家庭教師を頼むときの、料金の相場はどのくらい?

家庭教師を頼むときの、料金の相場はどのくらい?

受験に備えて、塾に通う家庭もあれば、家庭教師をつける家庭もあるでしょう。
しかし、家庭教師の場合はどのくらいかかるのか、費用の相場がわからないという声もよく聞こえます。
家庭教師を頼むと、いくらくらいかかるのでしょうか?
その料金の相場について、解説します。

家庭教師の種類

家庭教師には、2つの種類があります。
その違いによって、料金の相場は異なるのです。
まずは、家庭教師の種類について解説します。

まず1つは、家庭教師を派遣する家庭教師センターです。
家庭教師は、ここに登録することで、仕事を斡旋してもらうことができます。
生徒の進路や学力、学びたい内容などに合わせて派遣先が決定されるのです。

家庭教師センターには、大規模なところから小規模なところまであります。
全国チェーンで、生徒数も多いようなところなら、CMや広告などもよく目にするでしょう。
一方、小規模なところは広告も少なく、在籍している先生も少ないため、それほど目立ちません。

家庭教師センターの場合、それぞれ特徴があります。
東大生が多数在籍、国立大学生が多数在籍、もしくは日能研などの有名塾出身の先生が多い、などです。

その評判や、実際に利用した人の評価や口コミなどから、家庭教師センターに連絡する人が多いでしょう。
利用する人は、それぞれの家庭教師ではなく家庭教師センターの方針や評価で選びます。

家庭教師センターは、もし家庭教師の指導方法が合わなかった場合などに、他の人と交替してもらえるというメリットがあります。
新しい人も、指導内容などを引き継いでくれるため、戸惑いも少なくなるでしょう。

もう1つは、個人での家庭教師です。
家庭教師センターに属さず、個別に仕事を請け負っている家庭教師です。
いうなれば、自営業の家庭教師です。

個人の家庭教師は、広告などを出していることはほとんどありません。
そのため、直接電話をして依頼することができるのは、ごく一部です。
特に、現役大学生の家庭教師に直接依頼する、ということはまずできないでしょう。

では、個人の家庭教師はどのように見つけるかというと、基本的には紹介です。
自分の知人に優秀な人がいる場合、その人に依頼するということが多いでしょう。
また、知人に相談して紹介してもらう、というパターンもあります。

大学に依頼して、紹介してもらうという方法もあります。
大学にもよりますが、就職支援課や大学生協などで、家庭教師募集の仲介をしてくれることがあります。

大学に依頼した場合は、志望校の学生が家庭教師をしてくれるというメリットがあります。
また、志望校ではなかったとしても、確実に近隣のレベルが高い大学の学生を選ぶことができるというのもメリットです。

インターネット上で、家庭教師を紹介しているサイトもあります。
家庭教師の情報が掲載されているので、その中から選んで依頼するのです。
この場合は、サイトによって紹介料が発生することもあります。

ただし、こういったサイトの中には、一部悪質なものもあります。
でたらめなプロフィールを掲載していたり、高額な料金を請求されたりするケースがあるのです。
サイトを利用する場合は、料金や利用規約等をしっかりと確認して、口コミなども見て信頼できる所を利用しましょう。

相場は2つの種類で異なる

家庭教師を依頼する料金の相場は、家庭教師センターの場合と個人の家庭教師の場合で異なります。
また、基本的には時間制の料金ですが、それ以外にも料金が発生する事があります。

まず、授業の時間に関わらず発生する料金について比較・紹介します。
主な料金は、以下の通りです。

料金内訳 家庭教師センター 個人家庭教師
入会金・保証金 30,000円程度かかることが多い なし
交通費 実費 実費
テキスト代 必要に応じて請求 必要に応じて請求

家庭教師センターの場合、入会金を最初に請求されることがあります。
入塾料のようなもので、必ず必要という訳ではないのですが、必要な場合は30,000円前後ということが多いでしょう。
また、別途保証金が必要なこともあります。

交通費については、必要に応じて実費で支払うことが多いでしょう。
特に、家庭教師センターに依頼した場合は請求されることがよくあります。
個人の場合は、その人が住んでいるところ、もしくは大学までの距離によって必要となります。

