サピックスの6年生のカリキュラムと勉強方法とは

サピックスの6年生のカリキュラムと勉強方法とは

受験本番の学年となる6年生。サピックスでは、1月から2月にかけて実施される入試に向け、5年生の2月から万全のカリキュラムを組んでいます。サピックスで志望校合格を目指すお子さまも大勢いらっしゃることと思いますが、心がけたいのは、勉強方法をしっかりと把握し、実力を確実なものにすることです。
この記事では、6年生の後半から新しく加わる講座も含め、サピックスのカリキュラムについて解説します。

6年生は志望校受験に向けた実践の時期

6年生は、志望校を本格的に絞り込み、なおかつその学校に必ず合格できる力をつけるべく、学習を積み重ねていく時期ですが、サピックスでは、大きく2期に分けて授業を展開していきます。まずは、その傾向を確認しておきましょう。

6年の前半は最後の復習期間

サピックスでの6年生前半の位置づけは「基礎を固める時期」です。

5年生までの授業でも、徹底した復習中心の勉強法で基礎を固めることに力を入れてきました。しかし、その勉強も、夏休みまでです。9月以降は、基礎ができていることを前提に、志望校に的を絞った授業が始まります。そのことを念頭に置いて、前半の授業に臨むことが大切です。

6年の後半から始まる「難関校SS(サンデー・サピックス)特訓」

6年生の後半と位置づけられる9月以降は、「難関校SS(サンデー・サピックス)特訓」と命名された講座が、新たなカリキュラムとして加わります。この講座は、9月から1月までの日曜日に実施される集中特訓で、入試当日に最高の学力パフォーマンスが発揮できるようにと用意されたものです。

講座は2つのタイプのうち、どちらかを選択します。
ひとつは志望校の出題傾向を分析し、その学校に特化して問題を解く力をつける「志望校別講座」、もうひとつは、苦手科目や学力アップをはかりたい教科を集中して学ぶ「単科講座」です。志望校別講座は1コース、単科講座は2科目が選択できるようになっています。

5ヵ月間を通して実施されるのは、14回の授業および多角的に実力をはかるための4回のテストです。中学受験では精神面の強さも必要とされますが、その強化をはかることも目的のひとつ。志望校合格に向けて、学力プラスαの力が効果的に身につくように考えられた講座です。

サピックスの6年生のカリキュラム

サピックスでは6年生のカリキュラムを5年生の2月からスタートさせます。受験本番の日程は、地域によって多少異なりますが、1月から2月にかけてです。つまり、約1年をかけて合格する力を養っていきます。

6年生がサピックスに通うのは週3回以上

サピックスで学ぶ場合、6年生の通塾回数は週3回以上です。

首都圏の教室の場合は、算数A・Bと理科を学ぶ日、国語A・Bと社会を学ぶ日の週2回に、志望校別特訓が行われる土曜日が加わります。
関西圏の教室の場合は、算数A・Bと理科を学ぶ日、国語A・Bと特算を学ぶ日の週2回。選択制となっている社会の学習および、志望校別特訓が土曜日に実施されます。
首都圏、関西圏ともに通常授業は1コマ80分、志望校別特訓は1コマ75分です。

さらに9月からは、日曜日の講座「難関校SS特訓」が始まります。この講座も含めると、週に4日はサピックスに通うというスケジュールになります。
参考までに、日曜日の講座の授業時間は、志望校別講座の場合は80分が4コマ、単科講座の場合は100分が2コマとなっています。

学習の流れ

学習のおおまかな流れは、5年生までと変わりません。授業で学習した内容を家庭で復習して定着させ、テストで学力診断をするという流れです。
ただし、テストの種類は5年生よりも増えます。通常授業で実施される「マンスリー確認テスト」「復習テスト」などのほか、「志望校判定サピックスオープン」「合格力判定サピックスオープン」「学校別サピックスオープン」といったテストも用意されています。

6年生からの学習のポイント

効率的に学習を進めるためにも、ポイントを確認しておきましょう。
基本は、冒頭でお伝えしたように、夏休みまでの前半で基礎をしっかりと固めることです。苦手科目や弱点がある場合も、9月までに頑張って補強しておきましょう。9月以降は受験本番に向けた実践を積み重ねていくことになるので、6年生の前半は志望校合格のために、非常に重要な時期だといえます。

学力を定着させることが大切

学力の定着をはかるためには、何度も復習することがいちばんの方法であり近道であるというのがサピックスの考え方です。苦手な科目や分野も、何度も繰り返し学習すれば必ず克服できます。しっかりと復習をして、確かな学力を身につけることを目指しましょう。

教材を整理整頓する

よく知られているように、サピックスで配布される教材の量は膨大です。6年生が始まる前に、そして始まって以降も整理整頓を心がけて、家庭学習に役立てていきましょう。
ただ、お子さまひとりに任せてしまうのは、量が多いだけに負担かもしれません。できれば親御さんの手で分類と整理することをおすすめします。お子さまも心強く感じるはずですし、そのほうが教材を効率的に活用できるのではないでしょうか。

まとめ

サピックスの6年生のカリキュラム、学習の流れはお伝えした通りです。受験本番の学年ということもあり、授業回数もテストの回数も増えます。ただ、1年間の期間限定といえば期間限定のこと。共働きなどで親御さんの協力が難しい場合は、家庭教師をつけてお子さまをサポートすることも検討してみてはいかがでしょうか。ぜひ、親子で力を合わせて合格を勝ち取りましょう。

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