することです。習い事を続けるにしてもやめるにしても、お子さま自身も納得できるように進めていきましょう。
受験が大事なことはわかるけれど、習い事や部活も大好きで、どちらかひとつを選べないというお子さまもいます。それなのに親の一方的な判断で受験を優先させてしまうと、親子のコミュニケーションがぎくしゃくしたり、勉強に身が入らなくなったりという恐れも……。こうなってしまっては、受験を優先した意味がなくなってしまいます。
どうしても塾と習い事や部活との両立が難しく、でも、どちらかをやめられない場合は、家庭教師という方法もあります。家庭教師なら授業に関しては比較的自由がききますし、習い事や部活との両立も可能です。自宅に教えにきてくれますから、通塾の必要がなく、時間にゆとりができることもメリットといえます。
まとめ
習い事や部活をしながら塾に通う場合は、お伝えした塾の時間帯や日数を考慮して検討してみてください。場合によっては家庭教師に勉強を見てもらうことも方法のひとつです。ぜひお子さまの気持ちも尊重しながらよく話し合い、よりよい道を進んでいけますようにと応援しています。