サピックスの4年生のカリキュラムと勉強方法とは

サピックスの4年生のカリキュラムと勉強方法とは

中学受験塾の多くは、新小学4年生、具体的には3年生の2月から受験に向けてのカリキュラムをスタートさせます。
難関校に多数の合格者を出すことで知られるサピックスも同様です。
ただ、塾によってカリキュラムの組み方や指導に関する方針は、まったくと言って良いくらい異なるものです。
サピックスの4年生では、どのようなカリキュラムが組まれているのか、勉強方法とあわせて解説します。

4年生時のサピックスは基礎を固める時期

サピックスでは4年生を「思考力と記述力を身につける重要な時期」と位置づけています。
また、日常生活に学習の時間を定着させることも、4年生の方針のひとつです。
そのようなことをふまえ、4年生では次のような指導がされます。

4年生の学習量は比較的少なめ

授業の学習内容も宿題も多く、「こなすのが大変」といわれることも多いサピックスですが、実は4年生の学習量はそれほど多くはありません。
これは、サピックスの5・6年生の学習量と比べても言えることですし、他塾の4年生のカリキュラムと比較しても言えることです。
サピックス生の問題の量だけで比較した場合、4年生は5年生の3分の1から半分程度の学習量となっています。

4年生のうちに基礎を身につける

サピックスの4年生では、基礎を確実に身につけることを目指しています。
「基礎」というのは、単元学習の内容にプラスして、思考力および学習リズムの形成までを含んだものです。
入学試験では難問が課せられることが多々ありますが、それもすべては単元学習を基礎とした上に成り立っています。
その上で難問を解くためには、自分で考える力が必要ということです。サピックスでは、その土台を4年生のうちに築くことを目指しています。
中学受験では塾に通うだけではなく、家庭で復習して知識を定着させることも大切です。
サピックスの4年生は問題量が少ないため、「通塾と家庭学習」というリズムも作りやすくなっています。

サピックスの4年生のカリキュラム

ほとんどの中学受験塾がそうであるように、サピックスでの4年生のカリキュラムも小学校3年生の2月からスタートします。
概要は次の通りです。

4年生がサピックスに通うのは週2回

4年生の授業は、首都圏の教室では週に2回、行われます。
算数A・算数B・理科」の日と、「国語A・国語B・社会」の日の2回で、各科目の授業時間は60分です。つまり、60分×3コマの授業を受けに、週に2回通うことになります。
関西圏の教室の場合は、首都圏との入試科目などの違いにより、週3回の授業があります。「算数・国語・理科」の日が週2回と、「社会」の日が週1回です。授業時間はどの科目も60分となっています。

首都圏では、上位校は「国語・算数・理科・社会」の4教科、中堅校は「国語・算数」の2教科での入試が主流ですが、関西圏の上位校では「国語・算数・理科」の3教科としているところが多いことが、時間割が異なることの理由です。

学習の流れ

おおまかな学習の流れは以下のようになっています。

オリジナル教材『デイリーサピックス』で授業を受けます。授業は討論形式で、知識詰め込み型ではありません。なお授業では『デイリーチェック』という知識確認のための小テストも実施されます。
授業を終えたら、家庭学習です。授業で使った『デイリーサピックス』で復習をしましょう。
その後、『マンスリー確認テスト』『復習テスト』『実力診断サピックスオープン』などの各種テストで、学力の定着度を確認、日々の学習方針に反映するというのが、おおまかな流れです。

科目別の勉強のポイント

最後に科目別の勉強のポイントについてまとめておきましょう。

サピックス4年生の算数の学習

サピックスでは算数の基礎学力として何よりも大事にしているのが「計算力」です。そのため、分数や小数の割り算やかけ算もふくめ、計算に関することはすべて4年生のうちに身につけるようになっています。
そのうえで、「つるかめ算」「過不足算」など、算数的な発想が身につく問題、思考力を養うための問題に挑戦し、難しい問題であっても、自分なりに考えることでひらめきや直感力が身につくようになっています。

サピックス4年生の国語の学習

4年生の国語では「新たな言葉と出会い知ること」「文章を主体的に読む姿勢を育てること」そして「長文を読んで自分なりの意見や考えをまとめること」という3点に主眼を置いた指導がされます。
長文読解では、構成が複雑な文章に取り組むこともあります。読み解くことも大変ですが、さらに自分の意見をまとめることが要求されます。こうなると、一発で正解することはめったにないのですが、講師がひとりひとりの答案を見ながらヒントを出すなどして、子どもが自分の手で解答できるようにと導いていきます。

サピックス4年生の理科の学習

4年生の理科は、自然現象など身のまわりに起きたことを観察し、その原理やしくみを考える力を養うことに重きを置いた学習内容です。昨今の入試問題は、観察力や分析力を問う問題が増えています。こうなると「暗記すれば大丈夫」というわけにはいきません。子どもたちの知的好奇心を刺激しながら、基礎知識の上に思考力を積み重ねていきます。

サピックス4年生の社会の学習

4年生の社会では、日本の国土や地方の様子など、地理分野を中心に学びます。ポイントは、地図感覚を養うことです。入試対策としても重要項目として位置づけられ、正確性に重きを置いた指導がなされます。地理の基本となる地図帳を使いこなすことが目標です。

まとめ

サピックスの指導方針や4年生のカリキュラムについてお伝えしました。
4年生に向けてサピックスに通うことが決まっているご家庭、通わせようかどうしようか検討しているというご家庭の方は、ぜひ参考にしてみてください。
サピックスでよりよい成果が得られるように頑張りましょう。

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