テキスト代は、必要があれば支払います。
家庭教師センターで独自に用意したテキストを使用する場合や、市販のテキストをわざわざ用意した場合などは、テキスト代を支払う必要があります。
教科書や、既に持っているテキスト・参考書などを使用するのであれば、請求されません。

以上が、授業以外で発生する主な料金です。

続いて授業料ですが、実は個人の家庭教師の場合は料金が2パターンあります。
それは、大学生プロの家庭教師の違いです。

もちろん、大学生の方が安く、プロの家庭教師の方が高いのですが、その分プロの家庭教師は一人で家庭教師として仕事ができるほどの実績があります。
その信頼度の違いが、料金の差額となっているのです。

では、家庭教師センターと個人家庭教師の大学生、プロのそれぞれの料金相場を表にして解説します。
小学生、中学生、大学生それぞれで、受験のあるなしで分けて解説します。

1時間当たりの、家庭教師の料金

生徒種別 家庭教師センター 個人家庭教師(学生) 個人家庭教師(プロ)
小学生(受験なし) 2,000~5,000円 2,000~4,000円 3,000~6,000円
小学生(受験対策) 3,000~6,000円 2,500~5,000円 3,000~10,000円
中学生(受験なし) 2,000~5,500円 2,000~4,500円 3,000~6,000円
中学生(受験対策) 3,000~6,000円 2,500~5,000円 3,000~10,000円
高校生(受験なし) 3,000~6,000円 2,500~5,000円 3,500~7,000円
高校生(受験対策) 4,500~7,500円 3,000~6,000円 5,000~12,000円

上記の料金で週1回90分、月に6時間利用した場合、1月ごとの料金は以下のようになります。

1月(6時間)ごとの料金

生徒種別 家庭教師センター 個人家庭教師(学生) 個人家庭教師(プロ)
小学生(受験なし) 1.2万~3万円 1.2万~2.4万円 1.8万~3.6万円
小学生(受験対策) 1.8万~3.6万円 1.5万~3万円 1.8万~6万円
中学生(受験なし) 1.2万~3.3万円 1.2万~2.7万円 1.8万~3.6万円
中学生(受験対策) 1.8万~3.6万円 1.5万~3万円 1.8万~6万円
高校生(受験なし) 1.8万~3.6万円 1.5万~3万円 2.1万~4.2万円
高校生(受験対策) 2.7万~4.5万円 1.8万~3.6万円 3万~7.2万円

上記はあくまでも相場なので、難関校に特化した指導をする場合などは特に料金が高くなるケースもあります。
特に、有名大学医学部などを目指す場合、家庭教師もそこの学生でなければ難しいので、料金は必然的に高くなるのです。

ちなみに、家庭教師センターの料金は大学生講師の場合の料金です。
専属のプロ・セミプロ講師の場合は、もう少し料金が高くなります。
質の高い指導を受けたい場合は、プロ・セミプロ講師を指名するといいでしょう。

注意するべき点

家庭教師を依頼する場合には、いくつか注意したい点があります。
その注意点について、確認しましょう。
ちなみに、個人の場合はあまり関係ありません。

まず注意したいのが、料金が明確ではないところです。
ほとんどの場合、ホームページなどで料金の案内があります。
また、パンフレットやチラシにも料金の目安が書かれていることが多いでしょう。

しかし、中には料金がどこにもはっきりと書かれていないところもあるのです。
そういった会社の場合、相場が分からないまま説明を聞くと、相場よりかなり高額な料金で契約させられてしまうことがあります。

また、授業料だけ説明されて契約したら、その後に高額な入会料を請求されるパターンや、詳細が不明な料金を別途請求されることもあります。
料金が書いてあっても、その横に見えづらいほど小さい文字で「別途料金が発生します」などの文言が書かれていることもあるのです。

このようなところは、理由もなく相場より高い料金を設定して、それを隠そうとしているのです。
こういったところは、避けた方が無難でしょう。

料金の支払いタイミングにも、注意が必要です。
全額前払いという所があるのですが、その場合は契約内容で返金が可能かどうかを確認しましょう。
もしかしたら、途中で違う所に変えたくなることもあるからです。

