四谷大塚の予習シリーズで効率的な自宅学習をするコツとは

四谷大塚の予習シリーズで効率的な自宅学習をするコツとは

中学受験に向けた教材は多々ありますが、中でも受験生必携といわれているのが、
四谷大塚の『予習シリーズ』です。
半世紀以上前に発刊して以来、入試動向に合わせて内容の改訂を重ねながら、歴史を刻んできました。
自宅学習教材としても最適で、首都圏では2人に1人が利用しているという説も。
だからこそ、教材利用のコツをつかみ、ほかの受験生に差をつけましょう。
この記事で、効率的な自宅学習の進め方について解説します。

四谷大塚予習シリーズとは

四谷大塚予習シリーズは、首都圏の大手進学塾として知られる「四谷大塚」が制作・提供しているオリジナルのテキストです。
学習塾は大きく「予習型」と「復習型」の2つにタイプ分けすることができますが、四谷大塚は予習に力を入れる塾に分類されます。
そのメイン教材として長きに渡って塾内で使用されてきたのが、四谷大塚予習シリーズです。
中学受験において、大変内容が優れた教科書との評価を得ており、他塾の塾生にも利用されています。

四谷大塚予習シリーズの特徴

さて、四谷大塚予習シリーズとは、どのような教材なのでしょうか。
特徴を見てみましょう。

解説が丁寧で自主学習に適している

特徴としてまず挙げられるのが、問題ひとつひとつに丁寧で詳細な解説が添えられていることです。これは「予習」を重視する四谷大塚ならではの姿勢のあらわれともいえます。
「予習」はまだ習っていないことを学習するわけですから、子どもにとって問題を解く力がついているわけではありません。スラスラ解けることのほうが少ないはずです。間違えてしまうこともあるでしょうし、まったく歯が立たないこともあるでしょう。
そういった場合でも、自分なりに理解を深めて学習が進めなければなりません。そのフォローアップをするのが「解説」です。単なる解法だけを提示してマル・バツをつけるのではなく、問題に取り組んだ子どもが、誰に教わらずとも解説を読むことで根本的なことを理解できるようにつくられています。であればこそ、自宅学習にも役立つというわけです。

ビジュアルが見やすい

四谷大塚予習シリーズは、ビジュアル的な見やすさがあることも特徴といってよいでしょう。
小学生にとって読みやすいフォント、色使いになっているほか、効果的に理解を深めるための図やイラストもふんだんに盛り込まれています。学習内容によっては、文字だけで理解するより視覚的に理解したほうが分かりやすいこともありますので、子どもにとっても取り組みやすい教材です。

通塾しなくても購入が可能

これも大きな特徴のひとつですが、四谷大塚予習シリーズは、通塾しなくても購入することができます。他塾の塾生であっても、四谷大塚予習シリーズを購入できます。通塾している塾のテキストと、四谷大塚予習シリーズを併用することで、より理解を深めることができるのは、子どもにとって大きなメリットです。

四谷大塚予習シリーズで効果的な自宅学習をするコツ

多くの受験生が利用する四谷大塚予習シリーズを使って自宅学習をする際は、
どのような点に気をつければ効果的なのでしょうか。
自宅学習を進めるうえでのコツを押さえておきましょう。

解説を参考に「理解」を深める

例題を解いたら、きちんと解説を読むようにしましょう。予習シリーズは、数をこなすことが目的の問題集ではありません。間違えたとき、解けなかったときだけでなく、正しく解答できたときでも、解説を読みながら模範解答と同じ解き方をしてみてください。そうすることで、確実に理解が深まっていきます。

例題を繰り返し解く

例題は、1回解いたら終わりではなく、もう一度解いてみましょう。そのとき、解けなかった例題にはマークをつけておきます。
次に取り組むときは、マークがついた問題をピックアップし、解説を読みながら解いてみましょう。繰り返し学習は、知識の定着、さらには基礎学力の向上に欠かすことのできないポイントです。

学習計画をスケジューリングする

四谷大塚予習シリーズは、一週間単位をひと区切りとした構成になっています。これは、四谷大塚で毎週実施するテストに合わせたものですが、自宅学習で使用する際も、自分なりのスケジュールを組んで取り組むことを心がけてください。その日の気分で取り組んでいると「今日は、面倒だからいいや」と、テキストを広げない日が出てきてしまうからです。1日が2日になり、2日が3日になり……となると、ページが進まず、どんどん学習に遅れが生じてしまいます。
四谷大塚のテストを受けるつもりで進めてもかまいませんし、自分の生活パターンに合わせたスケジュールでもかまいません。計画を立て、着実にテキストをこなしていくことが大切です。

予習シリーズと家庭教師を併用する

予習シリーズと家庭教師を併用すると、さらに学習効率が上がる場合もあります。
集団塾での指導と異なり、家庭教師は、その子の個性や理解の程度に合わせて指導が可能です。お子さんにとっては疑問点の質問もしやすくなりますし、家庭教師側も、その子の理解の程度に合わせて教えることができます。間違えた問題だけ、できなかった問題だけをピンポイントで確認してもよいですし、学習計画の立て方についてアドバイスをもらってもよいでしょう。家庭教師は、オーダーメイドの学習サポートもこなしてくれる心強い存在なのです。

まとめ

「中学受験の教科書」ともいわれる四谷大塚の予習シリーズ。四谷大塚の塾生ではなくても購入することができるうえに、解説が充実しているので、自宅学習におすすめです。ぜひ入手して、中学受験攻略のテキストとして利用してみてはいかがでしょうか。ある程度の効果が見られたら、家庭教師を併用するなど、より効率の良い学習方法を検討するのもよいでしょう。

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