サピックスの入室テスト対策について考えよう
難関校の合格実績が豊富なことで有名なサピックスですが、その塾は誰でも入れるわけではありません。
入るためには、入室テストを受けて合格しなくてはいけないのです。
入塾の時点で高いレベルを求められるサピックスですが、そのテスト対策はどのようにすればいいのでしょうか?
入室テストとは?
有名な私立中学というのは総じて難関で、そこへの合格実績が多い有名な塾には多くの入塾希望者が訪れます。
しかし、塾としても入塾できる人数には限りがあり、また高度な授業をするためそれについていけない子どもを生徒にはできません。
そのため、有名塾というのはどこでも入塾の際にテストを行い、それに合格できなければ入塾できないようになっています。
当然、トップクラスの実績を持つサピックスでも入塾の際にテストを行っています。
このテストは入室テストといいますが、これは塾に入れるかどうかのテストであると同時に、入塾した際のクラス分けを決めるためにも使われます。
そのため、サピックスで行うクラス分けのためのテストと同じ問題でテストをしています。
サピックスでは、毎月行うマンスリーテストと年3回行う組分テストでクラスを決定しています。
年間で、15回のテストをしていて、その度にクラスが変更になる可能性があるのです。
マンスリーテストは、その月の授業内容から出題されるテストです。
主に復習とその月の授業内容に対する理解度を確認するためのテストで、範囲も限られているため対策もしやすいでしょう。
組分テストは、特に出題範囲が決められていないテストです。
実力を測るためのテストであり、どのあたりで間違えたかによって自分の弱点がどこにあるかを知ることができるでしょう。
通常はこのどちらかのテストを入室テストにするのですが、時期によってはサピックスオープンという模試を入室テストにすることもあります。
他の2つに比べると難しい問題が多く、偏差値も低めになる可能性が高いでしょう。
このうち、どれが入室テストになるかは分かりません。
サピックスオープンが嫌だからと模試の時期を避けたとしても、前回の模試から出される可能性もあるからです。
そのため、どれが出てきても大丈夫なように、対策をしっかりとしておきましょう。
入室テストまでの準備
サピックスの入室テストを受験するなら、まず受験までの間にしっかりと準備しなくてはいけません。
ただし、その準備の内容は新4年生以下と新5年生以上で大きく異なります。
翌年度が4年生以下であれば、入室テストで出される教科は国語と算数の2教科です。
また、問題のレベルについてもそれほど難しいものではありません。
しかし、だからこそ注意しなくてはいけないのです。
問題が簡単ということは、全体の平均点もそれだけ高くなります。
既に入塾している子どもたちと比較されるので、いかに家庭でしっかりと学習を続けていけるかが重要になります。
必要なことは、どれだけミスを減らすことができるか、ということです。
そのためには、きちんと基礎を身につけたうえで集中力も保てるようになっていないといけません。
この段階では、閃き力や柔軟な思考などはそれほど必要ないでしょう。
翌年度から5年生以上になると、テストの内容は国語と算数に加えて、社会と理科もあるので4教科となります。
また、難易度も新4年生以下よりかなり高くなるでしょう。
当然、新5年生よりも新6年生の方が難易度は高くなります。
それだけではなく、新5年生になると中学受験生に必要とされる学力の基礎的な学習内容も求められるようになります。
新しく入塾した場合でも、塾の中ですでに終わっている部分は改めて授業が行われることはなく、既にその部分は理解しているものとして扱われます。
サピックスの入塾テストを受けるのは、初めて塾に通う人ばかりではありません。
他の塾から転塾する人や、以前にサピックスの入塾テストを受けて落ちた人などもいます。
他の塾から通う人は、よりレベルの高い中学を受験するために入室を希望しています。
そういった人たちは、入室テストについてもしっかりと対策ができているため、これから受験勉強を始めるためにサピックスに入ろうという人よりも学習が進んでいる可能性が高いでしょう。
そうなると、入室テストも好成績になることが多いので、新規の人は不利になりがちです。
入室テストに向けて勉強する際は、授業内容について全体的に理解しておくことが必須になります。
特に、新5年生・新6年生は応用問題までしっかりと解けるようにならなければ厳しいでしょう。
また、教科書だけではなく、市販の参考書や問題集も解くようにしましょう。
その際は、中学受験用のものを選んで対策をしてください。
その中でも、基本的な問題はほとんど解けるようにならないと、合格は厳しいでしょう。
特に、学校外での本格的なテストや模試を受けたことがないという子どもたちにとっては、プレッシャーもかなりのものでしょう。
そのため、入室テストに臨む際の対策も考えておかなくてはいけません。
本番での対策は?
受験が始まったら、まず問題を全体的に確認して、解ける自信がある問題から解いていきましょう。
最初から順番に解いていくと、途中で難しい問題があった時に時間のロスとなり、分かる問題まで時間切れで解けなくなってしまいます。
また、漢字を書く時には丁寧さを意識して、トメ・ハネ・ハライを疎かにしないようにしましょう。
字も、枠内に収まるように気を付けましょう。
サピックスでは、入塾テストに限らず漢字は厳しくチェックされます。
普段書いている字を見直して、いい加減になっているところがあればきちんとした字を書く練習が必要になるでしょう。
この点は、サピックスの公式ホームページにも明記されています。
出題範囲が広く、全ての問題を解けるようになるのは難しいため、分かる問題はしっかりと解いていかなければいけません。
ただし、このテストはすでにサピックスの授業を受けている生徒を対象としたものです。
それを、初めてで合格するというのはかなり難しいでしょう。
高得点での合格を目指すのであれば、事前の準備をしっかりとしておきましょう。
まとめ
サピックスは、難関中学への合格実績がトップクラスである分、入塾するためのハードルもかなり高くなっています。
そのため、独学で対策をしていくのにも限度があるでしょう。
サピックスの入塾テストに合格するために、他の塾に通ったり家庭教師を頼んだりする人も多いので、不安がある場合は検討してみてください。
首都圏で中学受験対策の家庭教師をご希望の方は、是非一度、代々木進学会にご連絡下さい。
お電話・メールどちらでもお問い合わせ頂けます。
講師一同、お待ちしております。