志望校判定模試で、結果が悪かった時はどうしたらいい?

志望校判定模試で、結果が悪かった時はどうしたらいい?

中学受験をする際は、志望校を決める参考にするため、模試を受ける人が多いでしょう。
しかし、その結果が志望校の基準から大きく離れた、悪い結果だった場合はどうしたらいいのでしょうか?
そういったときの対応について、考えてみましょう。

落ち込むのはやめよう

中学受験をする子どもの多くは、ある程度自分の学力に自信があります。
しかし、中にはこれから勉強していこうと思っている子どももいるでしょう。
そして、どちらであっても、模試の結果が悪ければがっかりするのは同じです。

しかし、中学受験の場合は、本人よりもむしろ親のほうががっかりすることが多いでしょう。
特に、受験が近づいてくる小学6年生の夏以降は、そのような結果が出ると怒ってしまう親も少なくはありません。

そんな時、あなたならどうしますか?
子どもに危機感を持たせるために、あえて厳しい言葉で怒鳴りつけますか?
それとも、受験を諦めてしまいますか?

一時、感情的になって怒鳴ってしまうようなことがあるのも、仕方がないことだといえます。
それはいわば、期待の裏返しなのです。
ただし、模試の結果が悪いからといって諦めてしまう必要はありません。

なぜなら、それはあくまでも模試であって、本番ではないのです。
むしろ、本番前に弱点がわかって、対策をする機会ができたのですから、喜ぶべきでしょう。
模試が悪くても、「これが本番じゃなくてよかったね。」と笑いあえるのが一番です。

子どもも、あまり叱られると「自分には無理なんだ」と諦めてしまうことがあります。
そうなると、それからの勉強もやる気が起きず、合格率は大きく下がってしまうでしょう。
それよりも、お互いに前向きな考えを持てるように、これからどうするべきかを話し合いましょう。

中学受験の勉強は、ちょっとした躓きでその影響が広範囲に広がりやすいのです。
簡単にいうと、どれだけ難しい問題の解き方がわかっていても、九九を間違えて覚えていればすべては台無しになるのです。

そのため、必要なことは模試の結果を嘆くのではなく、なぜ間違えてしまったのかをよく確認して、そこからやり直すことです。
模試というのは、自分の実力を確認するためのものであり、間違える原因を確認するためのものでもあるのです。

どう改善していけばいいか

模試の結果は結果として受け止めるとして、大切なのはそこからどう改善していけばいいのか、ということです。
さすがに、夏を過ぎたころに何も勉強ができていない、というのでは間に合わせるのが難しいでしょう。
しかし、今まで努力をしてきたのであれば、挽回は可能です。

これまで努力をしてきたなら、その分の蓄積があります。
そして、基礎をしっかりと学んでいれば、あとは本人の意識が変わっただけで大きく成績が伸びることもあるのです。

そのためには、本来なら時間がいくらか必要になります。
今まで学んできたことを思い返し、問題の解き方を再構築していかなくてはいけないからです。
しかし、その時間がない、という人も多いでしょう。

例えば、週に5日は塾に通っているという場合、塾で教わったことの復習も毎日行わなくてはいけません。
そのうえ、家で問題の解き方を再構築している時間はないでしょう。

このような場合、焦りを感じているとただひたすら問題を解いていこうとする人がいます。
しかし、そのやり方を続けていても成績の改善にはつながりません。
それよりも、いったん落ち着いて解き方を考え直してみることが大切です。

特に、問題の解き方で大きな差が出るのが計算問題です。
計算問題は、とにかく量をこなして瞬時に解けるようにする、という勉強方法もありますが、間違えるところをチェックしてその原因をしっかりと把握しなければ、正答率は高くなりません。

そのため、計算を早くするよりもまずは正確に計算できることを目指しましょう。
ひっ算で計算する場合も、きちんと余白の右側に寄せて丁寧に書き、途中の計算も省略しないで丁寧に書いていき、結果も丁寧に式の下に書きましょう。

こうやらずに、好き勝手に余白へと書き込んでしまうと、後で見直すときに間違えた原因を探すのも一苦労になります。
まずは、使った計算式を探すところから始めることになるのです。

もし、そのような書き方をしている子どもがいたら、問題の間違いよりも先に余白の書き方から教えてあげましょう。
それだけでも、成績が大きく伸びることもあり得るのです。

算数は、答えを間違えないことに注目しがちなのですが、実は計算の過程のほうがもっと重要なのです。
答えはその問題だけのものですが、計算の過程は他の問題にも通じるものだからです。
そのやり方が間違えていると、答えを間違えることも増えてしまうのです。

成績のいい科目も油断しない

模試の結果、成績が悪い教科があると、ついその教科ばかりに目が向いてしまいがちです。
しかし、よくできた教科についても、油断してはいけません。
気が付いたら、そちらの成績も悪くなることがあるからです。

結果が悪い教科を重点的に勉強しようと思っても、時間は有限なので何かを削らなければ時間を作ることができません。
そこで、削られやすいのが今の時点でできている教科です。

しかし、今は成績がいい教科でも、勉強する時間を減らしてしまうとすぐに成績が下がってしまうことがあります。
それはなぜかというと、他の教科のことで頭がいっぱいになってしまうからです。

勉強時間の違いが特に顕著となるのが、文章問題です。
文章問題は、算数や国語、理科などどの教科にもあります。
しかし、文章から読み取るべきことは、教科によって全く異なるのです。

算数にばかり時間を使っていると、文章問題の解き方も算数が基準になります。
そこで、以前ならわかっていた国語の文章問題を見ると、その中から読み取るポイントの基準が算数の問題になってしまい、なかなか見つからなくなるのです。

問題によっては、ひっかけのようになっていることもあるでしょう。
そういったポイントにも、引っ掛かりやすくなります。
また、せっかく覚えていたことも忘れてしまうかもしれません。
その結果、成績が落ち込んでしまうのです。

今は成績がいい教科も、まったくやらなくてはいけないことにはなりません。
勉強時間は減らしたとしても、ゼロにはしないように気を付けましょう。
同じ教科ばかりを勉強しても飽きるので、途中で気分転換として挟むという方法もあります。

受験に向けて大切なのは、心構えです。
受験が終わってから、こうすればよかった、ああするべきだったと後悔しないように、しっかりと考えたうえで話し合い、その結果をもとに本気で取り組んでいきましょう。

人それぞれ、効率がいい勉強のやり方は異なります。
しかし、それはやってみないとわからないものです。
まだ、自分なりの勉強の仕方を見つけていない人は、どうすればいいのかをいろいろと試してみて、自分なりのしっくりとくるやり方を見つけましょう。

まとめ

模試の結果が良くても悪くても、それはあくまで模試であり、本番ではありません。
結果に一喜一憂する人もいるでしょうが、それよりもどこを間違えたのかを知ることから始めましょう。
また、もしこれといった間違いがないのなら、もっと早く解ける方法を考えてみるのもいいでしょう。
模試の結果も最大限活用して、後悔しないよう受験に臨みましょう。
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