失敗しない中学受験の志望校の決め方とは?説明会の活用がポイント
一般的に、中学受験に向けたスタートは小学校4年生になる春といわれています。その時点で志望校を定めているお子さんもいるかもしれませんが、実際の受験は、3年近く先のこと。その間に成績が伸び、さらに上位の学校が狙えるようになるかもしれません。具体的な志望校は、いつごろどのように絞ればよいのでしょうか。中学受験での志望校の決め方について解説します。
目次
志望校を決める時期
決めたからといって絶対にそこを受けなければならないというわけではありませんが、志望校は5年生の秋ごろ、遅くとも6年生になる春には決めておくことをおすすめします。そのほうが、志望校に狙いを定めた勉強に専念でき、合格の可能性が高まるからです。
中学受験の特色のひとつは、科目数や出題傾向に学校ごとの特徴があること。志望校が定まれば、その傾向に合わせた勉強をすることができます。
また目標がはっきりしているほうが勉強のモチベーションも上がりますし、塾が設けている志望校別の特別授業などにも参加しやすくなるでしょう。
中学受験での志望校の決め方
では、具体的にはどのようにして志望校を決めたらよいのでしょうか。
子どもの希望をきく
実際に受験をするのも、学校に通うのも、親ではなく子どもです。まずは、お子さんがどの中学に行きたいと思っているのか、希望をしっかりと聞くようにしましょう。
もしかしたら、今の成績から考えると少々厳しそうな学校名が出てくるかもしれません。だからと言って頭ごなしに否定せず、なぜその学校を希望するのか、どのくらい行きたいという気持ちがあるのかなど、じっくりと話し合ってみてください。
実際に通える場所かどうか確認する
中学校生活では、友だちと交流したり部活動に参加したりということも楽しみのひとつです。そう考えると、通学時間の目安は1時間以内が妥当といえるでしょう。
通学は毎日のことです。どんなにお子さんが望む学校であっても、あまりにも距離が遠いと、お子さんだけでなく親御さんにも負担がかかってきます。
入試の傾向が似ている学校を選ぶ
併願校も含めてピックアップするときは、入試の傾向が似ている学校を選ぶことがポイントです。そうすれば、効率よく勉強を進めることができます。
卒業生の進路を確認する
中高6年間を終えた後の卒業生の進路も確認しておきましょう。
同じ大学付属の学校でも、外部の大学に多くの生徒が進学するケースもあれば、ほぼ全員が付属の大学に進学するというケースも。将来、どんな道に進みたいのかが決まっているのであれば、卒業生の進路をチェックすることはひとつの指針になります。
志望校の現在の偏差値や校風、評判を調べる
お子さんの希望する学校が通学時間も妥当で、将来を見据えても申し分なさそうだとわかったら、偏差値、校風、評判などを調べてみましょう。
その際、昔の知識は横に置いておくことが大切です。昔から中学受験はありましたが、時代とともに難関校も入れ替わり、親世代の知識や情報とは大きく変化しています。入り易かった学校が難関校に名を連ねていたり、逆に名門校のランクが下がっていたりということもありますから、ぜひ、最新情報をチェックすることを心がけてください。
また、偏差値をまどわされすぎないこともポイントです。偏差値は、合格できるかどうかを判断するひとつの目安にはなりますが、校風や学校の方針をあらわすものではありません。偏差値はさほど高くなくても、先生方が熱心で面倒見がいい学校であれば、入学後に成績が伸びることもあります。
学校説明会を利用しよう
ある程度、志望校が絞りこめてきたら、ぜひ学校説明会に参加してみましょう。先生方や学校の雰囲気をじかに感じられる絶好の機会です。説明会に参加して「行きたい」と思えるか、好ましい感触が得られるか、そういったフィーリングも志望校選びでは重要な要素といえます。
なお、学校説明会には、大きく分けてふたつのスタイルがあります。
合同説明会
合同説明会は、大きな会場に複数の中学校が参加する説明会です。「進学相談会」「進学フェア」などの名目で行われることも多く、例えば首都圏では200近くの学校が集まる説明会もあります。
ある程度は、話を聞きたい学校を絞りこんでおいたほうが会場でスムーズに動けますが、いろいろな学校に触れることを目的に出かけてみてもよいのではないでしょうか。思わぬ学校との出会いがあるかもしれません。
学校説明会
学校が独自に行う説明会もあります。予約が必要なこともあるので、学校のHPに出るスケジュールをチェックして、都合のよい日に足を運んでみましょう。
学校説明会のメリットは、学校の雰囲気が直にわかること。校長先生のお話から、教育方針なども伝わってくるはずです。
学校説明会ではありませんが、文化祭などにも足を運んでみると、生徒のふだんの様子などもわかるのではないでしょうか。
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