都道府県学習は、家庭でも取り組んでいこう!
小学校4年生頃から、都道府県学習が社会科の授業で行われます。
しかし、これは苦手とする子どもも多いため、対策を考える必要があるのです。
しっかりと覚えていくためには、教科書を見るだけではなく家庭での取り組みが重要になってきます。
どのように取り組んでいくのが、効果的でしょうか?
おすすめの都道府県の覚え方をご紹介します。
まずは、抵抗感をなくすることが大切
小学生が日本の地図を見て、都道府県別の名前を見ていくと、慣れないうちは混乱しやすいものです。
似たような名前もあり、大きさもバラバラなので、いきなり都道府県の場所をすべて覚えるというのは難しいのです。
まずは、地図を丸暗記するのではなく、遊びながら覚えていけるような工夫が必要になるでしょう。
地図帳をいきなり見るのではなく、シンプルなイラストの地図から見ていきましょう。
日本列島に都道府県を当てはめていく、ジグソーパズルなども効果的です。
正しい位置に置くことができなければ、日本地図が完成しません。
最初は地図と見比べながら作ってもいいのですが、最後には何も見ず、白地図などを使用して完成させられるようになれば、各都道府県の場所も頭に入るでしょう。
他にも、都道府県カルタやトランプ、カードゲームなど様々なものがあります。
せっかくいろいろな選択肢があるので、子どもの好みに合うものを選びましょう。
親が買ってきて、押し付けるのでは勉強と変わりません。
遊びの中で覚えていくというのは、楽しかった記憶とともに頭の中に残りやすいのです。
何回も繰り返して、うまくできるようになる頃には記憶に定着します。
そうなれば、地図に対しても苦手意識はなくなるでしょう。
現地に行くのも覚えやすい
他県に旅行することが多い人は、現地に行きながら教えるのも覚えやすいでしょう。
例えば、旅行前に地図を見せて、家と目的地を示して、途中にどこを通るか、等を詳しく説明していくのもいいでしょう。
道中も、地図を見ながら「今はここだよ」「次はどこを通るかな?」など、地図に目をやる機会を増やしましょう。
自分で道中を考えていくことで、頭の中に日本地図が出来上がっていきます。
また、目的地について自分で調べさせるという方法もあります。
「〇〇県で、日本一のものって何がある?」と聞いて、それをお土産にするといえば喜んで調べてくれるでしょう。
日本地図では、他に今回の旅行の距離を測り、同じ距離ならどこに行けるかということを見せるのもいいでしょう。
その中から、次の旅行先を選ぶというと、名産品などにも興味が出てきます。
日本地図ばかりではなく、県内の地図なども見せてみましょう。
それで、地図の見方や具体的な場所などを探してもらいます。
目的地のひとつといえば、喜んで探すかと思います。
この時、大事なのは「探してごらん」と子どもに任せきりにするのではなく、一緒に探すようにすることです。
これも、遊びの一環だという気持ちで取り組みましょう。
身近なものからも、地理を考えよう
日常の中でも、クイズ形式で色々と教えていくことができます。
例えば野菜を見せて、その野菜の生産量日本一はどこ?と聞いてみてもいいでしょう。
慣れてきたら、2位や3位もクイズにしてみましょう。
また、お菓子の袋には生産工場や本社、原材料の産地などが書かれています。
それがどこにあるのか、一緒に探してみてもいいでしょう。
県名だとすぐにわかるようになったら、もっと難易度を挙げて詳しい場所などを探してもらうといいでしょう。
テレビも、他県に興味を持たせるためのいいきっかけになります。
天気予報で、他県に台風や豪雨の予報が出ているときなどは、「うちのほうに来ないかな?その予報を出ている県は遠い?」などと聞いてみると、位置関係に興味を持つでしょう。
また、春になると桜の開花ニュースが流れます。
それも、他県との位置関係を考えるきっかけになるでしょう。
次はどこに咲くか、という話題で、周辺の県まで興味を持たせることができます。
お祭りや行事も、興味を持つきっかけにはぴったりです。
子どもが興味を持ちやすいものから話題に出していくと、印象に残りやすくなります。
そうして、少しずつ日本地図に持つイメージを広げていくようにしましょう。
楽しみながら覚える方法を考える
都道府県問題対策としては、楽しみながら覚えていく方法を考えるのが大切です。
そのためには、日常の中でも様々なことを遊びのようにして教えていきましょう。
例えば、子どもが好きなものと関係のある都道府県などを話題にしてみてもいいでしょう。
強制するのではなく、さりげなく教えていくことも大切です。
食材の産地クイズを出すとしても、一から十まですべてをクイズにしては子どもも飽きてしまいます。
それよりも、1回に1つか2つずつ問題にしていきましょう。
ただし、子どもがもっと問題を出してくれと言ったときは、飽きるまで問題を出してあげましょう。
その場合、次回から趣向を変えた問題を出した方が飽きにくいので、その点も考える必要があります。
このやり方は、別の教科などでも使うことができます。
理科であれば、日常の中で理科に関係のあるものをクイズにしてみると、勉強よりも熱心に考えるでしょう。
家庭でできる実験なども時々混ぜると、より楽しく学ぶことができます。
国語の場合は、漢字問題を出すのが最もわかりやすいやり方です。
少し難しい漢字や、組み合わせで読み方が変化する漢字などを問題にすると、少しずつ読み方を覚えていきます。
算数は、足し算や引き算などは買い物のときなどにできますが、それ以外にも家庭で図形問題などを考えてみましょう。
例えば、まったく違う形の紙を用意して、どちらの面積が大きいか、という問題を出してみましょう。
紙で作ることで、実際に計算する以外にも、紙を切って同じような形にすることで、実際に面積を比べることができます。
違う形なのに、同じ面積の問題などが理解しやすくなるでしょう。
図形の問題は、苦手な子どもも少なくありません。
それは、図形を頭の中でうまく組み合わせることができないからです。
紙などを使って、直接組み立てるようにすれば、理解しやすくなります。
家庭学習を効率的に進めていくには、子どもと一緒に親が取り組んでいくことが大切なのです。
一人で問題を延々と解かせるのではなく、親と子どもが一緒になって問題を出したり、答えたりしていきましょう。
特に、正しい問題を出すにはきちんとその内容を理解していなければいけません。
子どもに問題を出させるのは、理解を深めるために大切なことなのです。
真剣に聞いて、おかしなところがないかをチェックして答えるのは、子どもの理解度を知ることにもなります。
まとめ
都道府県学習を始め、家庭で取り組むことで理解しやすくなる学習内容は色々とあります。
その際は、親と子どもが一緒になって取り組むことが大切です。
丸暗記させるのではなく、楽しみながらより多くのことを覚えていけるように、協力して勉強していきましょう。
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