東大を目指すための塾!鉄緑会の入塾テストとは?
中学受験を終えて、同じ塾にそのまま通う人もいます。
しかし、中学からは違う塾に通うという人も多いのです。
その際に、よく注目される塾の中に鉄緑会があります。
東大を目指す塾として有名ですが、やはり入塾テストはかなり厳しく、対策が必要です。
入塾テストの特徴など、解説します。
鉄緑会とは
中学受験といえば、SAPIXや日能研、早稲田アカデミーなどの塾が有名です。
有名な塾に通って、難関中学に合格したという人も少なくないでしょう。
しかし、中学に合格した後の塾についてはどうなるでしょうか?
中学生になっても、通い続けることができる塾もあります。
しかし、それがベストとは限りません。
高校、大学まで視野に入れた場合、中学受験よりも選択肢は広がるので、今まで通りがいいとは言い切れないのです。
特に、東京大学を目標とするのなら、中学生のうちから準備しておきたいものです。
そこで、注目されるのが鉄緑会です。
この塾は、東大を目指すなら意識せざるを得ない塾でしょう。
鉄緑会は、中高6年一貫校の生徒を対象にしている、東大受験指導の専門塾です。
毎年、多数の合格者を出している、1983年に設立された塾です。
2020年度は、東京大学で439名、そのほかの国公立大学医学部で276名、慶応義塾大学医学部で88名が合格という実績があります。
その特徴として、講師陣のほとんどが東大生、東大卒業生で構成されています。
つまり、東大受験について知り尽くした人ばかりが集まっているのです。
そのうえ、講師のうち70%は鉄緑会出身です。
そのため、鉄緑会に通う生徒はほとんどの講師からみて、後輩にあたります。
そうなると、合格に導こうと指導にも力が入ります。
また、相談にも親身になって答えてくれるでしょう。
鉄緑会は、東京と大阪、西宮北口、京都の4カ所にあります。
ただし、このうち西宮北口は中1から中3、京都は中1から高2までが対象です。
ここでは、東京の鉄緑会の入塾テストについて解説していきます。
講師の指導力を最大限に発揮するため、精鋭主義の対面集団指導を掲げています。
教室の人数構成を適切にして、生徒同士が互いに切磋琢磨できる環境で学ぶことによって、学力を最大限に伸ばしているのです。
また、単に問題の解き方を教えていくような指導はしていません。
自分で解く力を身に着けることを優先しているため、思考力や発想力を磨き上げるような指導をしています。
そして、それは講師陣がかつて行っていた方法を教えるのです。
つまり、実績のある方法です。
それを繰り返し実地で指導していくため、考える力が成長していくのです。
鉄緑会のカリキュラムは、市販されているような汎用性の高いものではありません。
あくまでも、東大合格を目標に見据え、それに最適化されたものです。
東大に現役で合格できるよう、6年間で最も効率的に学習することを考えたもので、およそ40年培ってきたノウハウの集大成となっています。
また、6年間の教育を見据えた塾ですが、その間受験のことばかりではなく、人格形成についても考えられています。
東大に合格できる学力を身に着けることはもちろんですが、その間にクラブ活動や読書、受験とは関係しない学習などにも取り組んで、将来への素地を養ってほしいとも願っているのです。
鉄緑会の入塾テスト
鉄緑会の入塾テストは、年に4回行われます。
3月、6月、9月、12月です。
入塾時期は、試験の翌月です。
それ以外の時期は、入塾テストを受けられないので注意しましょう。
入塾テストは、英語と数学の2教科です。
中1の場合はそれぞれ、そのタイミングまでに学校で習っているすべての範囲から出題されます。
しかし、中学でも高校の範囲まで含めて出題されることもあります。
難易度としては、英語の方が比較的易しく、数学は難しいといわれています。
また、それほど多く正解できなくても、半分程度正解すれば合格できる、とも言われています。
学校の範囲を超えて出題される部分は、無理に解く必要がないのです。
出題される範囲については、特に秘密とされていません。
問い合わせれば、教えてもらえます。
入塾テストを受ける前には、必ず確認しましょう。
テストなしで入塾できる?