料金は、後払いになっている所が多いのですが、時折前払いになっている所もあります。
その中には、中途解約は受け付けない、もし解約しても料金は返金しない、となっている所もあります。
家庭教師が合わない人でも、料金を返金してもらえないのです。

後払いなら、もし家庭教師を交代してもらいたい場合も気軽に申し出ることができます。
その家庭教師センター等の指導方針と合わない場合は、別のところに依頼することもできるでしょう。
入会金等は仕方ないにしても、月謝は後払いのところを選んだ方が安心です。

時折、電話などで家庭教師の勧誘を受けることもあるでしょう。
それ自体は別にいいのですが、しつこく電話をしてくるところや強引に話を進めようとするところには注意してください。

その中には、以下に高額な料金で契約させるか、ということばかりを考えているところもあります。
教育に熱心なのではなく、ビジネスに熱心なのです。

そのようなところは、悪徳な会社のことが多いでしょう。
講師のプロフィールも、疑わしいかもしれません。
勧誘を受けた場合は、その会社についてしっかりと調べて、不要な場合ははっきりと断るようにしましょう。

家庭教師選びのポイント

家庭教師を選ぶ際は、料金だけで選ぶべきではありません。
それ以外にも、いくつかのポイントがあります。
家庭教師を選ぶポイントについて、解説します。

まずチェックしたいのが、実績です。
これまで指導してきた生徒が、どれだけ志望校に合格しているのかをチェックしてみましょう。

そのために、合格に至るまでのプロセスがしっかりしているかどうかを確認します。
家庭教師は、単に分からないところを教えるだけではありません。
学力を伸ばすためにどのような指導をしていくか、ということが重要なのです。

また、フォロー体制もチェックしましょう。
自宅で子どもに勉強を教え、帰っていくだけでは足りません。
子どもと保護者両方とのコミュニケーションをしっかりとして、相談や質問をいつでも受け付けられるような関係を築くことが大切です。

また、保護者に学習の進み具合を定期的に報告することも大切です。
家庭教師に任せきりにするのではなく、組織としてフォローしていく体制も重要です。
そうして、生徒だけではなく保護者、講師、そして組織全体が一丸となって、目標達成を目指す体制が整っているかをチェックしましょう。

講師についても、チェックしましょう。
家庭教師の多くは、学生です。
例えば、中学受験対策なら中学受験経験者を家庭教師にした方が、受験のコツなどを教わることができるため、頼りになります。

しかし、学生講師には一つ、欠けているものがあります。
それは、家庭教師としての経験です。
通常、学生講師というのは大学生の間だけなので、最長でも4年弱の経験しかないのです。

時には、豊富な経験が必要になることもあります。
そのような場合に備えて、学生ばかりではなくプロの講師がいるところに依頼しましょう。
そうすれば、必要な時にはすぐにプロの講師にフォローしてもらうことができます。

家庭教師を頼む場合、その目標も様々です。
家庭教師だけで受験合格を目指す人もいれば、有名塾に入塾するための指導を頼みたい人もいます。
また、有名塾の授業についていくための指導を望む人もいるでしょう。

そういった要望に応えられるように、様々なコースを用意している家庭教師センターを選ぶと、多くの状況に対応できます。
コースが用意されているということは、そのケースに最適な講師がいるということなので、安心して依頼できるでしょう。
家庭教師を依頼する場合は、こういった点をチェックしてみるのがおすすめです。

まとめ

家庭教師と一口に言っても、実は色々な違いがあります。
料金が安い個人の家庭教師に、組織としてフォローしてくれる家庭教師センター、実績が豊富で料金が高いプロ家庭教師などがいるのですが、それぞれにメリットやデメリットがあります。
自分の子どもに必要なのは何か、ということをよく考えた上で、家庭教師を頼みましょう。
首都圏で中学受験対策の家庭教師をご希望の方は、是非一度、代々木進学会にご連絡下さい。
お電話・メールどちらでもお問い合わせ頂けます。
講師一同、お待ちしております。

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