中学受験の大手塾4選! 特徴と対策について紹介します
中学受験を決めたとき、次に検討を始めるのが「どこの塾に通おうか」ではないでしょうか。難関校への高い合格実績を誇る塾から個別指導の塾まで、さまざまな塾がありますが、確実な結果を出すためには、お子さんに合った塾を選ぶことが大切です。そのためにも、塾の特徴、入塾後の対策を知っておきましょう。SAPIX、早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研の大手4塾を取り上げて解説します。
中学受験の有名塾の特徴と対策
中学受験の有名塾として名を馳せているSAPIX、早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研ですが、指導方法や合格実績にはそれぞれの特徴があります。入塾後の勉強の進め方など、各校の特色をまとめてみました。
なお、費用は「入塾は小学4年生で4教科受験」として統一しています。各校、学年が上がると授業料も上がりますし、年によって費用の改訂もありますので、参考としてご覧ください。
SAPIX
御三家をはじめ、難関校の合格者数では群を抜いているのがSAPIXです。通うためには、入室テストを受け、合格基準点を取ることが求められます。
クラスは、テストの成績をもとに細かく編成され、その後も頻繁にクラス替えを行うことが、SAPIXの特徴のひとつです。
入塾後の授業スピードは非常に早く、宿題もかなりの量が出されます。しかも、教材は上位層向けに作られているので「ついていくだけで必死」という声もあります。量をこなすことに精一杯で学習の理解が追いつかず、成績が伸び悩んでしまうケースも多いようです。
対策のポイントは、授業でできなかった問題は家でじっくり取り組み「解き方を理解すること」と「類題を数多く解いて復習すること」の2点です。
また入塾するのであれば、さほど入室テストの難しくない小学4年生の早い時点のほうがよいでしょう。受験に向けたカリキュラムは4年生からスタートしているので、5年生からの入塾では、授業についていけなくなる可能性が高くなってしまいます。
費用はすべて税込みで入室金が33,000円、毎月の授業料は41,800円です(※1)。授業料には、授業の一環として行われるテストや授業中に配布される教材、冷暖房費が含まれますが、講習会や問題集、模試などの費用は別途必要となります。
《※1:2020年6月30日時点の情報です》
早稲田アカデミー
首都圏を中心に数多くの教室を展開する早稲田アカデミーは「早慶に強い」といわれてきましたが、近年は難関校への合格者も多数輩出しています。入塾の際にはテストがありますが、公立中学対象のコースもあるため、不合格になることは少ないようです。
特徴は、個別フォローがしっかりしていることと、6年生で志望校別の講座を設けていることです。特に志望校別講座は、志を同じにする仲間との勉強、受験校の特色を知り尽くした講師の授業で人気があり、他塾に在籍している生徒も通うほどです。ただし、受講に向けては、選抜テストが実施されます。
その他、早稲田アカデミーは、宿題が多いことでも知られています。手厚い講師のサポートもある反面、きちんと宿題をこなしているかどうか必ずチェックされるので、お子さんによっては負担に感じてしまうことがあるかもしれません。
対策のポイントは、宿題を含めた家庭での勉強スケジュールを親がサポートすることです。また、宿題を機械的にこなすだけだと理解力が伸びていきません。家庭教師や個別塾の利用も検討するとよいでしょう。
費用はすべて税込みで入塾金が22,000円となっていますが、学年や校舎により異なります。毎月の授業料は27,600円で、年会費や教材費、カリキュラムテストなどの費用が別途必要です。(※2)
《※2:2020年6月30日時点の情報です》
四谷大塚
四谷大塚は1950年代に創設された中学受験塾の老舗ともいえる塾です。中でも高評価を得ているのが『予習シリーズ』というテキストです。楽しくわかりやすく勉強できるように作られ、早稲田アカデミーをはじめ多くの塾が活用しています。
入塾にはテストがあり、上位50%に入ることが条件です。何度でも挑戦することはできますが、入塾を目指すなら対策が必要かもしれません。
まずは、市販の問題集などで基礎学力の徹底をはかることが第一です。また、一度不合格になっても、テストに合格するまでは四谷大塚独自の指導を受けられるので、そういったシステムも上手に活用していきましょう。
入塾後は授業→週テストというサイクルで勉強を進め、ひと月に1回、その月の総まとめとなる「組分けテスト」が実施されます。
四谷大塚の対策としては、このシステマティックな流れにのっていくことがカギです。週テストも組分けテストも非常に重視されていますが、どちらも出題範囲は決まっています。テキストをしっかり勉強することがポイントです。
費用はすべて税抜きで入会金は20,000円、毎月の授業料は33,000円となっています。教材費や志望校判定テスト代などの費用は別途必要です。(※3)
《※3:2020年6月30日時点の情報です》
日能研
日能研の特徴は上位校を目指す子どもから中堅校を目指す子どもまで、幅広い層が通っていることです。自らが疑問をもって考える指導に力を入れ、コツコツと学習を積み重ねていくタイプの塾といえます。
入塾には入会資格テストを受けて合格する必要がありますが、幅広い学力層の子どもが通っていることから、さほど難易度は高くないと考えてよいでしょう。ただ、テスト結果でクラス分けがされることは、ほかの塾と同じです。
日能研でクラスを上げるための判断基準となるのが「学力育成カリテ」と呼ばれるテストです。これは、復習テストなので、家庭学習でも復習に力を入れることが大切です。一度復習したことに数日おいて再び取り組むなど、繰り返し学習で知識の定着をはかることを目指しましょう。
費用は税込で入会金が22,000円、授業料は月額20,900円です。テスト代金や教材費などは別途必要となります。(※4)
《※4:2020年6月30日時点の情報です》
まとめ
中学受験での塾の役割は大きなものがあり、どうしても合格者数などの数字に目が行きがちです。しかし、塾ごとに特色があります。授業の進め方やレベルを理解し、お子さんに合った塾を選ぶようにしましょう。難関校の合格者数では確かにSAPIXが群を抜いていますが、ほかの塾からも一定数の合格者が出ています。もし塾だけで心配な場合は、家庭教師などのサポートも検討してみてはいかがでしょうか。
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