夏休みに崩れてしまった生活リズムを、どう直したらいい?

夏休みに崩れてしまった生活リズムを、どう直したらいい?

今年の夏休みは、例年に比べて短縮されたところも多いでしょう。
それでも、やはり長い休み明けなので、生活リズムが崩れた子どもも少なくはなく、毎朝起きる時間が遅れることや、夜なかなか寝られないことがあるでしょう。
無理やりではなく、生活リズムを元に戻すにはどうしたらいいのでしょうか?

食事の時間と起きる時間を調整する

生活リズムを正しくするには、まず体内時計を調整することから始めましょう。
朝起きたとき、日光を浴びることで体内時計が調整されるので、朝はまずカーテンをしっかりと開けて、日の光を浴びることを心がけてください。
それだけでも、すっきりと目覚めやすくなるでしょう。

朝、起きる時間を調整するには、寝る時間も考えなければいけません。
しかし、ただ早く寝るようにというだけでは、なかなか寝られるものでもないでしょう。
その前段階として、夕食の時間から調整しなくてはいけないのです。

夕食は、就寝時間の2時間前までには食べ終わるようにしましょう。
これは、食べてから消化をし始めて、落ち着くまでにかかる時間です。
そうなると、ぐっすり眠ることができるのです。

本来は3時間前がベストなのですが、実現するにはハードルが高い人もいるでしょう。
例えば9時に寝るとしたら、6時までに食べ終わる必要がありますよね。
すると、日々のスケジュール的に難しい人も出てくるでしょう。
また、イレギュラーになる日もあります。
可能なら、3時間前に済ませるようにしたいものですが、時には夕食の時間が遅くなることもあるでしょう。
働いているお母さんが残業することになって帰宅が遅れることもあれば、遠出して帰ってくるのが遅くなることもあります。

そういったときは、夕食になるべく消化の良いものを用意しましょう。
そうすれば、寝るまでの時間が短くても消化にかかる時間も短縮されるので、普段通り寝やすくなります。
そして、代わりに朝食をしっかりしたものにすれば、日中に活動するエネルギーを補給できます。

朝に目覚めるために、朝食もきちんと食べる習慣をつけておきましょう。
朝食を食べることで、脳が働いて身体にもエネルギーが行きわたります。
そうして、一日動くための活力を手に入れるのです。

日中の過ごし方で、就寝をスムーズに

よく、子どもが疲れるとスイッチが切れるように眠る、といいます。
それは、逆に言うと疲れていなければ、スムーズに寝るのが難しいということになります。
そのために、日中は目いっぱいエネルギーを消費してもらいましょう。

例えば、スイミングや体操などの習い事をしているなら、それを続けるのがいいでしょう。
身体を動かすことを習慣にしていると、習い事が休みの日でも自主的に何らかの運動をするようになります。

ただし、エネルギーを消費する方法は何も運動ばかりではありません。
頭を使うことも、エネルギーの消費になるのです。
特に、集中しているときほど大量に消費することとなるでしょう。

それなら、ずっと勉強させておけばいいのでは?と思うかもしれませんが、そうはいきません。
ひたすら勉強をしていても、集中力が続かないからです。

勉強をするにしても、メリハリが大切です。
勉強の時間を決めて、その間だけとわかっているからこそ、集中してできるのです。
それ以外は、リラックスしたり気分転換したりするための時間にするべきです。

家の手伝いをするのも、効果的です。
特に、料理を手伝ったり、一緒にお菓子作りをしたりすると、楽しみながら脳に新しい刺激を与えることができるため、脳が活性化されてエネルギーを消費しやすくなるでしょう。

手や指を動かすような遊びも、効果があります。
家の中で遊ぶなら、なるべく細かいことをして集中しながら行うような遊びがいいでしょう。
それも、脳のエネルギー消費に効果的です。

あまりおすすめできないのが、テレビやネット動画です。
こういったものは、情報を与えられるのが主であって、自分で考えるようなことは少ないため、脳に刺激を与えることはあっても活性化にはつながりにくいのです。

その中でも、ゲームは手や身体、頭を使うので悪くはありません。
とはいえ、夕方以降はテレビやゲーム、ネット動画などは控えるべきでしょう。
なぜかというと、光の刺激が強いからです。

デジタル関連のものは、強い光を発します。
寝る前にスマホをいじっていると睡眠の質が落ちるといいますが、それは強い光によって脳が今は昼間だと錯覚してしまうからです。
そのため、周囲が暗くなってからはあまり強い光を直視するのを避けたほうがいいのです。

こうした習慣は、子どもにだけ矯正しても素直に納得してはもらえません。
まずは、親が率先して行うべきです。
それによって、親も睡眠の質を高めることができるので、一石二鳥でしょう。

行動の意味をきちんと話し合う

ここまで、生活リズムを直すために行ったほうがいいことを解説しましたが、子どもがそれに納得するかどうかはまた別です。
特に、夏休みだからと普段より自由に過ごしていた子どもほど、あれこれと変わることに抵抗があるのではないでしょうか?

子どもがなかなか言う通りにしない時、ついつい「いいから言う通りにしなさい!」と怒りたくなることもあるでしょう。
しかし、それでは根本的な解決にはなりにくいのです。

起こられたから、しぶしぶ子どもがいう通りにしても、当然本心では納得がいっていません。
そのため、また隙あらば夏休み中のような生活に戻ろうとして、毎日のように怒らなくてはいけなくなってしまうでしょう。

それは、お互いのためにもよくありません。
怒る癖がついてしまうと、普段ならそれほど気にならない些細なことでも怒るようになってしまい、子どもも不満から反抗するようになるので、親子の中もぎくしゃくしてきます。

そうなることを避けるために、まずはなぜこのようなことが必要なのか、きちんと子どもに話すことから始めましょう。
わかりやすく、かみ砕いて話すと理解もしやすいはずです。

また、今の生活の中でどのような問題が生じているのかも、きちんと話してあげましょう。
それを直すために、こうしなくてはいけないというのを納得できるようにするのです。

きちんとそれを守ることができたら、「よくできたね」とほめてあげることも大切です。
自分が頑張ったから、喜んでくれたと思えば、また頑張ろうと思ってくれるものです。
反対に、何も声をかけなければ、興味がないものと思ってすぐに戻ってしまうでしょう。

学校の成績が上がったときも、「きちんと早寝早起きしているから、勉強に集中できて成績が上がったね。えらいね。」など、生活リズムが直ったことと結びつけてほめてあげることも、やる気の継続につながります。

それを繰り返していくことで、子どもも生活リズムを守ることの大切さを知ることになるのです。
そうなれば、冬休みや春休み、来年の夏休みなども自主的に生活リズムを守るようになっていくでしょう。

長期休み明けは、これまで続けてきた生活リズムがリセットされやすい時期です。
まだまだ長く続く学校生活のためにも、長期休み明けの生活リズムの崩れは軽視せず、早く元に戻せるよう気を付けましょう。

まとめ

長期休み明けの生活リズムの崩れは、休みが明けたからといってすぐに直るものではありません。
早く直すには、それだけきちんと対処する必要があるのです。
ただし、親だけが分かっていても当の本人がその意味を分かっていなければ、守る気持ちがなくなるでしょう。
本人も納得して取り組めるよう、丁寧に説明してあげてください。
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