中学受験のメリット・デメリットとは?知っておきたい親の心構え
お子さん自身が中学受験への意欲を持ち、目標を決めて勉強に励んでいるのであれば、それは素晴らしいことです。しかし、中学受験にはメリットもあればデメリットもあります。お子さんの幸せのためにはその両方について理解し、親子で共通認識を持っておくことが大切です。この記事では中学受験のメリットとデメリットについて解説します。
目次
中学受験のメリット
中学受験のメリットとしていえることには、次のようなことがあります。
高校受験がない
中学受験を実施する多くの中学校では、中高一貫教育を行っています。公立中学に進んだ場合、高校に進学するためには高校受験をしなければなりませんが、中学で受験してしまえば高校受験がないことは、大きなメリットといってよいでしょう。中学から高校にかけての多感な6年を、受験を気にすることなく過ごすことができます。
また、多くの学校が中高一貫で教育カリキュラムを組んでいるため、公立中学にはない教育を受けることができます。例えば、中学1年から高校2年生までの5年間で中高のカリキュラムを終え、高校3年では大学受験に特化した勉強をするというのも、私立ならではです。
子どもに合った教育理念を掲げる学校を選べる
私立の中学校には、「自主性を重んじる」「国際性を養う」「文武両道を目指す」など、学校ごとに建学の精神や教育理念があります。また、男子校、女子校、共学など、運営方針もさまざまですし、キリスト教、仏教のように、宗教を礎にした学校があることも公立中学にはない特色です。
このように多彩な学校の中から、お子さんに合った学校を選ぶことができることは、中学受験のメリットです。学校の質がお子さんに合っていれば通うことが楽しくなりますし、長所もぐんぐん伸びていくのではないでしょうか。
学力や生活レベルが均一になりやすい
公立中学は誰でも入学することができますが、中学受験では入学試験により生徒の選抜が行われます。そのため、同級生の学力レベルに大きな差が生じることはありません。また、学校ごとの校風や教育理念に合った子どもたちが入ってくるため、生活のレベルや環境も似てきます。
周りにいるのが同じ受験を乗り越えてきた子たちであり、学力面でも家庭面でも通ずるところがありますから、お子さんにとっては「学校になじみやすい」というメリットがあるといえるでしょう。
合格した際に達成感が得られる
多くのお子さんが、小学校4年生から中学受験の勉強をスタートさせます。6年生までの3年間を受験勉強に打ち込み、合格を手にした達成感は言葉にはしがたいものがあるかもしれません。このような達成感が得られることも、中学受験のメリットといえるのではないでしょうか。
中学受験のデメリット
メリットがある一方、中学受験には次のようなデメリットもあります。
小学校の友人と離れ離れになる
小学校で仲良く過ごしてきた友人と離れ離れになってしまうことは、デメリットのひとつといえます。
公立の中学校に進めば、顔見知りも大勢いますが、中学受験をした場合は、知らない人たちの中に入っていかなければなりません。お子さんの性格によっては、学校に慣れるまでの間、寂しい思いをすることもあるのではないでしょうか。
経済的な負担が大きくなる
受験の準備にも費用はかかりましたが、入学金、授業料などで、さらに経済的な負担は増します。学費は学校ごとに定めるため、高い学校もあれば安い学校もありますが、高校までの6年間と考えるとそれなりの額になるはずです。
習い事との両立が難しい
自宅に近い公立中学と異なり、多くの場合は、電車などで通うことになります。また学校によっては、土曜日に授業や課外活動などを実施する週6日制を採用しているところもあります。そうなると、どうしてもプライベートの時間が確保しにくくなり、習い事との両立は難しいかもしれません。
もちろん、まったく無理というわけではないので、お子さんに習い事を続けたいという意志がある場合は、よく話し合うことが大切です。
中学受験をする上での心構え
メリットとデメリットを理解したうえで「中学受験をしよう」と決めたら、次の2点を心構えとして持っておきましょう。
家族ぐるみのフルサポート
高校受験や大学受験と異なり、中学受験では家族のサポートが必要不可欠です。勉強スケジュールの把握や管理、塾の送り迎え、学習面でのフォローのほか、生活習慣を整えていくことも親の務めです。
できることまで手を貸して、世話を焼きすぎるのはよくありませんが、お子さんはまだ成長途上にある小学生です。学校選びも、本人にまかせっきりというわけにはいきません。
つかず離れずの関係を保ちながらサポートすることを心がけていきましょう。
小学校の勉強とは根本的に異なる
中学受験の勉強は、小学校で勉強している内容とは、根本的に異なります。小学校での成績がよくても、模試を受けたら「さんざんな結果だった」ということも、よく耳にします。中学受験をするのであれば、その点をお子さんともよく話し合い、お互いに理解しておくことが大切です。
まとめ
中学受験には、メリットとデメリットの両方があります。周囲の動きにまどわされず、まずはお子さんの幸せを第一にして、受験するか否かを考えてみましょう。せっかく中学受験を乗り切って入学したのに、デメリットばかりがクローズアップされては残念です。中学受験は、親子の二人三脚です。お子さんが幸せになれる道を進んでいきましょう。
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