サピックスへの通塾で親が注意することとは? 家庭での取り組みや送迎について紹介します

サピックスへの通塾で親が注意することとは? 家庭での取り組みや送迎について紹介します

数ある中学受験塾の中でも、御三家をはじめとした難関校への合格者数の多さで群を抜いているのがサピックスです。志望校合格を目指してサピックスに通うことを決めたご家庭、現在検討中というご家庭もあるかと思いますが、サピックスは親のフォローが欠かせない塾でもあります。具体的にどのような関わりが必要になるのでしょうか。送迎に関することも含め、この記事でお伝えします。

サピックスとは?

サピックスは中学受験をする小学生のための塾で、「四谷大塚」「早稲田アカデミー」「日能研」と並び「四大受験塾」として名をはせている塾です。特に、首都圏において「御三家」と称される有名難関中学校への合格者が多く、4つの塾の中において抜きん出た存在になっています。
クラス編成は、成績順です。入室に際してはテストを受け、その点数によってクラスが振り分けられます。その後も頻繁にテストが実施され、そのたびにクラス替えが行われることはサピックスの特徴のひとつといってよいでしょう。

指導は、徹底した復習中心主義をとっています。授業で使う教材も当日配布するというシステムになっていますから、そもそも予習を前提としたカリキュラムになっていないということです。
「復習中心」というと「予習するよりは負担が少ないのでは?」と考える方も多いようですが、サピックスの授業はスピードが非常に早く、レベルの高さも相当なもの。しかも家では宿題もこなさなければなりません。自力でついていけるのは、上位のクラスに在籍する一握りの子どもだけといわれているほどです。

具体的な流れとしては、当日配布の教材『デイリーサピックス』で授業を受け、次回の授業の初めに『デイリーチェック』というテストで、その理解度を確認します。つまり、『デイリーチェック』で得点するためには、『デイリーサピックス』や復習教材『デイリーサポート』を使って家庭学習をするというサイクルを定着させる必要があるということです。ほかにも補助教材で家庭学習をすることが求められますし、月に一度の『マンスリーテスト』、年に数回実施される『組分けテスト』などにも備えなければなりません。

お子さまひとりでこのような流れを管理し、スケジュールを組んで勉強することは、かなり難しいのではないでしょうか。「サピックスは、親も関わりながら学習する塾だと思っておいたほうがよい」といわれるゆえんです。

サピックスの費用は?

次にサピックスに通う場合の費用について見てみましょう。
サピックスの授業料は、ほかの大手塾に比べるとやや高めです。入室金33,000円のほか、4年生以降の基本的な授業料は次のようになっています。
4年生が40,000円程度、5年生が55,000円程度、6年生が60,000円程度。そのほかに問題集などの実費がかかります。

サピックスに通う上での注意点

それでは、サピックスに通う場合、どのようなことに気をつけたらよいのかを確認しておきましょう。

休憩時間はある?食事はどうする?

まず、休憩時間と食事についてです。
サピックスの時間割は、次のようになっています。
5年生は1コマ90分授業で、1コマ目が17:00〜18:30、2コマ目が18:30〜20:00。6年生は1コマ80分授業で、1コマ目が17:00〜18:20、2コマ目が18:20〜19:40、3コマ目が19:40〜21:00。
これでわかるように休憩時間はなく、5年生では17:00~20:00まで、6年生になると17:00~21:00まで食事をとることができません。塾に行く前に軽食を用意して食べさせておく、あるいは夕食の時間を早めに設定するなどの調整が必要といえます。

車での送迎は可能か

次に送迎についてです。
最近は、塾や習い事の際、車で送迎をするご家庭も増えてきました。確かに目的地まで送り届ければ、親としては安心です。しかし、交通量の多い道路で一時停車したり子どもが乗り降りしたりすることには、思わぬ危険も伴います。
そのためサピックスでは「子どもの安全確保を第一」として、自転車の利用や校舎前までの車の送迎は不可としています。授業終了後は、必要であれば教職員が最寄り駅まで誘導してくれることになっているので、通塾の際は徒歩、あるいは公共の交通機関の利用を考えてください。どうしても車での送迎が必要な場合は、塾から少し離れた広い場所で待ち合わせるようにしましょう。

教材の管理が必要

最後に教材についてです。
サピックスは、配布される教材の多さでも定評があります。冊子形式になっていれば管理もしやすいのですが、例えば授業時に配布される『デイリーサピックス』は、プリント形式の教材です。帰宅してこまめに教材の整理をしていかないと、収拾がつかなくなってしまいますし、学校の教材と混ざってしまっては大変です。
そういった事情をふまえ、サピックスの教材は専用の保管場所を確保して管理することをおすすめします。年間を通すとかなりの量になるので、専用の棚を用意し、ファイルやボックスに整理するとよいでしょう。
さらに、整理整頓に関しては、親御さんの力を貸してあげてください。すべてをお子さまにまかせるのは、かなりの負担です。実際、多くのご家庭では親御さんが教材整理を担当しているようです。

まとめ

サピックスの特徴、送迎に関するサピックスの方針についてご紹介しました。夕食の時間調整、教材の管理、学習スケジュールの調整など、親御さんの関わりは多岐にわたります。サピックスへの通塾を考えている場合はこの記事を参考にして、ぜひお子さまとも話し合ってみてください。

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