鉄縁会に入塾するには、基本的に入塾テストを受けなくてはいけません。
しかし、実はテストなしで入塾できる方法もあるのです。
それは、指定校に合格することです。
鉄緑会では、13の中学校を指定校としています。
実は、この中学校に入学する人は、鉄緑会の入塾テストを免除されるのです。
ただし、そのタイミングは中学入学時の4月に入塾する場合に限られます。
指定校となっているのは、以下の中学校です。
- 開成
- 桜蔭
- 筑大駒場
- 麻布
- 駒場東邦
- 海城
- 筑大附
- 豊島岡
- 女子学院
- 雙葉
- 渋谷幕張
- 栄光学園
- 聖光学院
これらの指定校の生徒の中で、鉄緑会に通っている生徒はたくさんいます。
開成から入塾する生徒が最も多く、現在は1,000人近くが通っています。
また、桜蔭からも800人以上がここに通っているのです。
指定校枠での入塾の場合は、オープンコースになります。
また、定員があるので、早めに連絡しなければ入れないかもしれません。
定員に達した場合や、レギュラーコースの受講を希望する場合は、やはり試験を受ける必要があります。
もちろん、指定校以外の生徒も通っています。
指定校以外で多いのが、白百合や渋谷学園渋谷、早稲田、武蔵などの生徒です。
いずれも有名校ですが、指定校ではない以上きちんと入塾テストを受けなくてはいけないのです。
もちろん、指定校の生徒も入学時に合わせて入塾しなかった場合は、入塾テストを受けなくてはいけません。
無試験で入塾できるなら、いつでも優遇されるのでは?と思ったら大間違いです。
途中から入塾を希望した場合、指定校の生徒でも入塾テストで落とされるのは珍しくないのです。
そのため、指定校に合格した場合は、鉄緑会に通うかどうかをすぐに検討したほうがいいでしょう。
途中になると、入塾試験の出題範囲も広がって大変です。
ちなみに、入塾テストは1回2,000円で、新中1の場合は受験科目が算数と国語で、試験時間が1教科45分です。1月末から2月いっぱいまでの土日祝日は、毎回入塾テストを受けられます。
試験時間は、基本的に10:20~12:00です。
また、保護者向けの説明会も同日に行われています。
入塾テストへの不安
鉄緑会の入塾テストを受ける際、不安に思うこともあるでしょう。
そういった不安は、多くの人が抱えています。
よくある不安について、紹介します。
まず、入塾テストの範囲の中で、まだ学習していないところが含まれている、ということがあります。
特に、入塾テストを受けるタイミングが遅くなればなるほど、この悩みが出てくることは多いのです。
全く学んでいない範囲を一から学ぶのには、時間がかかります。
まして、基本問題ではなく応用問題となると、自力では解けないという人も少なくありません。
どんな問題が出されるか、という点が不安な人もいます。
数学なら、記述問題の配分でかかる時間も大きく変わってきます。
また、英語の場合は英作文が必要かどうか、発音やヒアリングのテストもあるかどうかで、対策も大きく変わってきます。
自分で情報収集をして、入塾テストの形式や出題傾向などをある程度予測することはできます。
しかし、毎年同じとは限らないので、予測しても自信が持てない人もいるでしょう。
鉄緑会は、ほかの塾と比較して情報が少ないため、どうしていいかわからないという人も少なくありません。
入塾テストにどう対策するべきか、どんな勉強方法が効果的かなどを知ることができれば、合格率は高くなります。
残念ながら、入塾テストに落ちてしまった人もいるでしょう。
その場合も、あきらめる必要はありません。
また、3か月後に受ければいいのです。
再び入塾テストを受けて合格するには、今まで通りの勉強をしているだけでは無理でしょう。
情報収集や対策などをやり直す必要があり、範囲も広がるためその部分の勉強と、今までの復習もやっていかなくてはいけないのです。
このような不安や悩みを抱えている人におすすめの対策が、家庭教師を利用することです。
家庭教師は、ほかの誰でもない自分だけの教師です。
そのため、カリキュラムではなく自分がわからないことについて、とことん教えてもらうことができるのです。
もちろん、鉄緑会の入塾テストの範囲の中で、習っていないところを応用までしっかりと教えてもらうこともできます。
鉄緑会の入塾テストについて、対策がばっちりということも少なくありません。
もちろん、基礎から教えてもらうこともできるので、学力の底上げにもぴったりです。
有名塾に通いながら、理解が間に合わない点は家庭教師に教わっている人も少なくありません。
鉄緑会に入塾する場合は、家庭教師も併せて利用することを考えてみましょう。
まとめ
名中学に通う生徒に人気の塾である鉄緑会は、入塾テストの難易度が高いことでも知られています。
指定校の生徒で、最初は興味がなかったけれど後から入塾しようと思った場合、テスト免除の特権を活かすべきだった、と後悔する人も少なくありません。
入塾テストも、しっかりと対策しなければ合格するのが難しいのです。
首都圏で中学受験対策の家庭教師をご希望の方は、是非一度、代々木進学会にご連絡下さい。
お電話・メールどちらでもお問い合わせ頂けます。
講師一同、お待ちしております。